小4算数「2けたでわるわり算の筆算」指導アイデア

執筆/福岡教育大学附属小倉小学校教諭・小川毅彦
編集委員/文部科学省教科調査官・笠井健一、福岡教育大学教授・清水紀宏

本時のねらい

本時5/11時 

(2、3位数)÷(2位数)の筆算で仮商が大きすぎた場合の筆算のしかたを考える活動を通して、仮商の修正のしかたを理解し、筆算で計算することができるようにする。

評価規準

仮商の修正のしかたを理解し、筆算で計算することができる。(知識・技能)

問題1
252 ÷ 36 をしましょう。

前の時間と同じように考えて計算しましょう。最初はどうしますか。

商の見当を付けます。

商の見当を付けるとどうなりますか。

25÷3=8です。

では、続きをやってみてください。(計算させる)

36と8をかけると288になってひけません。

困りましたね。どうしたらよいか、隣のお友達と相談しましょう。(短時間で相談させる)

本時は、仮商が大きすぎた場合の筆算のしかたを考えながら、仮商の修正のしかたを理解し、筆算で計算する技能を身に付けさせていきます。はじめに、除数と仮商の積が、被除数より大きくなる場合の筆算のしかたについて話し合うことで、仮商の修正のしかたの見通しをもつことができるようにしましょう。

学習のねらい

見当を付けた商を直す筆算のしかたを考えよう。

見通し

  • 商の見当を付けて筆算をする。
    25÷3=8
  • 1小さい商を立てる。

問題2
168÷28をしましょう。

この「8」をどのように直せばよいでしょう。

商を減らしたらよいと思います。

付け加えます。商を減らして7にすればよいと思います。

では、商を7にして計算してみましょう。(商を7とすればうまく計算できることを確認する)

次は、問題2をやってみましょう。

自力解決の様子

A つまずいている子
仮商を修正して筆算をすることができていない。

B 素朴に解いている子
仮商を1小さく修正するが、積が被除数より大きくなり、行き詰まっている。

C ねらい通り解いている子
1小さくした仮商をさらに1小さく修正して、正しい筆算をしている。

Aの子供については、授業の導入の計算をふり返らせ、商を減らす必要があることを確認しましょう。

Bの子供については、1小さくしてもうまいかないことを確認したうえで、商をもっと小さくしてみるよう促してもよいでしょう。すべての子供に、最後の正しい結果だけをノートに書くのではなく、商の直し方について、考えたことをノートに残しておくよう促しましょう。

学び合いの計画

イラスト/横井智美

『教育技術 小三小四』2021年6/7月号より

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