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夏休み明け 中学年の子どもの変化に気付く術

2019/8/4

小学生も中学年になると、夏休みに夏期講習で塾を始めたり、学校以外の友達が増えたり、ホルモンバランスの乱れなど、日常生活に変化が出る子どもが増えます。夏休み明けは、そんな変化を見つけ、よくない方向へ向かわないように指導するのも教師の大切な役割です。

執筆/東京都目黒区立公立小学校教諭・大屋敷 浩子

夏休み明けの子どもあるある

長期の休み中、いろいろな経験をする子どもたち。実際にどのような子どもの変化が想定されるのでしょうか。いくつか例に挙げてみます。

入塾が原因で、イライラ

塾が原因で、イライラ

夏休み中に塾の夏期講習に参加する子もいます。その流れで二学期から入塾するケースも少なくありません。そうなると、一学期に比べて、急に塾の宿題が増えるし、友達と遊べなくなり、生活は一変します。その慣れない生活にイライラが溜まって、夏休み明けに言動が荒れる子もいます。

外の世界と接触して大人ぶる

外の世界と接触して大人ぶる

インターネットにどっぷりつかって、夜遅く、保護者が寝た後も知らない人とチャット、SNS をしてしまうケースも。学校の友達以外とつながってしまうと、恐ろしい事件に巻き込まれる危険性もあります。

高学年や中学生と接し、〝エロスの世界〟へ紛れ込んでしまう子も。これには、「繁華街に近い」などの居住区地域性も関係します。3年生ぐらいだと、まだこういった経験を先生や友達に自慢げに話すこともあるので、アンテナを張ってください。

生理が始まり情緒不安定に

生理が始まり情緒不安定に

男性の先生にはなかなかわかりにくいことですが、中学年になると、夏休み中に生理が始まる子がいます。生理中や前は体調が悪くなったり、精神的にも不安定になったりもします。生理が始まってなくても、始まる数か月前から情緒不安定になり、イライラしてしまうケースもあります。原因の一つとして心に留めておいてください。

体内時計がズレてしまった!

体内時計がズレてしまった!

夜遅くまでゲームをしたり、テレビを見たりして、翌朝はゆっくり起床。保護者が仕事に出かけるときに、まだ寝ている……そんな生活をしていると、昼夜逆転が体内時計にセットされ、新学期が始まっても、気持ちの切り替えだけでは元に戻らないことがあります。

体内時計がズレると、子供自身の力では直せないのです。原因となった「睡眠」と「食事の乱れ」は、保護者にも責任があります。夏休み前の保護者会でも、「始業式の1 週間前には、生活リズムを元に戻してくださいね」と伝えておきましょう。

一人ひとりとつながっていることが大切

「夏休み明けの子供の変化を見つける」ためには、「夏休み前の子供の姿を知っている」ことが前提条件になります。ところが、残念ながら、クラスの一人ひとりの子供たちのことをあまり知らない先生もいます。

「仲のよい友達は誰か」、「どのグループに所属しているのか」、「放課後はどんな生活をしているのか」、「どんな習い事をしているのか」、「お母さんは勤めをもっているのか、専業主婦か」、「どんな遊びが好きなのか」、「きょうだいは」などなど。どうですか、知っていますか?

夏休み明けに限らず、一人ひとりを見つめ、一人ひとりとつながることが何より大切です。

では、学校でただ授業を教えるだけでは知り得ない情報を、どうやって知るのか? それは、その子へのアプローチの努力が必要です。例えば、次のような方法も!

交換日記

一人ひとりのことを知るのに、もっとも有効的なのは交換日記。子供たちは返事を待っていますから、できる限り一言で済まさずに、丁寧なコメントをしてあげましょう。
丁寧な返事をもらえれば、もっといろいろ書きたくなります。「この子と結びつきが弱いなぁ」と思ったら、日記の返事を長めに書いて、距離を縮める努力をしましょう。

リラックスした雑談

子供たちには、「何か困っていることがありますか?」と堅苦しい口調で話しかけるのはNG。「最近どう~?」「何かあった?」「ねぇねぇ、週末は何するの?」とフランクに話しかけてください。そのまま雑談ができればOK。まずは気楽に話せる関係に。

毎日一人ひとりと帰りのハイタッチ

一日にクラス全員と話すことは、心がけていても難しいものです。そこで、毎日、下校時に一人ひとりとハイタッチをすることにしてはどうでしょう。せめて、帰りに一人ひとりの目を見て、一言は話せます。

その子の友達から聞き出す

本人が無口な子だと、その子のことを知りたくてもわからないことも。個人面談の時に保護者に聞いても、案外、保護者も実態を知らないことがあります。
そんな時は、その子の友達に、「ねぇ、○○くん、最近何かあった?」「普段、○○ちゃんと何して遊んでるの?」とこっそり聞いてみると、詳しく教えてくれたりします。

「今日は○○ちゃんと話そう!」と決める

クラス全員を見渡してみると、やはりおとなしい子はこちらから話しかけないと、会話の機会が少ないものです。そこで、「今日の休み時間は、○○ちゃんと話してみよう」と決めるのも一つの方法です。

休み時間、放課後にチェック

休み時間や放課後、教室に目をやると、何か聞いてほしそうな顔で残っている子がいたりします。そんな子を発見したら、世間話でもするように、優しく「どうした?」を話しかけましょう。忙しそうにしている先生に、自分から話しかける勇気がない子もいます。

イラスト/有田リリコ

『小三教育技術』2018年9月号より

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