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夏休み明け 中学年の子どもの変化に気付く術

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小学生も中学年になると、夏休みに夏期講習で塾を始めたり、学校以外の友達が増えたり、ホルモンバランスの乱れなど、日常生活に変化が出る子どもが増えます。夏休み明けは、そんな変化を見つけ、よくない方向へ向かわないように指導するのも教師の大切な役割です。

執筆/東京都公立小学校教諭・大屋敷 浩子

夏休み明けの子どもあるある

長期の休み中、いろいろな経験をする子どもたち。実際にどのような子どもの変化が想定されるのでしょうか。いくつか例に挙げてみます。

入塾が原因で、イライラ

塾が原因で、イライラ

夏休み中に塾の夏期講習に参加する子もいます。その流れで二学期から入塾するケースも少なくありません。そうなると、一学期に比べて、急に塾の宿題が増えるし、友達と遊べなくなり、生活は一変します。その慣れない生活にイライラが溜まって、夏休み明けに言動が荒れる子もいます。

外の世界と接触して大人ぶる

外の世界と接触して大人ぶる

インターネットにどっぷりつかって、夜遅く、保護者が寝た後も知らない人とチャット、SNS をしてしまうケースも。学校の友達以外とつながってしまうと、恐ろしい事件に巻き込まれる危険性もあります。

高学年や中学生と接し、〝エロスの世界〟へ紛れ込んでしまう子も。これには、「繁華街に近い」などの居住区地域性も関係します。3年生ぐらいだと、まだこういった経験を先生や友達に自慢げに話すこともあるので、アンテナを張ってください。

生理が始まり情緒不安定に

生理が始まり情緒不安定に

男性の先生にはなかなかわかりにくいことですが、中学年になると、夏休み中に生理が始まる子がいます。生理中や前は体調が悪くなったり、精神的にも不安定になったりもします。生理が始まってなくても、始まる数か月前から情緒不安定になり、イライラしてしまうケースもあります。原因の一つとして心に留めておいてください。

体内時計がズレてしまった!

体内時計がズレてしまった!

夜遅くまでゲームをしたり、テレビを見たりして、翌朝はゆっくり起床。保護者が仕事に出かけるときに、まだ寝ている……そんな生活をしていると、昼夜逆転が体内時計にセットされ、新学期が始まっても、気持ちの切り替えだけでは元に戻らないことがあります。

体内時計がズレると、子供自身の力では直せないのです。原因となった「睡眠」と「食事の乱れ」は、保護者にも責任があります。夏休み前の保護者会でも、「始業式の1 週間前には、生活リズムを元に戻してくださいね」と伝えておきましょう。

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