年度はじめの「学級経営案」つくりかたのポイント
「夢」の学級づくりのための地図、学級経営案のつくりかたのポイントを解説します。
執筆/神奈川県公立小学校教諭・杉本竜太
目次
なんのための学級経営案か
学級経営案は、4月に描いた夢の学級づくりのための地図です。そして、目の前の子供たちに意図的、計画的な指導・支援を行うためのよりどころとなるものです。
学校の方針、教師の思い、子供の思い、保護者の思いなどを重ね合わせ、夢の学級づくりのための経営案をつくりましょう。
学級経営案(例)
①形式は各学校それぞれ
一例として、このような形式や項目が考えられます。各学校で定められた形式がある場合は、それを使います。
②めざす子供の姿
学級の子供たちが、翌年3月の終わりにはどんな姿になっていてほしいか、めざす子供の姿を具体的にイメージしましょう。
③子供の実態把握が肝心!
学校生活のあらゆる場面で情報収集をし、指導に生かせるようにしましょう。
④具体的な手立てを考える
学級経営目標に向けて、担任としてどんな取り組みを行うのかを構想し、意図的、計画的に指導していくことが大切です。取り組みの内容とその意図を明らかにし、コロナ禍ということを踏まえ、子供の安全や健康を守るという視点も大切にしながら、できるだけ具体的な手立てを考えましょう。
例えば…
- 基礎・基本の定着のため、毎日小テストを行う。
- 学級の一体感を味わうことができるようにするために、毎朝、朝の会で歌を歌うようにする(コロナの感染状況を踏まえて内容は検討する)。
- 本に興味をもち、読書活動を進めるために、定期的に読み聞かせを行う。
- 自分の思いを表現する力を養うために、 日記を書くように指導する。
- 保護者と共に子供を育むために、学級通信にて子供の様子や学習の意図を発信する。など
担任のもち味を生かしながら、ねらいと見通しをもった指導で、「夢」の学級づくりをめざしましょう!
イラスト/山本郁子
『教育技術 小三小四』2021年4/5月号より