マステとビニールタイでGIGA対応の教室環境を整えるアイデア【どの子も安心して学べる1年生の教室環境 #2】


学校にわくわくしながらも同時に不安を抱える1年生が、安心して学べる「教室環境づくり」について提案する連載(月1回公開)です。『教室ギア55』(東洋館出版社)や『日常アレンジ大全』(明治図書) などの著書をもつ、教室環境づくりのプロフェッショナル〈鈴木優太先生〉が、さまざまなアイデアを紹介していきます。今回はマスキングテープ&ビニールタイを使って教室のICT環境を整えるアイデアです。

鈴木優太(すずき・ゆうた)●宮城県公立小学校教諭。1985年宮城県生まれ。「縁太(えんた)会」を主宰する。『教室ギア55』(東洋館出版社)、『日常アレンジ大全』(明治図書)など、著書多数。
目次
一人一台端末周辺の教室環境も整えよう
一人一台端末を活用した環境も、今ではとても大切な教室環境のひとつです。
一人一台端末活用へのはじめの一歩に役立つのが『マスキングテープ』と『ビニールタイ』です。
『マスキングテープ』で、一人一台端末の取り違え防止
『マスキングテープ』は、一人一台端末を使う上でとても便利です。 保管庫や各自の端末に 直接名前や番号や注意書きを貼り付けて保管するのに重宝するからです。
取り間違えなどのリスクを回避しますし、 貼り直しも簡単です。必要がなくなったら剥がしても跡が残りません。

例えば、私は上の写真のように、一人一台端末を収納する保管庫の棚にマスキングテープを貼っています。それぞれの置き場に沿ってマスキングテープに番号を振り、子供たちが一目で自分の端末の位置が分かるようにしています。これなら、1年生でも取り違えることがありません。
『マスキングテープ』は、学級事務用品として汎用性が高い優れものなので、公費で購入できるとよいですね。事務の担当者に相談してみましょう。
安価で丈夫で無地◎ とても優秀な逸品です。
今すぐ使いたいという場合には、救急箱に入っている『医療用の紙テープ』を保健の先生に断って使う裏技があります。

ケーブル着脱のルールをつくれば、保管庫前の滞りなし!
さて、端末の出し入れで時間がかかる要因は充電ケーブルの着脱です。保管庫前の滞りが無用なトラブルを招くということが往々にしてあります…。
円滑な持ち出し・保管のために、誰か一人が全ての充電ケーブルをまとめて着脱するのがおすすめです。
はじめは教師でもかまいません。学校生活に慣れてきたら、朝のうちに保管庫から持っていくことを学級のルールとします。
「一番最初に端末を取り出す人」と決めてしまうのがよいでしょう。充電ケーブルを担当する当番活動を組織するという方法もあります。
各自が充電ケーブルを着脱するのは、端末の出し入れを十分過ぎるほど経験してからにします。これで、保管庫前が滞ることがありません。
『マスキングテープ』に端末の使い方の注意点などを書いて貼ることもおすすめです。必要がなくなったら剥がす! これが大切です。