短い休みを安全に!春休みの過ごし方指導のポイント
1年が終わり、子供もほっとして、春休みを迎えることになります。夏季休業や冬季休業と違い、提出する課題はないかと思いますが、個々に応じて、復習や予習などをやっておくとよいことを伝えましょう。短い休みですが、安全に気を付けて過ごせるように、また、新学期に向けての準備期間だということを全体で確認しておくとよいでしょう。学年だよりや学級だよりなどで保護者と連携をとっておくことも大切です。
執筆/神奈川県公立小学校教諭・西田あすか
目次
健康
早寝早起きを心がけ、歯磨きの習慣を付けるなど、規則正しい生活を送れるように指導します。記入するものがなくても、自分自身で時間を決め、スムーズに新学期を迎えられるように声をかけましょう。
また、外から帰ったら、うがい、手洗いなど、感染症予防に注意することも伝えましょう。
学習
復習や予習
自分なりの課題や目標を決めて実行できるようにすることが大切です。分からなかった問題にもう一度取り組んだり、教科書を読み直したりするなど、個々に合ったものに取り組めるようにしましょう。
お手伝い
家にいる時間が長くなります。ふだん、家の人がやっている仕事を観察させたり、一緒に手伝ったりする機会をもつように促しましょう。生活科で学習したことも生かされます。
安全
外で遊ぶことも多くなります。車や自転車など、交通ルールを守って、安全に過ごせるようにしましょう。急な飛び出し、自転車の乗り方など、もう一度全員で確認しましょう。また、行き先や一緒に行く友達、帰宅時間を家の人に知らせることも伝えましょう。
新学期
新学期、学校に登校するときには、新しい学年、新しい学級でのスタートになります。気持ちよくスタートできるように、最終日にもう一度確認しておきましょう。
- 新学期登校する日
- 持ち物
- クラス名簿を配付する場所
- 雨の場合
また、春休み中に、各家庭でやってほしいことも伝えておきます。
荷物やお道具箱の整理
色鉛筆やのりの補充なども含め、自分で片付けてきれいにしておくことを指導します。
教科書の確認
教科書やノート類は、すぐに整理してしまうのではなく、復習のために取っておきましょう。2年間使う教科書もあります。また、図工科や生活科など、すでに配付されている下巻の教科書などの準備もしておくように伝えます。不安にならないように、全体で確認しましょう。
イラスト/佐藤雅枝
『教育技術 小一小二』2021年3月号より