二年生につなげるふり返りカード
自分の成長に気付き、新たなめあてへとつなげるふり返りカードについての解説です。
執筆/神奈川県公立小学校教諭・塚本裕美
目次
自分の成長に気付くことができるように
学年末には、三学期の学習や活動をふり返る時間を設定します。個人用カードなどを活用して、自分が取り組んできたことがどうだったかということを数値や言葉に表してふり返りをします。
一年生の1年間は、国語ではひらがなから始まり、カタカナや漢字まで学習しました。算数も10までの数をブロックで操作していたのが、100を超える数を数えることができるようになりました。一年生は他の学年よりも、「できるようになったこと」を実感しやすい学年です。自分の成長に気付くことができるようなふり返りをしましょう。そして、「二年生もがんばろう」「もっとこうしたい」などと、ふり返ったことを次につなげていくことが大切です。
子供が書いたふり返りカードには、教師が子供のがんばりを価値付けするようなコメントや印を付けて、子供に返却しましょう。
ふり返りカード例
- 子供たちが一番印象に残った学習を自由に書き込みます。
- 学習した内容を示すことで、子供たちは、3か月間のことを思い出しながらふり返ることができます。
- 自分の成長に気付いた後は、二年生への「新たなめあて」へとつなげましょう。
- 生活面の観点は、ふだんから学級指導している項目にすることが大切です。何をふり返らせたいのかを明確にしましょう。
- マークに色を塗ります。いくつ塗るかを自分で決めます。
- 子供ががんばったことへの称賛、価値付けをしましょう。担任が気付いた、子供のがんばりや成長を書いてあげるのもよいですね。
『教育技術 小一小二』2021年3月号より