脱マンネリ!子供たちの係活動のアイデアを広げるアイデア

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いつも同じような係ばかりでマンネリ化してしまうと思うことはありませんか? そのようなときこそ担任が、「こんな係もできるよ」「こんな係も面白いよ」と、『係の種』をまいてあげましょう!

執筆/東京都公立小学校主任教諭・佐藤あすか

三学期は新しい係に出合うチャンス!「係の種」をまいてあげよう

新しい係を決めたい!でもいつも同じような係になる…

学期が変わり、クラスの係も新しいものを決めていくことと思います。

しかし、「子供たちから出されるものはいつも同じような係ばかりでマンネリ化してしまうなあ…」そんなふうに思うこと、ありませんか?

その原因は、子供たちに経験がないからです。知らないことを「やってごらん」と言われても、できません。

そのようなときこそ担任が、「こんな係もできるよ」「こんな係も面白いよ」と、『係の種』をまいてあげましょう。

知識ゼロの状態だったのが、一つだけでも新しいアイデアを知ることができれば、そこから手探りで考え始めることができます。そしてそのようなことを繰り返し続けていくことで、活動のアイデアはどんどんと広がっていきます。

さあ、係を決めよう!

三学期の係を決める際、改めて「係活動を行う目的」を子供たちに伝えます。

係活動は、

  • あればクラスがもっと明るく楽しくなるもの
  • クラスのみんなも自分も楽しめるもの
  • 自分たちで工夫して︑活動できるもの

そのうえで、子供たちにどんな係をつくりたいかを聞きますが、ここで先生の出番です。

子供たちに、次の「こんな係もおすすめ! 楽しい! やってみよう!」の係一覧を紹介します(表は、このサイズのままコピーし、先生が読み上げていってもよいですし、拡大して黒板に貼り、子供たちに見えるようにしてから先生が読み上げていくのもお勧めです)。

子供たちに『係の種』を紹介してあげたら、子供たちから「三学期にやってみたい係」の意見を出させます。

その後、出された意見の中から、自分たちでできそうなものかどうかを簡単に話し合い、三学期の係活動を決定します。

『係の種』を先生が紹介したことで、今までになかった新しい係が始まるきっかけになります。新たな活動へのチャレンジで、クラスがもっと楽しくなっていくとよいですね。

係を決めている様子

子供たちに意見を出させる前に、近くの席の子と小さな声で「あったらいいな、こんな係! 相談タイム」をとるのもお勧めです。

イラスト/山本郁子

『教育技術 小三小四』2021年1月号より

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