学級活動がうまくいかない!そんなときの活性化アイデア
学級会では充実した話合いができたのに、学級会後の学級活動がうまく回らないということはありませんか? そんな場合に学級活動を活性化させるポイントを解説します。
執筆/福岡県公立小学校教諭・西村仁志
目次
こんな学級活動になっていませんか?
学級活動は「みんなで協力して創り上げる」「自分たちで学級の問題を解決できる」等に価値があります。しかし、実際の活動場面、特に話合いの後に、次のようなことが起こっていませんか?
×自分から行動しない
×準備が進まない
考えられる原因
- 役割分担ができていない
- 役割の意識づけが弱い
- 準備の時間を十分に与えていない
それぞれの原因に対する解決策を示します。
考えられる原因① 役割分担ができていない
解決策1 学級会で役割まで決める。できなかったら、朝の会などの時間に全員の役割を決める。
解決策2 役割分担表の活用
考えられる原因② 役割の意識づけが弱い
解決策1 決まった係で何を頑張るかを決めさせる。
解決策2 どれくらい準備が進んでいるか、全体で確認を行う場を設定する。
考えられる原因③ 準備の時間を十分に与えていない
解決策 準備の時間を確保する
原因がわからないとき
解決策 原因を探り、解決する
問題解決のアイデア その1
学級会でどのようにするか具体的に決めておく
下の板書は12月の集会の話合いのものです。話合いの柱は「クリスマス祭りを楽しくするために盛り上げる方法について」です。
問題解決のアイデア その2
準備や実践の様子を写真や映像で記録し、見せる
学びの共有
みんなで準備を頑張ったからこそ集会が成功した。これからの生活でも生かしたい。
最初は自分たちでできないところからスタートします。進んで活動する子供たちの成長を期待しながら支援を考えていきます。学級活動を繰り返し行い、「みんなで協力して創り上げた」「自分たちで学級の問題を解決できた」と実感させながら、自治的な活動の心地よさを味わわせていきましょう。
イラスト/菅原清貴
『教育技術 小五小六』2020年12月号より