体も心もぽっかぽか!みんなで楽しむ冬の外遊びアイデア
寒くなってきて、休み時間も教室で過ごしている子は増えていませんか。寒い時期だからこそ、しっかり体を動かして、元気に過ごしたいものです。子供たちが進んで外で遊びを楽しめるように、レク係さんに企画してもらったり、学級活動(2)で取り上げたりして、「外で遊ぼう!」という気持ちが高まるとよいですね。
執筆/東京都公立小学校主任教諭・栁生実華
目次
スポーツ鬼ごっこ
鬼ごっこ協会が開発した新型の鬼ごっこです。時間内に相手の陣地にある宝多く取ったチームの勝ち。相手の宝を取りに行きながら、自分の陣地にある宝も守ります。
相手の陣地内で、もしタッチされてしまったら、自分の安全地帯に戻って、再スタート。
宝をクラスのキャラクターにしても盛り上がります。
おおかみさん、今何時?
おおかみ役を一人決めて、残りの子は、子やぎ役になります。子やぎ役の子が「おおかみさん、今何時?」と尋ね、おおかみ役は「今、○○時」と答えます。
何回か、このやりとりをくり返し、おおかみ役が「夜中の12時」と言ったら、子やぎ役の子は逃げます。おおかみ役が追いかけて捕まえます。捕まった子が次回のおおかみ役となります。
十字鬼
地面に一辺が4~5メートルくらいの正方形を書きます。その中に+の線を書いて、田の字になるようにします。+は、鬼が通る道です。
幅50センチメートルくらいの道幅にします。鬼を一人決め、それ以外は、「子」になります。「子」は一か所に集まります。
鬼は、「子」がコートを 右もしくは左周りで、 何周するのか、コートの外側をケンケンで何歩歩くのかを決めます。
鬼が「 ○ 周り! ○ 周! ○歩!」と言った らスタート。子は鬼の指示通り動きます。
子はケンケンで歩くとき、鬼の通り道をジャンプして通らなければなりません。鬼は道を通って、「子」をタッチします。「子」をタッチできたら交代します。
コンセント鬼
氷鬼の電気のコンセントバージョンです。鬼を決めて、それ以外の人は逃げます。タッチされてしまったら、その場から動くことができません。両手を腰に当て、仁王立ちのような姿勢で味方の助けを待ちます。
捕まってしまった人を助けるには、「コンセント!」と言って、両手を相手の腰に当てている腕の中に、両手を差し入れます。コンセントを差し込んだポーズがなんともかわいい遊びです。氷鬼に飽きてしまったときにおすすめ。
ねことねずみ
子供たちを2列に並ばせ、片方の列を「ねこ」、もう片方の列を「ねずみ」とします。隣同士を向かい合わせて、ペアであることを確認します。お互いに、4~5歩下がったところに線を引いておき、向き合います。
先生が 「ねこ」と言ったら、「ねこ」は「ねずみ」のペアの子を追いかけます。「ねずみ」の子は、自分の陣地の線まで逃げ切れるように走ります。
「ねずみ!」と言ったら、「ねずみ」の子が「ねこ」の子のペアの子を追いかけます。
「ねこ」の子は、自分の陣地の線まで逃げ切れるように走ります。
先生がわざと「ね、ね…ねぎとろ!」と言ったり、「……ねえさん!」などと言ったりすると、とても盛り上がります。
宝探し
4、5種類の色画用紙を数枚ずつ用意します。それぞれ縦6センチ、横8センチくらいの大きさに小さく切ったものを宝にします。
AとBの2チームに分かれて、まずはAチームがBチームに分からないように、宝をいろいろな場所に隠します。隠し終わったら、Bチームは制限時間3分以内で、できるだけたくさんの宝を見付けます。3分経ったら、どの色をそれぞれ何枚取ったのかを集計。次はAチームとBチームが交代して、Bチームが宝を隠し、Aチームが見付けます。3分後にAチームの集計が済んだら、ここで結果発表!
あらかじめ決めておいた、色画用紙のそれぞれの色の点数を発表します。チームの得点は、色画用紙の点数×枚数の合計となり、合計得点の多いチームの勝ちです。例えば、赤5点、青4点、黄色3点、白マイナス2点…というように、マイナスの宝も作っておくと、大逆転もあって盛り上がります。
少しの工夫で、楽しさもパワーアップ!
誰でも知っている遊びでも、クラスのオリジナルの名前に変えたり、ルールをみんなで話し合って決めたりするだけで、自分たちのクラスにしかできない遊びに大変身!
高学年になると、休み時間も委員会活動などで忙しくなり、なかなかクラスで遊ぶ時間がつくれません。中学年のこの時期に、みんなで遊ぶ経験をたくさん積ませていきたいですね。
ときには、けんかをしてしまったり、うまく遊べなかったりすることがあるかもしれません。そんなときは、「どうしてうまくいかなかったのかな」「どうしたら、次は楽しく遊べるかな」と問いかけ、「次はこうしてみたらどうかな」と、みんなで解決策を考えてみましょう。
もし、楽しく遊べたなら、帰りの会などのときに、「○○のルールがよかったね」や「○○さんのひと言、嬉しかったよ」などと呼びかけ、成功体験をしっかりと価値付けられるとよいですね。
イラスト/山本郁子
『教育技術 小三小四』2020年12月号より