小学校教員の「失敗談」告白集【同僚・上司との関係編】

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みんなの教育技術』で募集した、全国の先生方の「失敗談」をご紹介します。ここでは、同僚・上司との関係に関する失敗事例を教えていただきます。

私の「失敗体験」告白集【同僚・上司との関係編】

自分のクラスだけ文集を作成し、相担の先生からピシャリ!

教師になって1年目。当時は「クラスを楽しくしよう」と思い、あまり周りには相談せず、自習プリントをたくさんつくったり、お手紙ボックスを設置するなど、自分のやりたいように進めていました。 その一環で、他の先生に相談や確認もせずに、学期末に文集をつくろうと動き始めました。

完成間近のある日、同学年の先生に「何しとるん?」と聞かれ、「文集つくってます!」と言うと、「それは誰かに相談してやっとるん?」とドスの利いた声で言われてしまいました。さらに「双子もおるし、他のクラスの子があのクラスだけずるいって言ったらどうするつもりやったん?」と指摘されてしまいました。他クラスからそういったことを言われることはありませんでしたが、この1件以来、他クラスの先生との会話を大事にしています。(三重県・女性・24歳)

同僚の先生の姿を見て学んだ自分から行動する大切さ

期間採用1年目、特別支援学級の担任でした。自分としては右も左も分からぬなか、精いっぱいやっていたつもりではいました。

ある日の放課後、職員室にいる先生方の人数が普段よりも少なく、「どうしたんだろう?」と不思議に思いながらも、次の日の授業準備に勤しんでいました。 しばらくすると先生方が集団でぞろぞろと職員室へ。後からこっそり所属学年の主任に呼ばれ、先生方は教室のワックスがけや清掃をしていて、自分の教室だけでなく特別教室などの清掃もやっていたことを伝えられました。自分の教室が対象ではなかったとはいえ、そこまで気が回らなかった自分が情けなくなりました。

そこから学校運営に関わる仕事はどんなことでも、自分から力になろうと意識し始め、周りの先生方にも「変わったね、一緒にやってくれてありがとう!」とほめられるようになりました。おかげで自分から行動することの大切さを学ぶことができました。ふり返ると、1年目のあの段階で気付けてよかったと思っています。(山梨県・男性・26歳)

同僚の先生の姿を見て学んだ自分から行動する大切さ

宿泊学習で子供同様ウキウキ! 暗がりの中の鬼ごっこで、主任が激怒

教員人生初の宿泊学習。子供と同じようにウキウキする気持ち、みなさんも経験あるのではないでしょうか。

日中の行程が終わり、各クラス大浴場にて昼間の汗を洗い流し、テントで少しゆっくりしていると、「先生~! 暇だから遊ぼうよ~!」 と、私と同じように初めての宿泊学習にウキウキが止まらない子供が数名集まってきました。そこで「少し暗いけど鬼ごっこでもするか!」と子供たちを誘い、鬼ごっこを始めると、他の子も巻き込んで大盛り上がりに!

しかしそれに気づいた主任が「 走っている人、今すぐ来なさーい!」 と怒りの招集命令。 集まった『鬼ごっこ一座』の最後尾には担任の私……。

子供とともにこっぴどく叱られ、子供たちが就寝した後には、おかわり説教もいただきました。 汗を流した後にまた汗をかかせるようなことをしたこと、テントを固定するロープが張られている中、暗がりの中で子供たちを走り回らせるという安全面への配慮不足などを指摘され、返す言葉もありませんでした。 あれから10年、宿泊学習でウキウキする気持ちは変わりません。もしまた子供に「暇だから遊ぼうよー」と言われたら、今度は主任に見付からないように鬼ごっこをしたいと思います(冗談です。笑)(沖縄県・男性・33歳)

主任に激怒されている担任と子供たち

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小学校教員の「失敗談」告白集【授業編】

構成/出浦文絵 イラスト/宇和島太郎

『教育技術 小一小二』2021年12/1月号より

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