個人面談~保護者が安心できる面談にするには
二学期の間、さまざまな学習や生活、行事を通して、子供たちはどんどん成長しています。個人面談の機会を活用して、子供たち一人ひとりの成長を具体的に保護者に伝えましょう。
執筆/神奈川県公立小学校教諭・山本恭兵
目次
保護者の「安心」を引き出すように
保護者からの質問では「勉強についていけていますか」や「友達とうまくやっていますか」といったものがよくあります。低学年の子供は学校での様子をなかなかうまく伝えられないこともあり、学校生活に適応しているのかを心配している保護者もいます。まずは保護者に安心してもらえるような話をするようにしましょう。
「一学期に比べてこんなことができるようになった」「日直で友達と上手に協力ができた」など、ささいなことでもよいので、子供のよい姿、がんばっている姿を伝えるようにします。
具体的な資料を提示して
子供の成長した姿を具体的に伝える際には、資料があると説得力が増します。授業中のワークシート・作文・絵・写真・テスト・ふり返りカードなど、具体的な資料をそろえて、成長した部分が伝わるように工夫しましょう。成長した部分と同時に、今後の課題を伝える際も資料があることでより明確に伝わります。
伝える際には、学習面と生活面で分けて話すようにすると分かりやすいです。
個人面談 工夫いろいろ
座席の配置
保護者と正面に向かい合うと圧迫感があったり、お互いに緊張したりすることがあります。机をL字形に並べると、自然な感じで話すことができるでしょう。感染症の予防にも有効です。
児童指導担当教諭や養護教諭も同席して
家庭での支援が必要だったり、課題を抱えていたりする子供の保護者との面談の場合、担任以外に児童指導担当教諭などが同席することも考えられます。専門的な話や担任以外の目から見た子供の様子を話すことで、保護者に子供の様子や課題がより明確に伝わります。
担任以外が同席する場合は、保護者の承諾や学年の管理職への相談を事前に行いましょう。
イラスト/佐藤雅枝
『教育技術 小一小二』2020年12月号より