こうすればできる! 児童会集会活動
児童会集会活動は、児童会が企画運営して行う集会活動です。「3密」を回避することばかりが強調され、「できない」「させない」という声が聞こえます。「どうすればできるか」という視点で子供とともに考え、高学年のリーダーシップを育む機会をつくりましょう。
執筆/福岡県公立小学校教諭・西村仁志
目次
3密対策の内容と場面
- 活動前後の手洗い、消毒
- マスク着用(運動系集会。体育時に準ずる)
- 換気
集会活動の中でどのような対策ができるか
(1)スポーツ集会
体育委員会での3密対策を条件とした話合い
話合いの柱① 何の種目をするか
直接触れ合う必要のない競技をする(下の図を参照)。
話合いの柱② ルールについて
バトンパスをしない。体育委員会とジャンケンをする。ジャンケンに勝ったら、次の子がスタートできる。
(2)クイズ集会
放送委員会での3密対策を条件とした話合い
話合いの柱① どんなクイズを出すか
学校のいろいろな場所に関するクイズを出す。1か所に集まらないようにして、密にならないようにする。
話合いの柱② ルールについて
- 縦割り班で学校を回る。
- 解答用紙に参加してくれたお礼の一言を添える。
- ビデオ放送でクイズを出す。
全問正解した低学年の子には、放送体験をさせてあげるなどのアイデアも考えられます。
(3)お祭り集会
児童会計画委員会が計画を立て、代表委員会で話合い
子供たちの願いや思いを大切に
これまでと同じことはできないかもしれませんが、「今、何ができるか」を子供たちと一緒に考えることが大切だと思います。
児童会集会活動を実施することで、高学年としての自覚や下級生への思いやり、学校が好きだという態度を育てていきましょう。
イラスト/種田瑞子
『教育技術 小五小六』2020年11月号より