二学期は年間計画の見直しと係活動発表会で学級を進化させよう
年度はじめに、子供たちの「こんなクラスにしたい」という思いを大切にして決定した学級目標。めざす学級の姿の「道しるべ」となる学級目標は、これまでのさまざまな活動を通して、増えたり成長したりする進化をしてきているでしょうか。この時期に、もう一度学級目標の達成度を確認し、さらなる学級の成長につなげていきましょう。
執筆/神奈川県公立小学校教諭・杉本竜太
目次
学級目標の再確認をする
まずは、教室の掲示物を見ながら、これまでの学級のあゆみをみんなでふり返り、めざす集団の姿を共有しましょう。
年間計画の見直しをする
学級目標の達成に向けて、今後の活動の見通しをもつことができるように、年間計画の見直しを行いましょう。
活動の見通しをもつことで、学級として目標の共有を行うことができます。また、今後の活動へ意欲を高めることができます。
年度当初に立てた年間計画ですが、計画通りに進まないこともあります。その都度、修正を加えながら活動を組み立てていくことが望ましいです。
また、活動したことが、学級の成長にどのようにつながっているのか、活動ごとにふり返りを行い、子供たちが常に学級目標を意識できるようにしましょう。
学級の目標から個人のめあてを
学級としての目標の共有を、個人のめあてにつなげていくことが大切です。より明確なめあてを立てることができるように、話合いを生かして、友達の考えのよさに気付いたり、自分の考えと比較したりすることで、めあてがより具体的になります。
係活動を生かして
子供たちが創意工夫を生かして行う係活動。二学期も半ばになり、子供たちは積極的に活動に取り組んでいると思います。この時期に互いの活動を認め合う「係活動発表会」を行い、学級目標のさらなる進化につなげていきましょう。
係活動発表会のいろいろ
係活動コマーシャル(一、二年生)
自分たちの係の楽しさやがんばりを、クラスのみんなに宣伝します。朝の会や帰りの会に「係コーナー」を設けたり、「係活動コマーシャル大会」として学級集会を開いたりしましょう。
係活動クイズ(一、二年生)
自分たちの係の活動をクイズにして紹介する方法もあります。クイズにすると、聞いている子供たちも楽しく参加することができます。
係活動体験週間(一、二年生)
互いの係の活動の面白さや大変さを知るために、体験してみることも有効です。「体験週間」のような期間を設けて、いろいろな係活動を体験できるようにしましょう。
係活動紹介新聞(二年生)
自分たちの係の紹介を紙に書いて、新聞にする方法があります。壁新聞にすれば、互いの感想を付箋などで貼ることができます。印刷して配付すれば、保護者にも係活動の様子を伝えることができます。
認め合い
係活動発表会が終わったら、互いの活動を認め合いましょう。係ごとのカードを画用紙などに貼り、教室に掲示すると、視覚的に自分たちのがんばりを実感することができます。そのがんばりを学級目標の進化につなげていきましょう。
イラスト/佐藤雅枝
『教育技術 小一小二』2020年11月号より