クラスが盛り上がる! ゲーム・ICTを取り入れた授業アイデア【小2国語・算数・生活・図工】

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宮城県公立小学校教諭

鈴木優太

子供たちの集中力が低下したり、学級の荒れが見られたりする二学期。学級を活性化させる小学二年生の授業アイデアを紹介します。一人1台端末を使ったユニークな実践も取り入れました。

執筆/宮城県公立小学校教諭・鈴木優太

【国語】新聞 字探しゲーム

〈進め方〉
①新聞紙を班に1枚配る。
②班で協力して、できるだけ長いカタカナの言葉を探して、印を付ける。
③3分間で一番長いカタカナを見付けた班の勝ち。

4人の子供たちが新聞を囲んで、記事の中から長い文字数のカタカナの言葉を探している。

新聞に親しむ機会になり、語彙を増やすのに役立ちます。一番長い熟語や既習の漢字を数多く見付けた班の勝ちというルールにしても面白いです。

※上條晴夫監修・石井淳編著『やる気と集中力を持続させる国語の授業ミニネタ&コツ101』(学事出版)佐内信之先生の実践

【算数】マネもんづくり

〈進め方〉
①習熟問題に取り組む。
②習熟問題のようなモノマネ問題、通称「マネもん」をつくる。
③「マネもん」を解き合う。

問題をよく読むようになり、つまずきが激減します。学ぶの語源は「マネぶ」です。例えば、次のように課題を出します。

教師「今日のゴールは『55ページの3のようなマネもんを1問以上つくることができる』です。時間は20分間です」
A児「よし、がんばるぞ」
教師「55ページの1〜3の答えをここに貼っておくので、自己採点をします。合格したら黒板の名前マグネットを自分で動かします」
A児「ゲームをクリアするみたいで面白そう」
教師「55ページの3のようなマネもんを1問ノートにつくることができたら、先生に見せてください。質問はありますか?」
A児「マネもんが1問できたらどうしますか?」
教師「みんな、どうしたらよいと思う?」
B児「もう1問つくる」
C児「1や2のようなマネもんもつくる」
A児「そっか、文章問題のオリもん(オリジナル問題)づくりにチャレンジする!」
教師「うんうん、1問“以上”なので時間いっぱいまでマネもんづくりに取り組みます。友達のいいところもマネびながらやってみましょう。始めてください」

かけ算2のだんの教科書オリジナル問題と、子供がつくった「マネもん」の一例

マネもんづくりやクイズづくりなどの創作的な学習活動は、学年問わず自学習慣の形成に効果的です。家庭学習や係活動にも伝播する動きが見られたら、積極的に取り上げ奨励します。

私は、子供たちが大好きな自由帳を「自由学習帳」と呼んで使用しています。子供たちの生のノートをマグネットクリップに挟んで貼って掲示する「曲板(まげいた)学習コーナー」(等間隔に穴の開いた鉄製プレート曲板を掲示板などに画鋲などで固定。詳しくは 、拙著『教室ギア55』東洋館出版社を参照)を教室に設けると、自学がバズり(盛り上がり)ます。

授業の中で十分な時間を設けることが成功の鍵です。「先生関所」(先生が一度見る)を設けることで、安心して学べる子が多い印象です。このときに、行列による待ち時間を生まない工夫をすることが、教師側はとても重要です。二年生でも自己採点できる力を育てていくことや、チェックは1回1問「だけ」にすることがコツです。

「マネもん」づくりは、かけ算の学習でとても効果的です。

【生活】バーチャル町たんけん

〈進め方〉
①Googleマップで「〇〇小学校」と自分たちの学校を音声検索する。
②航空写真に切り替えて学区を鳥瞰したら、ストリートビュー機能(人型のアイコンをつかんで道に落とす)で自宅まで歩く。
③ストリートビュー機能で学区を歩きながら、見付けたものをスクリーンショットで撮影する。

学区にあるものに興味をもつことができます。リアル町探検の導入や、道を歩くときの安全指導に大いに役立ちます。学区にとどまらず、遠足の行き先を訪れることもできます。

東京ディズニーランドやエジプトのギザの大ピラミッドに、子供たちからは拍手と歓声が起こりました。バーチャルとはいえ、日本全国、さらには全世界どこにでも降り立って歩き回ることができます。これまでの授業では実現することができなかったことも、日進月歩で実現可能となっています。

タブレット端末でGoogleマップのストリートビュー機能を使って、学校から自宅まで歩いて探検する子供たち。

【図工】非利き手自画像

〈進め方〉
①コンテ(クレヨン)、画用紙、端末のカメラ機能を準備する。
②利き手ではない手で自画像を描く。

はじめに、鼻の穴を親指の爪ほどの大きさで描くと、作品が小さくなりすぎません。

利き手でない手は思うように動かないからこそ、対象物をよく観察して描こうとします。利き手では経験や慣れによるバイアスから、対象物をよく観察しないままさらさら描いてしまう子が多いものです。非利き手の違和感がバイアスを取り除くことにつながり、漫画風の絵にもなりません。対象物を集中して観察して描くことや自分自身と向き合うことの面白さを実感してほしいのです。

そして、一人ひとりが一生懸命描いた作品には「あじ」がにじみ出ます。今しか描けない自分の姿は、何度描いてもよいものです。一人1台端末のカメラ機能(静止画が描きやすい子が多い)も上手に活用しましょう。

震える手で一生懸命自画像を描く子供

※各学習活動の実施にあたっては、新型コロナウイルス感染症の感染状況等を踏まえたうえで、十分な感染対策を講じることが必要です。

イラスト/浅羽ピピ

『教育技術 小一小二』2021年10/11月号より

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