生活の乱れを個別指導で解決!【4年3組学級経営物語12】

9月①「充実の二学期」にレッツ・トライだ!
文/濱川昌人(よりよい学級経営を考える大阪教師の会)
絵/伊原シゲカツ
4年3組担任の新任教師・渡来勉先生……通称「トライだ先生」の学級経営ストーリー。ダレている子、心が疲れた子、自信のない子…、先生はだれ一人見過ごさない。元気を出して、みんなでよりよい学級をつくっていこう! 少しだけパワーアップした新任教師、渡来勉先生が、愛と情熱で「充実の二学期」にレッツトライだ!
目次
<登場人物>

主人公。教職1年目。教師になる熱意に燃えて、西華小学校に赴任。 やる気とパワーは人一倍あるものの、時には突っ走り過ぎるのが玉にキズ。しばしば飛び出す口癖から「トライだ先生」と 呼ばれるようになる。4年3組担任。

教職20 年の経験豊富な学年主任。4年1組担任。一見いかついが、 温かく見守りながら的確なアドバイスをしてくれ、 頼れる存在。ジャグリングなど意外な特技も。

教職3年目。4年2組担任。新採のトライだ先生を励ましつつも一 歩リード。きまじめな性格で、ドライな印象を与えてしまうことも。音楽好きでピアノが得意。
目標を決めよう!
「先生は、みんなの成長をもっと支援できる教師をめざす! 個人の努力も、学級全体での頑張りも全力で支える。みんなも…」
窓の外には大きな入道雲、久しぶりの教室。
熱く語る渡来勉先生が、子どもたちに学級目標を指し示します。 *ポイント1
「『レッツ トライだ 4年3組!』を実現するため、まず自分が頑張ることを決めよう。そして、学級全体で頑張ることもしっかり話し合おう!」
♢学級目標に関すること
学級目標を立てること、掲示物をつくることで、子どもたちは満足しているのかもしれません。もっと意識できるようにするには…
・ 学級目標を立てたときの思いや願いを振り返り、もう一度みんなで考える場をもちましょう。
・学級目標に近づくために、歌をつくったり、係の仕事の見直しをしたり、みんなで一緒にできるようなゲームをしたりしましょう。
・ 学級通信などを活用し、保護者とともに子どもたちの成長を見守ることも大切です。
頷く日焼けした顔。
その中に空席が2つ…。リュウとマリの席です。
じっと見つめる先生。
その時、ドアが静かに開きました。遅刻したマリが、不機嫌そうに教室に入ってきたのです。
