小三小四・二学期はじめのおもしろ授業アイデア【社会】
夏休み気分が抜けない子供たち。社会科の二学期最初の授業で子供の心をつかみ、学習意欲を高めるアイデアを紹介します。
千葉県公立小学校教諭・江越喜代竹
目次
小三編
オリジナル地図記号クイズ
三年生の社会の学習で学ぶ「地図記号」をアレンジ。地図記号クイズを出し合うことでグループの仲も深めます。
進め方
- 地図記号の復習をする(フラッシュカードなどで)。
- 先生が作った地図記号の例題を見せる。オリジナル地図記号を教師がいくつか例示すると、イメージがしやすくなる。
- 個人で考えて、オリジナルの地図記号を作る。相談してもOK。
- 個人のアイデアを持ち寄って、グループで地図記号を作成する。
- グループごとに紹介し合いながら、地図記号クイズをする。
教師は地図記号のよし悪しよりも、グループの協力する姿勢や学習への取り組み方のよい点を意識的にフィードバックしていきましょう。
小四編
難読地名を探せ!
地図帳を使って、難読地名の土地を探しながら、地図に親しみます。
進め方
- 教師が行ったことのある(近隣の)難読地名を紹介する。最初に読みから伝えるのではなく、漢字だけ画用紙(板書)で紹介する。
【例】
「夏休みに買い物に行ったんですよ。千葉県の酒々井(しすい)アウトレット」 - さらに難読地名を板書し、子供たちに読みを推測させる。もちろん、正解してもOK!
【例】
音威子府(おといねっぷ):北海道
匝瑳(そうさ):千葉県
三次(みよし):広島県
放出(はなてん):大阪府 - 分からなかったら「〇〇県にあります」などとヒントを出して、地図帳で探すように促す。
- 地名を発見した子供が現れたら、全員で場所を確認する。
居住自治体の難読地名を紹介し、地図ソフトを使ってタブレット端末で調べてもおもしろいでしょう。Google マップの「ストリートビュー」機能を使えば、どんな場所かも丸分かり!
取材・文/出浦文絵 イラスト/宇和島太郎
『教育技術 小三小四』2021年8/9月号より