学級活動(2)「夏バテせずに健康な生活」活動のポイント
学級活動(2)は、子供が自分の生活の課題をよりよく解決する方法を意思決定し、意思決定した方法で、ある一定期間実践することを通して、生活問題を自主的に解決して、よりよい生活を築こうとする自己指導能力を高める内容です。ここでは、題材「夏バテせずに健康な生活」の活動例を紹介します。
執筆/福岡県公立小学校教諭・伊澤直美
目次
事前 子供たちの問題意識の向上
子供たちへの実態調査【夏休みの健康や食について】
子供が主体的に課題を解決しようとする態度が必要であり、そのためには、自分事として課題解決に向き合う態度を育てる学習の流れが必要となります。
計画委員会の活用【意識調査の集約とまとめ】
計画委員会の子供たちと一緒に、意識調査の結果を集約したり、グラフや表にまとめたりしましょう。子供たちの問題意識も高まってきます。
事前の調べ学習【夏バテに効く食材と調理】
題材に関して、事前に情報収集を行うことも有効です。学習するまでに、自分で調べたり、周りの人に聞いたりする時間を何日間か設定すると、より主体的に学習に取り組むことにつながります。
本時 解決方法を話し合い、意思決定
アンケート結果の提示【夏休みの健康と食への気づき】
計画委員会の子供たちが発表した実態調査の結果から気づいたことを話し合い、本時のめあてをつかませましょう。
原因の分類整理【夏バテをしてしまう理由】
夏バテとはどのようなことなのか、その原因は何かということについて話し合いましょう。
解決方法の話合い【夏バテをしないための食事】
よりよい解決方法を意思決定するための選択肢を見つけるために話し合います。子供が事前に調査した、食材や調理方法についても活用しましょう。
具体的な意思決定【自分ができるレシピの見直し】
話し合ったことの中から、調べてきていた自分のレシピを見直し、付け加えたり、修正したりします。栄養教諭からは価値づけをしてもらいましょう。
事後 目標に向けた実践とふり返り
家庭への協力依頼【子供への前向きな関わり】
実践するに当たり、準備や安全面などの配慮について、通信などで協力をお願いしましょう。
- 子供が意思決定したことを実践できるように見守り、支えてもらうこと
- 子供の努力を見逃さずに褒めること
イラスト/高橋正輝
『教育技術 小五小六』2020年7/8月号より