見通しをもってリスタートするための教師の夏休み
学級や子供たち一人ひとりの成長がたくさん見られた一学期。夏休みに入ったらこれまでのこの4か月をふり返り、二学期のスタートがスムーズに切れるようにしましょう。
執筆/神奈川県公立小学校教諭・山本恭兵

目次
学級経営案の見直し
学級全体としてめざす姿をイメージして、一学期までの取り組みのふり返りと、学級や一人ひとりの成長と課題の把握をしましょう。
課題に対しては、いくつかの手立てを考えておくと、夏休み明けから計画的に実践することができます。実際に学校が始まってしまうといろいろな業務があるため、落ち着いて考える時間がなかなか取れません。始まってから慌てないためにも、時間がある夏休みに今後の見通しがもてるように、学級経営案の見直しを行いましょう。
二学期の準備
時間に余裕のある夏休みの間に、二学期の学習の準備をしておくことも大切です。
二学期がスタートしてから1〜2か月分のおおまかな週案をつくっておくと、学習や行事の見通しをもつことができます。併せて、時間のあるときにしかできない教材研究にじっくり取り組むこともおすすめです。
また、二学期には運動会や学芸会など、大きな行事を控えている学校もあります。学年の教師と予定を相談し、時間的に余裕のあるときにできることは進めておくとよいでしょう。
夏休み明けの初日も大切です。長期休みの後、子供たちはわくわくしながら学校に戻ってきます。子供との出会いの日にどんなことをするか、アイデアを考えておくとよいでしょう。
教師自身の夏休みのなかで、思いがけないヒントがあるかもしれません。例えば、夏休みの間に教師も子供も思い出をカードに書き、夏休み明け初日に交換すると、子供とのつながりができます。