授業でのタブレットのカメラ機能活用法|樋口綾香のGIGAスクールICT活用術⑨

Instagramでは1万人超えのフォロワーに支持され、多くの女性教師のロールモデルにもなっている樋口綾香先生による人気連載! 今回は、タブレットのカメラ機能の活用方法の紹介です。
執筆/大阪府公立小学校教諭・樋口綾香

GIGAスクールのICT活用①~国語:季節の言葉~
GIGAスクールのICT活用②~国語:色カードで意思表示~
GIGAスクールのICT活用③~国語:楽しい宿題~
GIGAスクールのICT活用④~授業にちょこっとプラス~
GIGAスクールのICT活用⑤~1年生でもできる!~
GIGAスクールのICT活用⑥~便利機能で仕事効率化!~
GIGAスクールのICT活用⑦~学級開きにICTをプラス!~
GIGAスクールのICT活用⑧~Googleフォームを有効活用~
使用タブレット:iPad
使用アプリ:カメラ
目次
ICT活用において目指す児童の姿
私が勤務する小学校では、1人1台タブレットが導入されて、5か月が経ちました。
新年度のスタートの自己紹介や特別活動、毎日の授業で積極的に使っている姿をよく見ます。
子供たちのタイピングスキルはぐんぐん上昇し、タブレットのいろいろな機能も一通り使えるようになってきたと感じています。
今後、ICT活用において目指す児童の姿は、どのようなものでしょうか。
私の勤務校では、自分の学習を深めたり、考えを表現したりするために、自分でタブレットの使い方を工夫して使う姿を目指そう(研究テーマ:「自ら創造する学び」)と話し合いました。
この研究テーマのもと、私は、情報推進担当となり、いろいろな学年でタブレットを活用した授業を行っています。
授業づくりの中で大切にしているポイントをお伝えします。
「気づく力」と「つなぐ力」
子供たちが、ICTを活用して自ら学びを創造するためには、まずはタブレットの機能を知ること、身の回りの事象に気づくことが大切だと考えました。
これを「気づく力」としました。
また、機能を知ったり、いろいろな事象に気づいたりしたことを、すべての教科領域の学習に生かすことが重要であると考えました。
これを「つなぐ力」としました。
授業の前段では、これまで何気なく使っていたタブレットの機能をもっと深く知ったり、興味や関心をもつことを意図した活動を取り入れたりしています。後段では、知識や興味、関心をすべての教科領域につなぐ活動を取り入れます。
このような流れで授業をつくると、子供たちは、「なんとなく使っていた(知っていた)機能」について、「何ができるか」「何のために使うか」を意識して使うようになっていきます。
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