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授業参観&保護者会ベテラン教師の失敗談

2019/5/24

ベテランの先生方3人に、ご自身の経験を思い出していただき、授業参観&保護者会の失敗談を語っていただきました。

授業参観
写真/PIXTA

授業参観の失敗談

掲示物が抜けていた子の保護者から猛抗議を受けた

A先生 若い頃、子供の一部の作品を掲示できず、保護者から厳しく指摘されたことがあります。「なぜうちの子だけないのですか?」「うちの子だけ、仲間はずれにされているようで、とても悲しかった」「どうして事前に知らせてくれなかったのですか」などと、連絡帳等にご意見をいただいたこともあります。

子供には事前に言ったつもりでしたし、そもそも図工の週だけ連続で休んでしまって、作品が完成できないのはわかるはずだけどなあ、じゃあいつ作ればいいのさ? なんて愚痴の一つも言いたくなりましたが、全員分そろわなかったこちらの負けです。

体操着を忘れた子を見学させ、保護者からクレームが

B先生 日常の授業で、体操服を忘れた子は、体育の授業に参加させないという若手教師がいました。忘れた子には、立って他の子の様子を見学させます。
この若手教師は、授業参観でもこのルールを適用したのです。すると、保護者から苦情が来ました。「確かに体操服を忘れた私の子も悪い。でも、授業に参加させないのは、やりすぎではないか」と・・・。

この教師はどうすべきだったのでしょう?

私なら、体操服を着させます。お母さんに電話をして持ってきてもらう、保健室から借りる、他のクラスに借りる、などなど。あらゆる手段を使って、体操服を着させます。
参観日は、保護者サービスの「ハレの日」です。それなのに、体育の授業に参加させずに立っている姿を見せるなんて、その子に恥をかかせているのと同じです。子供に恥をかかせるということは、保護者に恥をかかせているのと同じです。保護者サービスの日に、恥をかかせるなんて、もってのほか。
参観日は「ハレの日」、特別な日と考えて、保護者サービスに徹するべきです。

緊張しすぎて、板書に誤字が!

C先生 授業参観の際に、緊張しすぎて、誤字のままで板書をしてしまった先生がいました。しかも大きな字で赤チョーク。その後の一年間は、いろいろご苦労が多かったようです。

自分が楽しい授業をしていたらついていけないと苦情が来た

A先生 自分にとって楽しい授業をやってしまい、失敗したことがあります。これも教師3年目くらいまでのことです。その頃は、研究授業のような知的な授業や討論の授業がよいと思い、そうした授業をしたいと思っていました。自分が楽しければ、子供も楽しい、保護者も楽しい、そう勘違いしてしまったのです。
その結果、どうなったかと言うと、
「うちの子はついていけてない」
「〇〇さんばかり発言していた」
「先生は〇〇さんばかりひいきしている」
と保護者から、さんざんに言われました。今思えば、当然だよなと思います。

保護者が見たいのは、研究されたよい授業ではなく、子供の活躍する姿。今は絶対にやりません。

保護者会の失敗談

打ち合わせ不足の保護者会はしらける上、次回からの参加者が減少

C先生 学年の先生方とはもちろんのこと、保護者会で挨拶や司会などをしていただく保護者とも、事前にきちんと打ち合わせをしておいたほうがよいでしょう。打ち合わせ不足だとしらけた保護者会になってしまいます。
そうなると、次回からの参加者が減少してしまいます。保護者間で保護者会に参加するメリットが感じられないという悪い評価が定着してしまうので、新任や転任の年は、とくに入念な準備が必要だと思います。

素人アピールは逆効果
保護者を安心させることが大事

A先生 初任アピール、素人アピールをして玉砕した若手や初任を何度も見てきました。自分はわからない、できない、自信がないと保護者の前で口にして、文字通りそうなった先生を何人も何人も見てきました。絶対にダメです! 
不安は職場で出しても構わないのですが、保護者に言っても始まりません。
例えば、医者が手術前に「自分は手術をやったことがない」と素人アピールしたら、患者はどう思うか想像してみてください。
夜間救急に必死の思いで駆け込んだところ、
「自分は研修医だから何もわからないんで~」 などとアピールされたら、どう思うでしょうか? 患者は不安で押しつぶされてしまうだろうし、痛みも増すに違いありません。

教育の世界にもプラシーボ効果(偽薬)があります。つまり自己治癒能力のことです。保護者に対し、教師は不安そうな顔をせず、笑顔で振る舞うことが重要。大丈夫ですと、安心させることです。こうしたことが何よりのプラシーボになります。

この教育のプラシーボこそ、どんな教材教具や学習法にも勝るはず。保護者会では、自信たっぷりの自分を演じたいですね。


取材・文/出浦文絵
『小四教育技術』2018年6月号より

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