担任の持ち味を生かした学級経営案作成のポイント

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学校・学年の教育方針、教師の思い、子供の思い、保護者の思いなどを重ね合わせ、夢の学級づくりのための経営案をつくりましょう!

執筆/神奈川県公立小学校教諭・藤井翼

学級づくりの地図~学級経営案のつくり方~

なんのための学級経営案か

学級経営案は、4月に描いた夢の学級づくりのためのいわば地図です。目の前の子供たちに意図的、計画的な指導・支援を行うための拠りどころとなるものです。

学校・学年の教育方針、教師の思い、子供の思い、保護者の思いなどを重ね合わせ、夢の学級づくりのための経営案にしていきましょう。

学校・学年の教育方針、教師の思い、子供の思い、保護者の思いなどを重ね合わせ、夢の学級づくりのための経営案にしていく

学級経営案の例

学級経営案の例

形式は各学校それぞれ

一例として、このような項目が考えられます。各学校で定められた形式がある場合は、それを使います。

めざす子供の姿

学級の子供が、3月の終わりにはどんな姿になっていてほしいか、めざす子供の姿を具体的にイメージしましょう。

子供の実態把握が肝心!

学校生活のあらゆる場面で情報収集をし、指導に生かすようにしましょう。また、昨年度からの引き継ぎや幼稚園・保育園からの聞き取りも活用できるとよいでしょう。

具体的な手立てを

学級経営案に向けて、担任としてどんな取り組みを行うのかを構想し、意図的、計画的に指導していくことが大切です。取り組みの内容とその意図を明らかにし、できるだけ具体的な手立てを考えましょう。

具体的な手立ての例:二年生の場合

  • 基礎・基本の定着のため、毎日小テストを行う。
  • 学級の一体感を味わうことができるようにするために、毎朝、朝の会で歌を歌うようにする。
  • 本に興味をもつようにし、読書活動を進めるために、定期的に読み聞かせを行う。
  • 自分の思いを表現する力を養うために、日記を書くように指導する。
  • 保護者とともに子供を育むために、学級だよりなどで、子供の様子や学習の意図を発信する。

    など

低学年だからといって、何事も教師主導になってしまっては、昨年度までの積み重ねを生かせなくなってしまいます。子供たちと話し合いながら、昨年度までの活動経験を生かした学級経営ができるとよいでしょう。担任のもち味を生かしながら、ねらいと見通しをもった指導で、「夢」の学級づくりをめざしましょう。

イラスト/佐藤雅枝

『教育技術 小一小二』2020年4/5月号より

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