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その子の強みを生かし、レジリエンスを身につけさせる教育とは

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困難にぶつかったとき、それを乗り越える力「レジリエンス」を身につけることが、生きていくうえでは必要なスキルであると言われます。困難や課題を解決するときに役に立つのが、その人が持っている強みです。学校や家庭において、その子供の強みを発見し、生かしていくことは、直面した問題を解決する力へとつなげることができます。人間の「強み」について探求し、ポジティブな生き方、考え方を教育にとりいれる実践を進めている、日本ポジティブ教育協会の足立啓美さんから、著書「小学生のミカタ 見つけてのばそう! 自分の『強み』」で解説しているポイントなどを伺いました。

日本ポジティブ教育協会・足立啓美さん

日本ポジティブ教育協会・足立啓美さん

性格的な強みは24に分類される

―本書「小学生のミカタ 見つけてのばそう! 自分の『強み』」の特徴を教えてください。

足立 ポジティブ心理学研究に基づいた24の性格的な「強み」の中から、自分のもっている「強み」を発見し育て、活用のしかたを学べる本です。

性格的な強みとは、親切心や好奇心など、自分にも他者にも良い影響を与えるポジティブな性格特性のことで、普段の考え方や行動の中にその人の特徴として表れます。

「強み」を教育現場で活用するメリットの一つは、「困難にぶつかっても、しなやかに適応し乗り越える力」である「レジリエンス」が育つことです。これからの人生を生きるうえで、逆境や困難にあったときや、解答のない課題に向かっていくときなど、レジリエンスは役に立ちます。

また、学校内で強みに注目した取組を行うことで、子供の学習態度や成績によい影響があることがわかりました。さらに、保護者が子供の強みに注目すると、子供の幸福度が上がり、ストレスが減少するという研究報告もされています。

自分の強みや弱みを知ることは、「自分らしさ」を知ることです。その「自分らしさ」を大事にすることは、自己肯定感を育て、自分らしい幸せをつかむことにつながるのです。

最終的には、多様化する社会において、自分と他者の「強み」や「らしさ」を尊重できる社会につながっていくことを願っています。

自分の「強み」を発見することで自己肯定感を高められる

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