漢字を通してコミュニケーション!声に出して読む新式漢字ドリル

つぶやき漢字研究会主宰・学力研理事 久保齋さんが発案した「つぶやき漢字ドリル」 。書き順に沿い、声に出しながら書くことで、コミュニケーションをとりながらゲーム感覚で楽しく漢字学習ができる。 そんな新しい学習文化から生まれた新式の漢字ドリルについて、お話を伺いました。

目次
学習のヒントは伝承文化
―新刊の漢字ドリルはどのような点が特徴ですか?
久保 今回の漢字ドリルは、『①定着度が高い、②字がきれいになる、③みんなでワイワイできる』この3点が特徴です。
戦前から、どのように子どもに漢字を教えると定着するのか、様々な研究が行われてきました。結果的に子どもにとって最も覚えやすいのは、書き順を文章にし、それをつぶやくなり声を出すなりして書いていくと漢字になる、という覚え方です。例えば、「熊」という字は「ム、月、ヒ、ヒ、どんどんどんどん」、「読」という字は「なべぶた、二、口、十、一、ワ、ル」というふうに教えるのです。これは、実は、昔から家庭でも取り入れられてきた伝承文化です。
しかし、これまでは覚えさせ方がバラバラで、漢字を系統的に覚えられるようになっていませんでした。一年生から六年生までのすべての漢字を系統的に覚えられるように、書き順に沿ったつぶやきの法則性を取り入れたのが今回の「つぶやき漢字ドリル」です。
部首に分ける覚え方もありますが、部首に分けて覚えると、書き順がなくなってしまいます。漢字は書き順が正しくないと、きれいな字が書けません。今回のドリルは、書き順をきちんと覚えることを重視しているので、定着するだけでなく、きれいな字が書けるようになるのもポイントです
