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小学校中学年の学級会 進め方~合意形成を図ろう~

2019/4/25

学級会とは…

学級会は、子供たちが学級の生活上の諸問題を見いだし、その解決策を学級のみんなで話し合い、合意形成を図る活動です。

「クラスの友達ともっと仲良くなりたいな」「仲良し集会をしようよ」

日頃の学級生活から出てくる子供の困り感や、「こうしたい」という思いを取り上げ、クラス全体で共有します。

「集会の遊びは、〇〇がよいと思います。」「△△さんの意見に賛成で……」

学級会で互いの意見を出し合い、合意形成を目指します。

クラスの友達ともっと仲良くなった。話し合ってよかったな。

子供が自分たちの力で、学級がよりよくなることを実感できます。

話し合うこと(議題)を取り上げる

上の絵のように、みんなで話し合うこと(議題)は、子供たちの「○○したい」「困ったな」という思いから生まれます。学校生活の中でこのような子供の思いがどう表れるか、教師は子供の様子をよく見とりましょう。

はじめのうちは、教師がその思いの中からみんなで考えるべき問題を取り上げ、議題にします。学級会の経験を重ねるうちに、だんだんと子供たちで議題を決められるようにしていくとよいでしょう。

その時に、議題を見つけた子供を大切にしましょう。みんなの問題を見つける「目」というのは、最初から全ての子供に備わっているわけではありません。問題(=議題)を見つけることができた子供を大いに称賛し、グッドモデルにすることで、周りの子供たちもだんだんと問題発見の力を身に付けていきます。

みんなが喜ぶことを見つけられたね。

では、どのように話合い活動が行われていくのか、例を基に見ていきましょう。

〈例〉みんな仲よし集会をしよう

①活動の立ち上げ

「新しいクラスになったけれど、まだみんなのことをよく知らないな。」
「運動会もあるし、もっとみんなと仲良くなりたいな。みんなで仲良くなれる集会をしようよ」

教師が子供のつぶやきを取り上げることも大切です。生活をよりよくする工夫はないか、子供と一緒に考えるとよいでしょう。

②話し合うこと(議題)を決める

みんな仲よし集会 プログラム
①はじめの言葉(○○係)
②歌「にじ」(○○係)
③仲よしゲーム(○○係)
④感想(みんな)
⑤先生の話
⑥終わりの言葉(○○係)
「仲良しゲームでは何をしたら、みんなが仲良くなれるうかな」「みんなで相談して決めようよ」

活動の中で困ったことを取り上げます。プログラムのことを話し合ったり、ゲームのことを話し合ったりすることが考えられます。

③学級会で話し合う

「手つなぎ鬼がよいと思います。わけは……」「手つなぎ鬼もよいけれど、もうじゅうがりのほうがよいと思います。わけは……」

実態に合わせて、教師が司会をしてもよいでしょう。輪番で、全員が司会や記録などの役割を務められるようにしましょう。

④集会当日

手つなぎ鬼で遊ぶ子どもたち

⑤ふり返り

「みんなで話し合って決めたから、みんなともっと仲良くなれたよ」

「話合い活動をしたことで、活動がよりよいものになった」と気付くことができるようにしましょう。

学級会で意見を出し合い、納得を目指す

学級会では、子供たちの意見を出し合い、「これならよいと思う」「これでやろう!」と、最後に子供が納得できるようにしましょう。

〈例〉A案とB案の二つが出ている場合

①互いの意見の理由を出し合う

「A案がいいです。理由は……」「B案に賛成です。理由は……」

複数の意見が出ている場合は、まず、どうしてその意見がよいと思うのか、理由を出し合うようにします。同じ意見でも、「楽しいから」「安全だから」「時間がかからないから」「みんなが仲よくなれるから」など、様々な理由が出てくることがあります。この理由が、提案理由や話合いのめあてに合っているかを判断します。時には、A案とB案のどちらも理由は同じというときもあります。

②その意見のよいところを比べ合う

学級会で話し合うと、相手を言い負かそうとして、相手の意見のマイナスの部分ばかりを指摘する子供の姿が見られることがあります。そんな場合、互いの意見を認めたうえで、どんなよいところがあるのかを比べ合うように指導します。そうすることで、共感的な話合いを行うことができます。「意見を言ってよかったな」と子供が思えるようにしましょう。決める際にはよいところを出し合い、最終的によいところの数が多い意見を選ぶ方法も考えられます。

③学級としてどの意見にするかを決める

互いの意見の理由やよいところを出し合ったうえで、学級としてどうするのかを決めます。この時、一方的に決めるのではなく、意見が選ばれなかった側も含めて、みんなが納得することを目指します。選ばれるのがA案とB案のどちらか一方だけではない場合があることを示します。

  • 二つの案のよいところを併せて、新しい案をつくる。
  • A案をメインにして、その中にB案のよいところを入れてまとめる。
  • 今回はA案を行い、B案は次回行うことにする。
  • どちらの案も採用する。
A案+B案⇒新しい案
よいところを合体!
「いいと思います」


執筆/神奈川県横浜市小学校教諭 山本恭兵
イラスト/山本郁子
『教育技術 小三小四』 2019年5月号より

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