ラジオDJレモンさんセレクト♪教室で聴きたいベストチューン

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好奇心旺盛な小学一年生にこそ、いろんなジャンルの音楽を聴いてほしい! そこで“レモンさん”ことDJ・山本シュウさんが、学級のさまざまな場面におすすめの曲を紹介します!

DJレモンさん
「音楽は自由や」

DJ山本シュウ(レモンさん)●1964年大阪府生まれ。ラジオDJ。TBS系ラジオ「全国こども電話相談室・リアル!」、NHK Eテレ「バリバラ~障害者情報バラエティー~」などのレギュラー番組にて幅広く活躍。大阪大学で非常勤講師も務める。著書に『レモンさんのPTA爆談』『PTA会長レモンさんの子育てビタミン標語』(小学館)など。

いろんな音楽を知ることが
「世の中」を知るきっかけになる!

子どものために、まず大人がすべきことは、「世の中にはたくさんのメニューがある」ということを教えてあげること。「歌詞の意味がわからないから」「過激すぎるから」と大人の判断で選んだ音楽を聴かせるのではなく、「こんな曲もある!」「こんなジャンルもある!」と幅広いメニューの音楽を聴かせてあげることが、僕たち大人の役目やと思う。

小学一年生といえば、好奇心旺盛で、いろんなことをもっと知りたいと思っている時期。どんなジャンルの音楽でも「小学一年生には早すぎる」なんてことはないと思う! たしかに、歌詞の意味はわからんかもしれん。でも、曲の持つ雰囲気は十分に伝わるはず。若い感性には何が響くかわからんもんよね。とにかく先生はいろんな曲を用意して、聴かせてあげてほしい。

音楽にたくさんジャンルがあるのと同じように、世の中にはいろんな人がいて、いろんなことがある。音楽を知ることは、「世の中」を知る入り口にもなると思う。世界は広い! 大人の選んだ世界だけを見せるんじゃなく、子どもたちには、できるだけいろんな世界を見せてあげてほしいね!

こんなシーンにはこの曲がおすすめ!

Scene1 雨の日に聴くなら

「オー・ハッピー・デイ」

セント・フランシス聖歌隊
フィーチャリング・ライアン・トビー

◆ハッピーに天気は関係ない!

雨の日でも、心の中まで雨模様にする必要はない。言いたいのは、外が雨でも、ハッピーな曲さえあれば「部屋の中は楽しい!」ということ。楽しい曲を聴いて、心の天気をいつも晴れにしておけば、雨が降っても心はハッピー。外の天気なんて関係なし!

そしてこれは、映画の中で先生と生徒が心を通わせる、大事なシーンで歌われる曲でもある。ぜひ一緒に、映画も見てほしいなあ。「これが先生ってもんや!」と思わせてくれるよ。

このアルバムに収録

『天使にラブ・ソングを1&2オリジナル・サウンドトラック』/エイベックス・マーケティング

『天使にラブ・ソングを1&2オリジナル・サウンドトラック』/エイベックス・マーケティング


「雨にぬれても」

関口和之featuring 竹中直人

◆雨音も音楽に!

この曲のいいところは、雨の持っているムードや空気を壊さないところ。曲のイメージは、聴くときの空間や空気によっていくらでも変わっていく。雨音をひとつの音楽、リズムとしてとらえて、窓を開けながら聴いてほしいなあ。

メインになっているウクレレは、ハワイの民族楽器。ハワイは、太陽ぴっかーんのイメージがあるけど、実はスコールが頻繁に起こる場所でもある。必要な、恵みの雨や。一緒に、雨のもつ役割について伝えることもできるはず!

このアルバムに収録

『口笛とウクレレ』/ビクターエンタテインメント

『口笛とウクレレ』/ビクターエンタテインメント(写真提供 ビクターエンタテインメント)

DJレモンさん
「雨の日でもハッピー」

Scene2 静かにしてほしいとき

「ピンクの豹(ピンクパンサーのテーマ)」

ヘンリー・マンシーニ

◆みんなで怪盗ごっこや!

騒いでいる子どもに「うるさ~い!」と大声で言っても、絶対に静かにはならない。そういうときこそ、先生には黙ってみてほしい。そこで流してほしいのがこの曲。

いきなり黙ってしまった先生が、曲に合わせて忍び足で歩きながら、口に指を当てて「しーっ」と言えば、ほとんどの子は黙ってしまうと思う。みんなが黙ったら、「どれだけ静かに動けるかなゲーム」の始まりや(笑)! 子どもと一緒に怪盗になりきって、動いてみてよ~!

このアルバムに収録

『アルティメット・ピンク・パンサー』)/ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル

『アルティメット・ピンク・パンサー』/ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル

scene3 リズム遊びの時間

「ウィ・ウィル・ロック・ユー」

クイーン

◆全身でリズムを刻もう

「いち、に、さん、し」だけが、リズムのすべてじゃない。「ドンドンチャ」というイントロを聴いたら、思わず体を動かしたくなってしまうでしょう? 曲と一緒に足を踏みならしたり、胸を叩いたり、体全体を使ってリズムを刻んでみてほしい。

「チャ」の部分で、ぴたっと身体の動きが止まるよね? これが「止め」や。上手いダンサーは、「止め」がしっかりできている。ダンスの基礎をやさしく教えるにも、ぴったりの曲やね!

このアルバムに収録

『ジュエルズ』/ユニバーサルミュージック

『ジュエルズ』/ユニバーサルミュージック

Scene4 室内ゲームの時間

「オール・トゥゲザー・ナウ」

ザ・ビートルズ

◆楽しいゲームがはじまるよ~!

これは、ゲームを始める前やゲームとゲームの間に流してほしい曲。明るくて、手拍子を叩きながら歌うのにぴったりのテンポでしょ? 曲に合わせてみんなで輪になったり、「これから楽しいことが始まるよ~!」というムードをつくってみてほしい。

明るいノリが最後まで続くのも、この曲の特徴やから、みんなで盛り上がった楽しいテンションのまま「はいっ、次は◯◯ゲーム!」と始めることができると思うよ!

このアルバムに収録

『イエロー・サブマリン』/ユニバーサルミュージック

『イエロー・サブマリン』/ユニバーサルミュージック

Scene5 着替えの時間

「まあるいいのち」

イルカ

◆みんな同じに生きている

中には着替えるのが遅い子もいると思う。そういう子に「私はだめな子なんだ」と思わせてしまったら、先生失格や。そういう子どもには「いいよ、自分のペースで頑張りや!」と声をかけてあげてほしい。

違っていることはいけないことじゃない。「みんな同じ生きているから」と歌っているように、すべての生き物は同じように命を持っている。歌詞についてみんなで話し合ってみて。命の大切さについて考える、いい機会になると思うよ。

このアルバムに収録!

『ジャスミン&ローズ』/日本クラウン

『ジャスミン&ローズ』/日本クラウン


「ボンジュールマダム」

じんぺい、NHK 東京放送児童合唱団、Gt. /千代正行

◆めんどうなことこそ楽しく

はっきり言って、子どもたちにとって着替えの時間は退屈。そんな時はこの曲を流して、口ずさみながら着替えてもらってみて。リズムも楽しくて、あっという間に着替え終わってしまうと思う。

めんどうなことでも、歌って楽しみながらすると、不思議なことに時間はどんどん過ぎていく。そして、歌い終わった子どもたちは、「ボンジュール」から「ニーハオ」まで、世界のあいさつを覚えてしまう(笑)! 一石二鳥やね!

このアルバムに収録!

『みんなのキャンプソング』/日本コロムビア

『みんなのキャンプソング』/日本コロムビア

Scene6 急いでほしいとき

「DOWN BEAT STOMP」

東京スカパラダイスオーケストラ

◆スカのリズムでいこかっ!

急いでほしいときに「早くしなさい!」なんてうっとうしいことは、絶対に言ったらあかん。そんなときは、スカにお決まりの「ッチャ ッチャ」という裏拍子のリズムに、「いこかっ」「急ごかっ」と楽しく乗せてあげること。

楽しくなってきたら、動きも自然と速くなるもんね。僕が言いたいのは、東京スカパラダイスオーケストラのように「みんなにも世界で活躍できる可能性がある!」ということ。そんなメッセージと一緒に聴かせてみてほしい!

このアルバムに収録!

『Stompin' On DownBeat Alley』/エイベックス・マーケティング

『Stompin’ On Down Beat Alley』/エイベックス・マーケティング

DJレモンさん
「リズムにのって楽しく」

Scene7 テンションをあげたいとき

「ジンギスカン」

ジンギスカン

◆ウッ!ハッ!で踊ろう!

「ウッ! ハッ!」このノリだけで、もう楽しいよね。自由にストップモーションをつけてみたり、まずはお手本に、先生が踊る! 盛り上がるよ~! 何より、大人の世代に流行った曲で、今の子どもも踊って笑顔になるのがええと思う。

子どもと大人がみんなで一緒に踊れる曲って、今どきあんまりないよねえ? 運動会なんかで流したら、「おっ、この曲懐かしいな ~!」と親子の会話のきっかけにもなるかも。

このアルバムに収録!

『〈おとなBEST〉ジンギスカン』)/ビクターエンタテインメント

『〈おとなBEST〉ジンギスカン』/ビクターエンタテインメント

曲を選ぶときにイメージしてほしい

最後に伝えたいのは「音楽は自由や!」ということ。ひとつの曲でも発想次第で、どんな場面にも使うことができる。今回は、その一例を紹介しただけ。

子ども扱いする曲を選ぶのではなく、先生自身の好きな曲の中から「この曲はこういう場面で使えるかもしれない」と考えてみるのもおもしろいと思う! 難しく考えなくていい、楽しみながら、自由な発想で音楽を選んでみてね~!

取材・構成/カラビナ 写真/中村晃

「小一教育技術」2014年6月号より

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