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子供たちの自己肯定感が育つ ライフスキルの本

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日本の子供たちは、世界に比べて自己肯定感が低いと言われています。しかし、これからの世の中を生きていくために伸ばしていかなければならない重要な能力です。「自己肯定感がぐんぐん育つ学級づくりに役立つライフスキル」を執筆した、早稲田大学教師教育研究所の白石孝久先生にお話を伺いました。

白石孝久先生
早稲田大学教師教育研究所・白石孝久先生

「ライフスキル学習」とは…

「自己肯定感がぐんぐん育つ学級づくりに役立つライフスキル」
白石孝久さんの本

―本書 「自己肯定感がぐんぐん育つ学級づくりに役立つライフスキル」の特徴を教えてください。

白石 本書のタイトルになっているライフスキルとは、「日常で起きるさまざまな必要性や課題に対して、建設的でかつ効果的に対処できる能力」と定義されています。つまり、「よりよく生きるために必要な技術的能力」ということになります。

ライフスキル学習は、1994年、WHО(世界保健機関)が公表した青少年育成の学習プログラムです。それを日本の子供たちの実態に合わせたのが本書のライフスキルなのです。

社会が複雑化し、ますます先の予想が難しい世の中になっている現代にこそ、子供たちに学んでほしいスキルなのです。生きる力や心を育てるための具体的な方法やワークシートを、数多く紹介しています。

―「心を育てる」ためには、どのような方法があるのでしょうか。

白石「心を育てる」ための一つが自己肯定感を育てることにあります。統計でもわかるように、日本の子供は自己肯定感が低いと言われています。

人は自分についての肯定的な感情を基盤として、社会生活の中で自分の能力を十分に発揮して社会に貢献することができます。自分を肯定的にとらえられる子供は、さまざまな努力をすることができ、自己実現に向かっていくことができるのです。

逆に自分を否定的にとらえている子供は、周囲からの影響を受けやすく、考えなしに誤った行動をとりやすくなります。

自己肯定感は子供のときに、保護者や先生によって育成できるのです。だから、先生方にはぜひ子供たちに自己肯定感を育ててほしいと願っています。

自己肯定感を育てる「セルフ・レタリング法」

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