失敗しない! 新年度スタート2日目「1時間目」の完全シナリオ

万全な準備で迎えた新年度。クラスや出席番号が決まり、やるべきことが多い「2日目」も初日同様に“戦略”が必要です。今回は、「初日に大切にしたことを継続して指導することで、教室の文化を醸成することが大切」として、埼玉県公立小学校の紺野悟先生が、「2日目・1時間目」の進め方についてシナリオ形式で完全ガイド! これから一緒に過ごす学級が子供たちにとって安心できる場となるよう、アクティビティなどを通じて少しずつ活動の範囲を広げ、同時に皆が心地よくいられるための集団生活の基盤をつくっていきましょう。
執筆/埼玉県公立小学校教諭・紺野悟
目次
教室の文化醸成にとって大切な「2日目・1時間目」をシナリオで完全ガイドします!
学級開き初日、入念に準備をする人がほとんどではないでしょうか。私もその一人です。初日は、回収するものや配付するものがたくさんあります。それに、学校で決まっている動きがあるので、限られた時間の中で確実に始めていくためには、やはり計画を立てて進めます。詳しくは次の記事を参考にしてください。
失敗しない新学年スタート「1日目」の完全シナリオ《1時間目》
失敗しない新学年スタート「1日目」の完全シナリオ《2時間目》
失敗しない新学年スタート「1日目」の完全シナリオ《3時間目》
では、2日目はいかがでしょうか。
1日目は入念に準備をしたおかげで良いスタートが切れたとしても、2日目、ダラダラと過ごしてはいけません。初日に大切にしたことを継続して指導することで教室の文化を醸成していきます。教科の授業も始まりますので「授業開き」も行います。
当番活動を決めたり、高学年なら委員会やクラブを決めたり、修学旅行の準備を始めなくてはいけないかもしれません。やはりそこには計画を立てて、戦略をもって向き合う必要があります。
そこで、何から始めるか、どの順番で進めるか、私がどのようにして2日目を進めていくのか、シナリオにして提案していきます。
なお、今回もイラストを同僚のRemi先生に描いてもらいました。イラストによって読みやすく助けてくれています。併せて読んでいただければ幸いです。
2日目の授業を考えるポイント
①2日目のゴールは?
ただただ楽しい1日にすることも大事ですが、2日目をデザインするときに、やはりゴールを設定する必要があります。ゴールは方向性を生み出し、授業や活動を選択するときの指針になるからです。
私がこの後提案する2日目のゴールは、これです。
ー 学級でみんなが安心して過ごすために必要な我慢を体験する ー
集団生活には、どうしても我慢がつきものです。全員がちょっとずつ我慢することで、「嫌じゃない学級」をめざします。本連載は「失敗しない」ことがコンセプトです。全員が「嫌ではない状態の学級」は、成功とは言えないかもしれないけれど、失敗ではない状態と言えます。
例えば、人の話を聞くためには、自分で集中することも大事ですが、周りの人が話しかけるのを我慢すること、音を立てることを我慢することが必要です。これが、「我慢しているんだ、耐えるんだ」という窮屈な感覚ではなく、みんながちょっとだけ我慢していて、自分も一員として我慢をすることでみんなの心地よさを生み出せるようにします。これが、2日目以降、学級を安定させるために重要な要素であるからです。
②学校で決まった時間を把握しよう!
初日は、1時間目の途中まで始業式があります。実質クラスで使える時間は2.5時間程度です。2日目以降はどうでしょうか。
学年集会や発育測定など、これらも含めてデザインする必要があります。
発育測定があるなら着替えがあります。であれば、着替えの場所やマナーを指導します。
学校の予定も生かして2日目をデザインするようにします。
