雲って何だろう? 白かったり黒かったりするのはナゼ? どうして浮かんでいるの? 身近な自然の不思議を考えてみよう
日常の生活で、当たり前だと思っていたことも、よくよく観察してみると、科学的な仕組みや驚きがいっぱい隠されています。身近な自然の不思議さをそのままにせずに、疑問に思ったり、不思議に感じたりしながら、好奇心をもってしっかりと向き合ってみましょう! 今回は、とても身近だけど、よくよく考えてみるとフシギな存在、雲について考えてみたいと思います。
【連載】モンタ先生の自然はともだち #35
執筆/森田弘文
目次
雲は、どうやってできるのだろう
小学校では「水の三態」を学習しますね。水は固体、液体、気体に姿を変えますが、雲のもとになるのは、空気中に気体として存在している水蒸気です。暖かいところでは気体として存在していた水蒸気が冷たい空気にふれたとき、近くを漂っていた、小さなチリやホコリ・花粉や煙の粒などといった凝結核(エアロゾルとも言います)にくっつくようにして目に見える水滴になったものが雲です。

例えば、冬の寒い朝、吐く息が白く見えることを経験したことがあると思います。また、お風呂で暖められた、水蒸気をたっぷり含んだ空気が冷たい空気と混ざって冷やされ、湯気が見えることがあります。これらができる仕組みも、雲とまったく同じです。実は雲って、とっても身近な存在なんですね。

どれだけ知ってる? 雲のいろいろな名前
雲は、できる高さや形によって10種類に分けられています。
それぞれに名前がついていますので、よかったら覚えてくださいね。けんさく表もつけました。


雲のフシギあれこれQ&A
ここからは、筆者がよく子どもたちにたずねられる質問をQ&A形式でご紹介したいと思います。
Q1 雲が白かったり黒かったりするのはなぜ?

A1
雲は白い雲や黒い雲と色がついているように見えますが、その正体は水の粒が集まったものなので、一粒一粒は無色透明です。白く見えるのは、水滴のつぶに太陽の光がぶつかって、あちこちに散らばってしまう(ミー散乱)からです。
さらに水の粒が集まって雲が厚くなると、太陽の光がちらばったり吸収されたりする量が多くなり、地面に届きにくくなります。これが雨雲が黒い色をしている理由です。雲にグレーの色がついているわけではなく、日陰と同じような状態になっているということですね。大きな入道雲は、遠くから見ると白いですが、真下から見ると真っ黒ですよ。
Q2 色のついた雲を見たことがありますが。あれは何ですか?


森田弘文(もりたひろふみ)
ナチュラリスト。元東京都公立小学校校長。公立小学校での教職歴は38年。東京都教育研究員・教員研究生を経て、兵庫教育大学大学院自然系理科専攻で修士学位取得。教員時代の約20数年間に執筆した「モンタ博士の自然だよりシリーズ」の総数は約2000編以上に至る。2024年3月まで日本女子大学非常勤講師。その他、東京都小学校理科教育研究会夏季研修会(植物)、八王子市生涯学習センター主催「市民自由講座」、よみうりカルチャーセンター「親子でわくわく理科実験・観察(植物編・昆虫編)」、日野市社会教育センター「モンタ博士のわくわくドキドキ しぜん探検LABO」、あきる野市公民館主催「親子自然観察会」、区市理科教育研修会、理科・総合学習の校内研究会等の講師を担当。著書として、新八王子市史自然編(植物調査執筆等担当)、理科教育関係の指導書数冊。趣味は山登り・里山歩き・街歩き、植物の種子採集(現在約500種)、貝殻採集、星空観察、植物学名ラテン語学習、読書、マラソン、ズンバ、家庭菜園等。公式ホームページはこちら。
