名刺を持とう、外に出よう!一枚の紙から始まる、学校と社会の新しい関係
みなさん、名刺は持っていますか? 確かに、校内の仕事だけであれば、名刺を使うことはまずありませんね。しかし一歩外へ出れば、事情は変わります。初対面の社会人同士が挨拶をするときは、名刺交換をすることが当たり前だからです。これから地域に開かれた学校が当たり前となっていきますので、ぜひ名刺を作ることを考えてみませんか?
【連載】マスターヨーダの喫茶室~楽しい教職サポートルーム~

目次
グループブランドを重視する日本社会
一般社会では、名刺交換は常識です。初対面の人に挨拶するとき名刺がないと、戸惑われることもあります。それくらい、名刺は当たり前の存在です。
なぜでしょうか。
それは、日本人は文化的に、その人のグループブランドを何よりも重視するからです。
その人がどんな会社や組織に属していて、どんな役職で、どんな仕事をしているか。
日本人はまず、このような社会的な立場で相手のことを判断することが当たり前となっています。そのため、こうした情報が一瞬で手に入る名刺は、何よりも自分のことを信頼させるためのツールとなるわけです。名刺を持っていない人は、社会的に半人前、もしくは信頼のおけない人、と思われても仕方ないくらいです。
たとえどんなに時代が進んだとしても、これは日本人の文化に強く染み込んでいる考え方なので、変わることはないでしょう。
私たち教員は、校内では名刺を使う機会がほとんどありません。
でも、今の学校教育には社会と協働する姿勢が求められています。学習指導要領でも、社会に開かれた教育課程という方向性が示されています。地域や企業、専門家と出会う場面はこれから確実に増えていきます。学校が社会とつながる時代になっています。
教員が外部とつながるとき、名刺は何よりも確実に、相手からの信頼を勝ち取るツールです。これは保護者との関係も同じです。なぜなら当たり前のですが、保護者も毎日名刺を使って仕事をしているからです。
名刺の「良さ」を分析してみよう
では、名刺を持つことの良さを、さらに深掘りしてみましょう。
①信頼の証明になる
教員は、パーソナルブランドで個人が判断される仕事だと思います。あなたが、どんな指導に長けていて、どんな技能や技量を持っているか。それが重視される世界だと思います。
一方、社会人のほとんどは、グループブランドで相手のことを判断しています。これは日本の社会で生活するうえで刷り込まれてきた習慣なので、変えようがありません。
名刺には、所属する組織や役職、仕事といった、その人の社会的な立ち位置のすべてが記載されており、ひと目でグループブランドを確認することができます。
つまり、相手に名刺を渡すことで安心感を与え、信頼感を得ることができるわけです。
②会話のきっかけ(アイスブレイク)になる
名刺交換したあと、相手はほぼ間違いなく、その名刺を読んだ上で、あなたと話を始めます。名刺に書かれている情報から、これからの会話のきっかけを探しているのです。初対面の相手と会話をするときは、話題は多ければ多いほど助かります。
「◯◯小学校は、親戚の子が通ってます」
など、会話を引き出すうえで非常に便利なツールでもあるのです。
③自分の情報を正確に伝えられる
学校には独特の役職名があり、名前の漢字表記もさまざまあります。口頭で伝えると、聞き間違いや打ち間違いが起きやすいですが、名刺があれば、その手間を減らせます。
④日本の習慣に合っている
社会人のほとんどが、そして会社員であれば例外なく、これまで交換してきた名刺を専用のファイルなどで保管しています。さらに、名刺を業種・職種などで分類し、連絡帳として活用していることも珍しくありません。営業職など顧客相手のビジネスでは名刺交換をしないことは決定的なミスとされますが、これがその理由です。
