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小1国語科「子どもをまもるどうぶつたち」全時間の板書&指導アイデア

特集
文部科学省教科調査官監修「教科指導のヒントとアイデア」
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文部科学省

大塚健太郎

文部科学省教科調査官の監修のもと、小1国語科「子どもをまもるどうぶつたち」(東京書籍)の全時間の板書例、発問、想定される児童の発言、ワークシート例、1人1台端末の活用例等を示した授業実践例を紹介します。

小二 国語科 教材名:子どもをまもるどうぶつたち(東京書籍・新しい国語 二下)

監修/文部科学省教科調査官・大塚健太郎
編集委員/相模女子大学学芸学部 子ども教育学科准教授・成家雅史
執筆/東京学芸大学附属大泉小学校・今村 行

1. 単元で身に付けたい資質・能力

本単元では、「子どもをまもるどうぶつたち」を題材に、子供の守り方の違いを、比べて考えることを目指します。

本教材では、オオアリクイ、コチドリがどのような知恵を使って子供を守っているかが書かれています。子供を守るために、どんなことをするのか比べながら読むことができます。違う部分だけではなく、似ているところにも着目することができるでしょう。
また、児童にとっては、オオアリクイやコチドリの知恵は驚きを感じるものでしょう。説明文に触れて、知らなかったことを知る喜びを感じられるといいですね。

2. 単元の評価規準

単元の評価規準

3. 言語活動とその特徴

「子どもをまもるどうぶつたち」の特徴は、オオアリクイとコチドリ、それぞれの子供を守る方法が比べやすく書かれているところです。教科書110ページ、111ページの「とりくむ」にも書いてありますが、比べるとは、違うところと、似ているところを見つけることです。

オオアリクイは、長い舌をもち、それをしまっておくために細長い口をもっています。ライオンなどが子供を危険から遠ざけるために口でくわえたり抱えたりして運ぶのに対して、オオアリクイは子供をくわえたりすることはできません。
そのため、オオアリクイの親は子供を背中にのせて運びます。親の体の模様と子供の体の模様がつながって見え、敵から子供が目立たなくなります。

一方、コチドリも口で雛をくわえて逃げることはできません。そのため、コチドリの親は敵を見つけると巣からはなれ、鳴き声を上げ、羽をバサバサとはばたかせ、羽を引きずりながらヨロヨロと歩いて巣から離れます。けがをしていると見せかけて、敵の注意を雛から遠ざけるのです。

比べてみて、違いに着目すると、オオアリクイは背中に背負い、コチドリはけがをしたふりをして注意を逸らす、とかなり違います。一方で似ているところを考えると、最終段落にあるように、どちらも知恵を使って、子供を敵から守っています。
そのような比較の力が養われるように、違うところと、似ているところに着目する、ということを意識して児童と学習を進めていくといいでしょう。

4. 指導のアイデア

主体的な学び  選択できる場面を設けながら、比較する

本単元では、比較ということを中心に学習を進めていきます。比較をするときに有効な思考の方法に「どちらが〜」という問いがあります。
本時では、単元の冒頭で「どちらの動物の子供の守り方にびっくりした?」という問いを児童と考えます。この問いをもってもう一度本文を見つめ直すことで、児童は自然と二つの動物の子供の守り方の違う点や、似ている点に着目することができるでしょう。
このように、自分で選ぶ機会があるということは、児童が学習のオーナーシップを発揮しすすめていくための有効な手立てとなります。

対話的な学び 考えたことを伝え合う

教科書110ページにも「子どものまもりかたのちがいを、くらべてかんがえましょう。」とあります。単に比べて終わりにするのではなく、そこで考え、考えたことを伝え合うことが大切です。
また、東京書籍の年間指導計画作成資料
(https://ten.tokyo-shoseki.co.jp/text/shou/kokugo/data/kokugo_keikaku_s_1_202307.pdf)
においても、指導事項としてC(1)カ「文章を読んで分かったことを共有」することが含まれており、伝え合うことが本単元で重視されていることが分かります。
それぞれの動物を比べて考えたことを伝え合う時間を、単元の最後にもつとよいでしょう。

深い学び 〉 他の場面に転移させる

学んだことが、その場においてだけではなく、その後の学習場面で生きる、転移していくということが深い学びの一つの形だと考えます。
教科書113ページにあるように、図鑑などに読書を広げ、それぞれの動物を比較しながら読む学習を通して、本単元で学んだ比較という考え方が転移していくようにします。

5. 単元の展開(8時間扱い)

 単元名: ちがいをくらべながらよもう

【主な学習活動】
・第一次(1時2時
①② 本文の範読を聞いたり音読したりして、違いに気を付けて読むという単元の見通しをもつ。

・第二次(3時4時5時6時7時
③ オオアリクイについて読み、文章の中の重要な語や文を考えて選び出す。
④ コチドリについて読み、文章の中の重要な語や文を考えて選び出す。
⑤ 動物たちの子供の守り方の違いを比べる。
⑥⑦ これまでの学習を生かして、読んで考えたことを話し合う。

・第三次(8時
⑧ 比べて読むことで、どんなことが分かったかを振り返る。

全時間の板書例と指導アイデア

【1・2時間目の板書例 】

1・2時間目の板書例

イラスト/横井智美

令和6年度からの国語科新教材を使った授業アイデア、続々公開中です!

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