小5国語科「言葉でスケッチ」全時間の板書例&指導アイデア
文部科学省教科調査官の監修のもと、令和6年度からの新教材、小5国語科「言葉でスケッチ」(光村図書)の全時間の板書例、教師の発問、想定される子供の発言、1人1台端末活用のポイント等を示した授業実践例を紹介します。

監修/文部科学省教科調査官・大塚健太郎
編集委員/東京都西東京市立けやき小学校校長・前田 元
執筆/東京都西東京市立田無小学校・金子嘉良
目次
1. 単元で身に付けたい資質・能力
本単元では、児童が伝えたいことに合わせて、表現や言葉を吟味して対象の情景まで伝わるように書くことや、記述の方法について学ぶ単元です。客観的に見て分かることだけでなく、そこから想像を広げて考えたことを効果的に表現していきます。その際、意識させたいことが二つあります。
一つ目は、「簡単に書き出す」ということです。長い言葉で書こうとするのではなく、短い言葉で表現させます。そのためには言葉を吟味していかないとなりません。この「言葉の吟味」を大切にしていきます。
二つ目は、特に伝えたいことについて、どのようにすれば相手に伝わるかを考えることです。比喩や擬声語・擬態語などを使う方法もあるかと思います。
このように書き表す方法を工夫し、相手に効果的に伝えるためにはどうすればよいかを考えて書く力を身に付けさせていきます。
2. 単元の評価規準

3. 言語活動とその特徴
この単元は2時間扱いの単元です。「情景が伝わるように書く」ことを目標とします。
文章を書くときには、取材をたくさん行い、文の構成を考えるところまでを行いますが、この単元では、伝えたいことを中心に、表現を工夫して書きます。その際、大切になってくることは、見て分かること(事実)に加えて、自分の想像したことをどれだけ書くことができるかという点です。
クラスの中には想像したことを書けない、表現の工夫が難しいと感じている児童もいると思います。そんなときに、友達に気軽に相談できたり、友達の工夫を自分の文章に生かしたりできることが本単元の特徴です。自然と「かかわり」が生まれるこの単元、ぜひ大切にしてください。
4. 指導のアイデア
まずは児童が「スケッチをしたい」と思えるような写真を用意することが大切です。
身近な風景や学校生活の1コマなどを切り抜き、写真として用意することも有効ですし、普段起こりえない場面を合成した写真を用意することもできるでしょう。また、動物たちのふとした瞬間の切り抜き写真なども有効です。
ここは教師の腕の見せどころです。ここで、児童を惹き付けることができれば、あとは自ずと進んでいくはずです。
また、題名に「言葉でスケッチ」と書かれていますが、「言葉でスケッチはできるのですか。そもそもスケッチとは何ですか?」と、そう児童に尋ねてみてはどうでしょう。すると、たいていの児童は、答えることができません。それは、そんなことを今まで誰からも聞かれたこともないし、考えたこともないからです。
そこで、児童に聞く質問を変えてみましょう。「ある風景をスケッチすることになりました。何を準備しますか」と聞くと、おそらく、「鉛筆」などと答えてきます。すなわち、スケッチとは「大ざっぱに捉えて描く(書く)」ことでよいのです。このことを最初に伝えておけば、児童の書くことへの抵抗感を減らしてから進めることができるはずです。
5. 単元の展開(2時間扱い)
単元名: 書くときに使おう 「言葉でスケッチ」
【主な学習活動】
第1時
・教科書に掲載されている二つの写真を見て、想像を広げて感じたことを発表する。
・自分のお気に入りの写真を選び、本時のめあてを確認する。
・選んだ写真をよく見て、メモに書き出す。
・本時を振り返り、次時への見通しをもつ。
第2時
・本時のめあてを確認する。
・表現の工夫について確認する。
・読む人に情景が伝わるように、言葉でスケッチする文章を書く。
・完成した文章を読み合い、表現を工夫しているところを中心に感想を伝え合う。
・情景が伝わるように書くためのポイントを発表し合い、学習を振り返る。
6. 全時間の板書例・端末活用例と指導アイデア
イラスト/横井智美
令和6年度からの国語科新教材を使った授業アイデア、続々公開中です!

