子どもたちが話を聞く態度を育もう。新人・若手教員のための実践技術『態度で教えてくださいね』

新人教員のための学級安定実践13選①

若手の教員の皆さんが必ずと言っていいほど感じるギャップ。それは、大学で学んだ教育理論と現場での実践には大きな隔たりがある、ということではないでしょうか。そこで、実践的な指導のための技術を全13回にわたってお届けします。今回の「聴く態度を育む」から始まり、常時活動、当番活動、トラブル回避、会社活動、学級目標の見直し、トラブルシューティング、温かい雰囲気作り、褒め方、保護者対応、効果的な声の出し方、よくあるシチュエーション対応、そして最終回の学び合いまで、学級経営の土台となる実践を順序立ててご紹介していきます。
執筆/私立小学校教諭・熱海康太
目次
学級安定の第一歩は「聴く」から
新人教員として教壇に立った瞬間、多くの先生が直面するのが「子どもたちが話を聞いてくれない」という現実です。しかし、話を聞かせるために高圧的な態度を取ったり、声を荒げたりすることは適切ではありません。そのような方法では子どもたちの主体性は育たず、むしろ「人を見て判断する」習慣を身につけさせてしまいます。子どもたちの主体性を尊重しながら、確実に聴く態度を育む実践的な技術をご紹介します。
核心となる言葉かけ:「態度で教えてくださいね」
子どもたちが騒がしく、話を聞く状態にないとき、私は次のように声をかけます。
「話が聞ける準備ができたら、態度で教えてくださいね」
この言葉かけには重要なポイントが含まれています。「準備ができたら」という表現により、子どもたちに主体的な判断を委ね、「態度で教えて」という部分では具体的な行動を促します。そして「くださいね」という丁寧で温かい語尾により、命令ではなく「お願い」の形で伝えることができます。