高学年のネット型の学習は何から始めたらいいの? 【使える知恵満載! ブラッシュアップ 体育授業 #86】


以前、ネット型の教材として「続けるくん」と「ハンドテニス」を紹介しました。この2つの教材は、ネットの代わりにコーンとバーを使っていて、ボールをあまり高く上げなくてもプレーすることができるので、ネット型の導入教材として大変効果的です。
今回は、高学年を想定して、バレーボールのような高めのネットを用いる場合の教材と、その指導法を紹介します。
執筆/東京都公立小学校教諭・吉羽顕人
監修/筑波大学附属小学校教諭
体育授業研鑽会代表
筑波学校体育研究会理事・平川譲
目次
1.学習の中心はアタック!
ネット型に限らず、ボール運動では、得点する楽しさを味わわせたいと考えています。そこで、頭より高い位置にあるボールを片手ではじく「アタック」の動きを身に付けることを単元のねらいとします。
しかし、頭より高い位置のボールをはじき、思い通りに操作するのは簡単ではありません。いきなり対戦形式で学習を進めてしまうと、ミスでの失点が増え、得点の楽しさを味わわせることができなくなってしまいます。最初は対面する相手と協力するタイプのゲームを設定し、子どもが安心してアタックの技能を高められるようにしましょう。