課題研究の実現可能性をチェックしよう! 中・高等学校の探究学習【課題研究】はこう進めよう②


中学校・高等学校における探究学習(課題研究)を指導する際の、方法論的なコツをご紹介する本連載。前回は研究テーマの見いだし方に関して解説しましたが、その研究テーマが環境的に実現可能か、期間的にまとまりそうかも大切な要素です。今回は、そうして見いだした研究テーマについて、「実現可能性」という点からよくよくチェックしたい、というお話です。
【連載】探究のすすめ方 ~方法論編~ <中学校・高等学校>②
※前回の記事はこちら※
中・高等学校の探究学習【課題研究】はこう進めよう①~考えを整理して、テーマを決める~
目次
なぜチェックが必要なのか?
せっかく生徒が考えた研究テーマも、実際に取り組めなければ意味がありません。「いいアイデアだけど、現実には無理そう」というケースを防ぐために、研究の初期段階で、「実現できるかどうか」を確認させることが大切です。大きなチェックポイントとしては次の2つが挙げられます。
・今ある環境で実施できるか?
・限られた期間内で実施できるか?
今ある環境で実施できるか?
「環境」とは、研究に必要な人や場所、設備・道具などのことです。例えば、専門的な装置が必要だったり、特定の施設や技術者がいないとできなかったりする内容であれば、その研究は実行が難しくなります。もちろん、他の学校や機関と協力できる場合もありますが、それも難しい場合は、研究テーマの見直し・アレンジが必要です。