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心の健康観察で子どもの変化をキャッチ!~導入までの流れと具体的運用法~

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「毎日楽しそうに生活していたのに、ある日突然学校に来なくなってしまった」という事例が、全国で増えているそうです。どれだけ先生が注意深く観察していても、先生一人ですべての子どもの変化を確実にキャッチするのは難しいことがあります。そこで今回は、子どもの変化をキャッチするための「心の健康観察」について、導入から具体的運用法までをまとめました!

【連載】ストレスフリーの教室をめざして #26

執筆/埼玉県公立小学校教諭・春日智稀

心の健康観察って?

急増する不登校に対応するために、文部科学省(2023)は『誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策 COCOLOプラン』を示しました。この中に、一人一台端末を活用した心や体調の変化の早期発見、つまり心の健康観察が位置付けられているのです。この多くは、一人一台端末を用いて、アプリケーションやフォーム上で子ども自身が体調や心の天気等の項目に対して自己評価を行い、その結果を教師が確認する形で行われています。

スクリーニングとしての役割

心の健康観察は、スクリーニングとしての役割を有していると言えます。ここで言うスクリーニングとは、「子どもに何か変化が起きていないか?」という確認を、全ての子どもを対象に行うことを指しています。よく小学校では、朝の会で健康観察が行われていますね。しかし、「〇〇さん」「はい元気です」というやり取りで済ませてしまうことが多く、そこで子どもの心理的状況を把握するのは難しいのが実情です。そこで、体だけでなく心の健康も観察するためのスクリーニングを行うのが、心の健康観察です。

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