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子どもたちの心をほぐす自己紹介<中高教員の実務>

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中高教員の実務
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創価大学大学院教職研究科教授

宮崎 猛

文京学院大学名誉教授

小泉博明

HR(ホームルーム)づくりの第一歩として、生徒同士の自己紹介に効果的なグループワークを紹介します。居心地のよい学級をスタートさせていきましょう。

編著/小泉博明・宮崎 猛

【特集】中学校・高校教師 実務のすべて#3

生徒たちが恥ずかしがって、自己紹介があまり盛り上がりません……。何かいいアイデアはありますか?

生徒同士の自己紹介はHR づくりの第一歩。アイスブレイクで緊張をほぐしてから始めるのがコツです。アイスブレイクとは、直訳すれば氷が解けること。雰囲気をなごませるグループワークで心を溶かしていきましょう。

自己紹介のアイデア

学級開きからすぐに打ち解けられるグループワークをいくつか紹介します。

あいこジャンケン 所要時間:5~10分
勝ち負けのないジャンケンで親近感を得ることができます。

【手順】
1.ただし、グー・チョキ・パーで勝負するのではなく、指の本数を0~5本のいずれかで出し合うジャンケンゲームです。

2.近くにいる人とジャンケンし、お互いがあいこになる(同じ数を出す)まで続けます。

3.2人が同じ数を出したら、あいさつをしたり、簡単な自己紹介をして、また、別の相手を探します。

1人1分自己紹介 所要時間:1分×40人=40分
事前に準備をすることで話がしやすくなります。

【手順】
1.事前に以下のようなシートに記入させ、その内容を中心に自分を語っていきます。1人1分としても、40人学級であれば1時間以内に終了します。


2.生徒全員分のシートを印刷し、「1年A組の仲間」などと表紙をつけて直前に配布すると、それを見ながら話を聞くこともできます。印刷は副担任に協力してもらえば、それほど時間はかかりません。シートがあればクラスメイトのことを早く知ることができますし、家族にも紹介できます。緊張して、うまく話せなくてもシートがあれば問題ありません。

自己紹介シートの例

人前で話すことが苦手な生徒もいます。当然ですが、初対面の人の前で話すのは、誰もが緊張するものです。自己紹介のあとは全員で温かい拍手を送りましょう。

たし算トーク 所要時間:15~30分
勝ち負けのないジャンケンで親近感を得ることができます。

イラスト/タバタノリコ・畠山きょうこ

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