学級開きのアクティビティ10選! 関係づくりを成功させる《目的別実践》完全ガイド

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学級経営「失敗しない」完全ガイドシリーズ
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埼玉県公立小学校教諭

紺野 悟

4月の学級開き、新しい学級で1年間を過ごす子どもたちと良い関係を築くためにアクティビティを用意する先生方も多いと思います。今回は埼玉県公立小学校の紺野悟先生が「教師と子どもたち」「子ども同士」それぞれの関係づくりを目的とした10のアクティビティを紹介、具体的な実践法を伝授します。進め方、子どもたちへの実際の説明の例、そして各アクティビティのポイントを押さえて、目指す学級づくりの第一歩、新学期初日の出会いに備えましょう!(ダウンロードして使えるワークシート付き)

執筆/埼玉県公立小学校教諭・紺野悟

紺野先生学級開きアクティビティ
イラストAC

学級開きにアクティビティを行う上でのポイント

いよいよ新たな学年の開幕が近づいてきました。学級開きは、新しい子どもたちと出会い、1年間を過ごしていく大切な一歩目です。ですから、「どのような学級を目指すのか」「どんな活動を行うか」「出会いにどんな工夫をするか」と、多くの先生が考えていることだと思います。

学級開きでは、何らかのアクティビティを行う学級が多いのではないでしょうか。アクティビティは、関係づくりに効果を発揮してくれます。短時間で行えるものもあり、比較的手軽に行うことができます。

しかし、「じゃあ、アクティビティをやればいいじゃん!」というわけでもありません。アクティビティをすれば良い関係の学級になるわけではありませんから。(そもそも、そんな万能薬は存在しません……。)

目的をもってアクティビティを行ったとき、教師の関わり方や活動の進め方が変わります。

すると、教室の雰囲気も変わります。

教師の目的に沿った行動や雰囲気が子どもたちに影響を与えて、初めて活動が良い作用を起こすのだと考えられます。

学級開きで行うアクティビティ

そこで今回は、私がこれまでの学級開きで行ってきたアクティビティを集めてみました。さらに、それらのアクティビティの「進め方」「実際の説明の例」をセットにして紹介していきます。これにより、「進め方」から見える段取り、「実際の説明の例」から見える配慮スモールステップなどが、より実感を伴って理解できるのではないかと思います。

私の提案する「進め方」「実際の説明の例」を一例にして、ご自身の学級開きで行う際に、アクティビティが良い作用を生み出すことができたら幸いです。それでは、さっそく紹介していきます。

先生と子どもでつながるアクティビティ5選

先生と子供でつながるアクティビティ

(1)拍手リレー

《進め方》

①説明をします。

②拍手をつないでいく方向を決めます。


③1回目に取り組みます。


④2回目の目標を決めます。


⑤2回目に取り組みます。


⑥前回より時間が短くなったことをみんなで喜びます。


⑦授業の終わり、給食の前などふとした時間に行います。

《説明の例》

これから、拍手リレーをします。拍手を前の人から受け取ったら、次の人に拍手をつないでいきます。最後の人まで行く秒数を測ります。だいたい最初は2分ぐらいかかるものです。最初は岡田さんから始まって、くねくねと進んでいきます。
(下の図のように、実際に動きながら説明)
最後は武藤さんで終わります。
一度流れを確認するために、やってみましょう。
よーい、スタート!

拍手リレー

流れは分かりましたね。
(頷きを確認)
最初はだいたい2分ぐらいかかるものです。ではタイムを測ってやってみましょう。
よーい、スタート!

タイムは1分26秒! すごい!!
2回目はもっと速くなりそうですね。
どうしたら速くなると思う? 意見のある人、いますか?
(子どもたちの意見を取り入れる)

◆ポイント◆
  • ストップウォッチは先生の手元だけで見られるものにしましょう。だんだん上がっていくように演出する必要があるかもしれません。
  • 拍手リレーは帯で行うことで効果を発揮します。ゴールデンウィーク頃まで1日1回、2日に1回程度行います。
  • 席を立たずにできるので、心理的に安心して入っていけます。
  • 円になったり体の向きを変えたり、工夫できる範囲が多いのも学級開きに適しているところです。

(2)あと出しじゃんけん

《進め方》

①説明をする。

②あと出しで先生に勝つ。

③あと出しで先生とあいこになる。

④あと出しで先生に負ける。

⑤あと出しで足し算をして5にする。

⑥あと出しで引き算をして2にする。

《説明の例》

ルールは簡単です。先生が出した後に、あと出しでじゃんけんしてください。
リズムは、「あと出しじゃんけん、じゃんけん」「ポン!=先生」「ポン!=子ども」です。
みんなで「あと出しじゃんけん、じゃんけん」を言います。
「ポン!」は先生が、次の「ポン!」はみんなが言ってください。
リズムが大事なので、かけ声だけ先に練習します。

あと出しじゃんけん、じゃんけん……

ポン!

ポン!

もう一度!

あと出しじゃんけん、じゃんけん…

ポン!

ポン!

では、実際にやってみましょう。
用意はいいですか?
最初に、『あと出しで先生に勝って』ください。

◆ポイント◆
  • 初めに行う「あと出しで勝つ」のは、イントロダクションです。ずっとこればっかりやっていると単純なアクティビティであるが故に、飽きやすいです。
  • あと出しで先生とあいこになる」「あと出しで足し算をして5にする」など変化バージョンをいくつか例示しておきましたので、様子を見ながら上手に活用してみてください。
  • 変化と繰り返しによって子どもたちを惹きつけ、レベルアップができます。

(3)言うこと一緒、やること一緒

《進め方》

①説明をします。

言うこと一緒、やること一緒』に取り組みます。

③『言うこと反対、やること反対』に取り組みます。

④『言うこと反対、やること一緒』に取り組みます。

⑤『言うこと一緒、やること反対』に取り組みます。

⑥スピードアップします。

《説明の例》

今から『言うこと一緒、やること一緒』というアクティビティをします。先生が、「前」と言ったらみんなは「前」と言いながら一歩前にジャンプしてください。「後ろ」と言ったら、みんなは「後ろ」に一歩ジャンプしてください。「右」「左」もあります。なんとなく分かりましたか?
では、やってみましょう。

言うこと一緒

言うこと一緒

やること一緒

やること一緒

前(ま〜え)

前(ま〜え)

後ろ(うしろ)

後ろ(うしろ)

(何回かゆっくり続ける)

*文字では伝えにくいですが、リズムを3文字でとっているので、「ま〜え」「うしろ」「み〜ぎ」「ひだり」となります。

いいですね。できてきました。
では、今度は『言うこと反対、やること反対』です。
先生が「前」と言ったら、みんなは「後ろ」と言って、「後ろ」にジャンプします。
では、「右」って言ったら……?
そうです。「左」と言って左にジャンプします。

言うこと反対

言うこと反対

やること反対

やること反対

前(ま〜え)

後ろ(うしろ)

後ろ(うしろ)

前(ま〜え)

(同じ要領で『言うこと反対、やること一緒』『言うこと一緒、やること反対』を続ける)

◆ポイント◆
  • 先生がインストラクションをしながら、子どもたちを盛り上げつつ、体を動かしていくアクティビティです。
  • ノリの良い子たちを切り口に、ちょっとずつ学級全体が乗って行くとよいです。
  • 体を動かすアクティビティなので、解放感を感じられます。
  • 歩き回らないアクティビティなので、指示や説明が伝わりやすいです。こういうアクティビティで関係性を築いていきます。

(4)時限爆弾しりとり

《進め方》

①説明をします。

②デモンストレーションを見せます。

③タイマーが鳴ったら「負け」で行います。

④タイマーが鳴ったら「ん」で終わる言葉を10秒以内に言えたら「セーフ」というルールを追加。

⑤タイマーが鳴ったら「逆回り」で行います。

《説明の例》

『時限爆弾しりとり』をします。ルールは簡単です。しりとりをします。班ごとに何を言うか考え、みんなで言います。言ったら、この箱を次の班に渡します。箱の中にはタイマーが入っています。タイマーはいつ鳴るか分かりません。タイマーが鳴ったら負けです。それでは、一度やってみます。

(タイマーをセットして、箱の中に入れる)

“りんご”
(と言って、初めの班に箱を渡す)

*フォローを入れながら、進行を見守ります。

次は、タイマーがなった時に箱を持っていた班が「ん」のつく言葉を言えたら「セーフ」とします。タイマーが鳴ったら10秒みんなで数えましょう。

(タイマーをセットして、箱の中に入れる)

“ラッパ”
(と言って、初めの班に箱を渡す)

*フォローを入れながら、進行を見守ります。

◆ポイント◆
  • 運を楽しむことができる、ということを教えます。
  • タイマーが鳴ったら、自己紹介などの活動を追加することができます。
  • しかし、自己紹介=罰ゲームという認識になりやすく、リスクが高いように思われます。
    「タイマーが鳴るまでに何人できたか」など全員でチャレンジする方向で取り組む方が、初めは合っているように思います。
  • 1人、ペア、班等で取り組む規模を変えることができます。人数が多ければ、それだけ緊張感を軽減できます。

(5)先生の長い自己紹介を読んでクイズ 

《進め方》

①説明をします。

②プリントを配ります。

③3分間、読む時間をとります。

④クイズに答えます。

《説明の例》

これから、先生の自己紹介クイズをします。ちょっと長いのでプリントにしてきました(これを学級通信第1号にします)
今から3分で読んでください。読み終わったら、プリントを裏返して、クイズに答えます。
やり方は分かりましたか?
それでは、プリントを配ります。必ず裏にしたまま配ってください。渡すときは、両手で後ろの人に手渡ししてください。

(プリントを配付)⇒このプリントは記事の最後でダウンロードできます。

それでは、3分間読んでください。スタート!

(時間を計ります)

時間になりましたので、プリントを裏にしてください。
(裏からは見えないように加工しておきます)
見えないように、プリントの上に筆箱をおいてください。

第1問 先生が好きな給食はキムチチャーハンですが、もう一つ好きな食べ物は?
 A. ラーメン B. いくら C. ギョーザ

第2問 先生がおすすめのラーメン屋は何ラーメン?
 A. しじみ B. はまぐり C. あさり

第3問 先生が何も書かなかった地方はどこでしょう?
 A. 中国地方 B. 九州地方 C. 中部地方

第4問 最後の1文にはなんて書いてあった?
 A. 1年間よろしくお願いします。
 B. 今年は楽しい1年にしよう!
 C. よろしくお願いします。

第5問 埼玉県の市町村の数は全部でいくつ?
 A. 40 B. 20 C. 63

◆ポイント◆
  • わざと読みにくい文章で作ります。
  • プリントを裏にして筆箱を置くことで、絶対ルールを守らなくてはならない雰囲気を作り、ちょっと緊張感を高めます。
  • プリントは裏面にグレーで色を付けるなど、透けて見えないように印刷します。
  • 相談タイムや班で回答をミニホワイトボードに書くなどの手法を行うと、協力関係も生まれます。

子ども同士をつなぐアクティビティ5選

子供同士をつなぐアクティビティ

(1)算数じゃんけん

《進め方》

①説明しながらデモンストレーションをします。

②1分間、ペアで取り組みます。

③学級を歩き回り、いろいろな人と取り組みます。

*ここまでの流れを「引き算バージョン」「かけ算バージョン」「足し算3人バージョン」に取り組みます。

《説明の例》

今から算数じゃんけんをします。ルールは簡単です。まずはペアを作ります。「足し算じゃんけん、じゃんけんぽん」のかけ声で指を1〜5本のどれかにして、両手を出します。先に全ての指を足し算して答えを言った方が勝ちです。
立ってください。初めに、隣同士で何回もやってみましょう。先生が右手をあげたら、終わりにしてください。
それではスタート!

(1分程度取り組んで、おおよそ理解した様子のところで右手をあげる)

では、立ってクラスのいろんな人とやってみましょう。このクラスが始まったばかりなので、「元3年1組の紺野悟です。」のように、前のクラスと名前を言ってから算数じゃんけんをしましょう。

(学級のペアづくりの様子を見て)

次は、男女で行いましょう。「元3年1組11番の紺野悟です。」と前のクラス、番号、名前を言ってから算数じゃんけんをしましょう。

◆ポイント◆
  • 子ども同士の活動を行う際は、ルール説明の後すぐに活動を始めるのではなく、隣同士のペアなどで数回練習してから活動を行います。これにより相手を見付けなくてはならないというハードルを下げます。
  • いろいろな人と関わり合うことを「普通」にするためには、あえて「男女」や「男女交互に」「前のクラスが違う人」「誕生月が違う人」などの制限を設けることでペアづくりを行います。すると、「何月生まれ?」など話しかけるきっかけが生まれますし、仲の良い人だけで終わらないようになります。
  • 1回で終わりにするのではなく、翌日も活動に取り組んでみる、「足し算」をペアではなくトリオにしてみるなど、変化球を入れていくと面白さが増していきます。

(2)セブンイレブンじゃんけん

《進め方》

①説明しながらデモンストレーションをします。

②2人で『セブンイレブンじゃんけん』をいろいろな人とします。

③2人で『セブンイレブンじゃんけん』をして、ペアになったら座ります。

④3人で『セブンイレブンじゃんけん』をします。

《説明の例》

『セブンイレブンじゃんけん』をします。「セブンイレブン!」と言いながら、両手で1〜10を作ります。2人で足して7か11になったら成功です。
まず、先生とやってみましょう。

「セブンイレブン!」
先生は、両手を足して3です。今、両手を足して4になっている人、8になっている人は成功です。意味は分かりましたか?
では、まずは隣同士のペアでやってみましょう。1回でも7か11になったら、座って残りに取り組んでください。先生が右手をあげたら終わりにして、先生の方を見てください。

(半分程度座った頃を見計らって右手をあげて止める)

では、次は立ち歩いて、いろんな人とやってみてください。同じように、右手をあげたら終わりにして、自分の席に戻ってください。それでは、スタート!

(1分〜2分、盛り上がり始めた頃を見て、右手をあげる)

次は、成功したら、そのペアでその場に座ってください。ですので、だんだん相手が減っていきます。2分でどれくらいペアができるか挑戦してみます。スタート!

(2分タイマーで終わりを知らせる)

またさらに難しくなりますよ。次は3人組で行います。3人で『セブンイレブンじゃんけん』です。
成功するかな?
やってみましょう! スタート!

◆ポイント◆
  • 単純なようで、意味を理解するのに苦労することがあります。ですので、デモンストレーションを入れます。
  • まずは隣同士で数回行ってから、歩き回るようにします。そうすることで、おおよその人が意味を分かった状態でアクティビティに取り組むことができます。
  • アクティビティは運でできたり、できなかったりするところに、能力差を感じずに取り組めることによさがあります。だからこそ、いろいろな人と関わることを「普通」にしていきましょう。

(3)言葉を作ろう!

《進め方》

①説明しながらデモンストレーションをします。

②10秒でひらがなを1文字、紙に書きます。

③胸の前で持ちます。

④「合わせると言葉になる」人を見付けて、一緒に先生のところに来ます。

⑤新しい紙をもらって、違うひらがなを書きます。

⑥また、言葉になる人を探します。

《説明の例》

言葉づくりゲームをします。今から、白いカードを配ります。
(A4の紙を8等分に切った紙を配ります)
そこに、ひらがなを1文字書いてください。時間は10秒です。

10、9、8……(数えていきます)

今から、カードを胸の前で持ちます。持ちながら教室を歩き、「合わせると言葉になる」人を見付けたら、一緒に先生のところに来てください。一度クリアになります。その後、そのカードを提出して、新しい紙をもらいます。さっきとは違うひらがなを書いて、またペアを探します。
それでは、立ってください。それでは、スタートです!

◆ポイント◆
  • 下ネタや下品な言葉を事前に抑制してから始めた方がよい場合もあります。
  • いろいろな人と、「一つの言葉になる」目的で関わることを学びます。
  • 文字数を指定すると難易度が上がります。

(4)ナンバーコール

《進め方》

①説明しながらデモンストレーションをします。

②ナンバーコールに合わせて、2人組を作ります。

③ナンバーコールに合わせて、3人組を作ります。

④ナンバーコールに合わせて、5人組を作ります。

《説明の例》

ナンバーコールは仲間づくりをするときに使います。

「ナンバーコールせーの!」と先生が言ったら手を一度叩きます。もう一度「せーの!」と言ったら2回、もう一度「せーの!」と言ったら3回叩きます。
このように「せーの!」と言うだけ、手を叩く回数が増えていきます。
一度やってみましょう。

ナンバーコール、せーの!

(パン!)手を叩く

せーの!

(パン! パン!)手を叩く

せーの!

(パン! パン! パン!)手を叩く

せーの!

(パン! パン! パン! パン!)手を叩く

そうです。そんな感じです。途中で、「集まれ!」と先生が言います。そのとき、2回叩いた後なら2人組、3回叩いた後なら3人組を作ります。これは、とにかく早く集まれることを目指しています。ですので、スピードが大事です。
「誰とペアになろうかな?」と悩んでいる時間はありませんよ。
目指せ10秒以内!
ペアになったら、座ってください。全員が座るまでの時間を計ります。
それでは、やってみましょう!

ナンバーコール、せーの!

(パン!)手を叩く

せーの!

(パン! パン!)手を叩く

集まれ!!

(2人ペアになって座る)

いいねえ。最初から15秒! もっと早くなりますよ!
「ナンバーコール、せーの!」

(パン!)手を叩く

せーの!

(パン! パン!)手を叩く

集まれ!!

(2人ペアになって座る)

(これを人数を変えて繰り返す)

◆ポイント◆
  • ペアになった後、間に自己紹介や『算数じゃんけん』を入れるなど、短い活動と組み合わせることができます。
  • 男女や仲の良さよりもスピードへ意識を向けられるようにします。
  • いろいろな人と関わることを教えることができます。
  • 学級の人数によって、1グループだけ人数が違うこともあります。
  • 毎回、同じ人が残らないように考慮しましょう。

(5)協力間違い探し

《進め方》

①説明します。

②1分間、画面に1枚だけ提示します。

③何が映っていたか、短く交流します。

④1分間、手元の1枚を見て間違いを探します。

⑤いくつ見付けられたか、いくつかのチームに聞きます。

⑥画面にもう一度映し、間違い探しに取り組みます。

⑦答え合わせをします。

《説明の例》

今から、『協力間違い探し』をします。前の画面(プロジェクターで提示)に、間違い探しの片方を映します。よ〜く見てください。ただし、しゃべってはいけません。時間は1分です。
見終わった後、ペアで話してよい時間を取りますので、それまでは1人でじっくり見てください。

(間違い探しを1枚提示して、1分後に画面を消す)

……何があった?
交流してみましょう。

(短い交流)

いくつ見付けられたか、手をあげてください。1つ以上見付けられたチーム!

次に、もう片方を配ります。何が間違いだったか、話し合ってください。紙に書き込んでも構いません。ただ、小さい声で話さないと、他のグループにヒントを与えてしまいますので、お気をつけくださいね。

(裏にして配付)

それでは、1分間、交流タイムです。

(「え〜なんだっけ?」と声が上がる)

では、次に画面にもう一度映します。時間は1分間です。見ながら、間違いを見付けていきましょう。全部でいくつあるかは分かりません。それでは、どうぞ。

(もう一度、画面に提示)

最後に答え合わせをします。

◆ポイント◆
  • 1枚配り、1枚を前に提示することで、話を聞いて順に進めていけるようにします。
  • 小さな声で交流を行うと、ペアの距離がグッと縮まります。
  • 間違い探しはダイソーなどの100円ショップでも手に入ります。また、無料プリントサイトでもダウンロードして使うことができるものもあります。

大事なのは目的・手法・順番を考えること

今回ご紹介したもの以外にも、数々のアクティビティがあります。他に「みんなの教育技術」の記事の中でも、色々な方がアクティビティを紹介しています(下記リンク参照)。

大事なことは、どんな」目的で行うか、ということです。

目的が決まれば、これらをどのように」使うかが見えてきます。どの順番」で行うかも見えてきます。

このような「どんな」目的で「どのように」「どの順番で」行うべきかということを、次回『新学期3日間で何をする? スタートダッシュの作り方ガイド』というテーマで紹介しますので、お楽しみに!

すぐできるシンプル学級レク!42種まとめ
【特集】とっておきのアイデアいっぱい!小学校のゲーム・レク・アイスブレイク大集合!


今回ご紹介したテンプレート&ワークシートを共有します。
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執筆者:紺野悟(こんの・さとる)
埼玉の教育サークル clover 代表。イベントを数多く企画・運営し、価値ある教育情報を広めている。共著『全単元・全時間の流れが一目でわかる!社会科 6 年 365 日の板書型指導案』(明治図書出版)他多数。

イラスト/Remi ISHIZUKA

“学級開き”に関するこちらの記事もご覧ください!
●学校が楽しみになる学級開きの秘訣
●「学級開きと授業開きで子供の心をつかもう」保護者を味方にする学級経営術 #1

大好評! 紺野悟先生の『完全シリーズ』はこちらからご覧ください。
●失敗しない新学年スタート「1日目」の完全シナリオ《1時間目》
●失敗しない新学年スタート「1日目」の完全シナリオ《2時間目》
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