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高学年の子どもたちの、作品を見てほしい!という気持ちを満たす声のかけ方とは?

埼玉県公立小・中学校教諭

坂齊諒一(さかさい りょういち)
いちばん楽しいアートバナー

今回は高学年段階での、子どもの「作品を見てほしい」という気持ちを満たす声掛け法です。中学年であったような、筋の通った「素敵を見つけた声掛け」に加えて、児童の性格を意識したテンションの調整が必要になります。今回の記事では大人に近付いている高学年の、その子の性格に合わせた見てほしいという気持ちを満たす声かけについて考えていきます。

題字・イラスト・執筆/埼玉県公立小・中学校教諭 坂齊諒一

連載【いちばん楽しいアート】#11

「素敵」をその子の雰囲気に合わせて伝える

基本的な声掛けの方法は変わりませんので、どのような声かけをしたら良いのかは、以下の記事をご覧ください。
>>児童への図工的「ほめ言葉」をトレーニングして、楽しく自由な図工の授業をつくろう!
低学年、中学年ではテンション高めで、筋が通っていればどのような伝え方でも問題ありませんでした。しかし、高学年ではそうはいきません。その子の普段の雰囲気に合わせたテンション感と筋の通った声掛けが必要になります。
何だか難しそうですが、そこまで身構える必要はありませんよ。
私の経験から、下図のようなグラフと、そのときの本人の様子に合わせてテンション感を決めています。「雰囲気」「冗談好きか」「図工への印象」の3項目で判断し、その項目の中間を取ったテンション感を基本のものとしています。

図表1

テンション感が決まったら、その時の児童からの話題に合わせて筋の通った声かけをしてみてください。児童生徒の普段の様子は担任の先生方が一番よく知っています。その子の好きなゲームや漫画、スポーツ、食べ物、動物、趣味などを織り交ぜながら、作品について話してみても面白いですね。日頃の学級経営や関係作りの中で調整して頂けたらと思います。

「素敵」について会話をしよう

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