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いざという時にしっかり叱れる教師になるための極意【教師の人気学】

2020/1/31

教師という仕事は、人気はないよりあったほうが楽しいというのが正直なところ。しかし、人気を得たいがために、子どもを叱らない教師になってしまうのは、結局のところ本末転倒になります。

そこで、本誌でもおなじみのザ・めちゃモテ教師、兵庫県公立小学校校長の俵原正仁先生に、いざという時にしっかり叱れる教師になるための極意を教えていただきました。

執筆/兵庫県公立小学校校長 俵原正仁

まんが「緊張と緩和。メリハリをつけよう」
イラスト/明野みる

ベテラン教師の「叱ったことがない」という言葉を鵜呑みにしてはいけない

「わしは、子どもたちを叱ったことがない」

若かりし頃、師匠からこのような言葉をいただいたことがあります。

確かに、叱ってばかりでいつもマイナスのオーラをまき散らしているような教師は、子どもたちから嫌われます。そしてその結果、入るはずの指導も入らなくなっていきます。

しかし、この言葉を額面通りに受け取ってはいけません。叱ってはいけない……ということではないのです。

師匠は、叱る必要がないから叱らないだけなのです。

つまり、師匠の場合、子どもたちを叱るようなシチュエーションが起こらないのです。そうならないようにきめの細かい指導を前もって行っているのです。  

ほめればほめるほどしっかり叱れる

ところが、そのような名人・仙人級の動きは、普通の人にはできません。当然、叱るべきシチュエーションは出てきます。そのときに、「叱ってはいけない」と躊躇して、スルーしてしまっては、クラスはぐちゃぐちゃになってしまいます。

甘いだけの教師になってはいけません。叱るべきときにはしっかりと叱る。

ただ、わかっていてもできないことってありますよね。実際、実習生や若い教師の中には、しっかり叱れない人がいることも事実です。

でも、叱れない人に限って、ほめることもしていないということが多く見受けられます。

叱りもしないけど、ほめることもしない。これでは、子どもたちと信頼のパイプはつながりません。信頼のパイプがつながっていれば、たとえ叱られたとしても、子どもたちは、教師のことを嫌いになることは決してありません。信頼のパイプをつなぐためにも、ほめることを常に意識してください。

「高城くん、ゴミを拾ってくれてありがとう」
「百田くんの挨拶はいつも元気があっていい」
「チャイムが鳴っているとき、もう座っている彩夏さんはスーパー〇年生だね」

ほんの小さなことや一見当たり前のように思えるようなことでよいのです。

ここぞという場面で、しっかりと叱れるように、ふだんからプラスのオーラをまき散らしておくのです。

ほめればほめるほどしっかり叱れる。そう肝に銘じてください。

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