英語で「忘れられない自己紹介」をしよう【応援!Canvaるセンセイ! ♯3】

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元京都府公立小学校教諭、Canvaエデュケーション アジア太平洋地域マーケティング統括マネージャー

坂本良晶
英語で「忘れられない自己紹介」をしよう【応援!Canvaるセンセイ! ♯3】バナー

この連載では、日本全国の様々な地域でCanvaを使って頑張っている先生の様子を、教育界のインフルエンサー、「さる先生」こと坂本良晶先生がレポート。読者の皆さんが真似できるアイデアをたくさん紹介してもらいます。

今回は、Teacher Canvassador(Canva認定教育アンバサダー)の恩地麻里先生の実践です。Canva教育版(自治体向け)が導入されている大阪府羽曳野市で、英語専科の先生として活躍している恩地先生の、Canvaを活用した外国語での実践についてご紹介します。

Canva(キャンバとは?)
Canvaは、オンラインで使える無料のグラフィックデザインツールです。61万点ものテンプレートと1億点の素材(写真、動画、イラスト、音楽)があり、ドラッグ&ドロップの簡単操作で、誰でも簡単にあらゆるデザインを作成できます。パソコンはもちろん、スマートフォンやタブレットでも使えます。Canvaで作成したデザインを数クリックで印刷注文できる「Canvaプリント」と呼ばれる印刷サービスも提供。また、UD(ユニバーサルデザイン)フォントを採用し、特別な支援を要する子どもをはじめ、誰もが学びやすい環境の実現を目指しています。
https://www.canva.com/

https://www.canva.com/ja_jp/learn/easytodesign/
Canva認定教育アンバサダー(Teacher Canvassador)・恩地麻里先生
Canva認定教育アンバサダー(Teacher Canvassador)・恩地麻里先生

執筆/大阪府羽曳野市立西浦小学校教諭・恩地麻里
監修/元京都府公立小学校教諭、Canva Education Senior Manager ・坂本良晶
協力/大阪府羽曳野市立西浦小学校

①種まきwith Canva 

台湾の小学校からの動画
台湾の小学校からの動画

5年生後半で台湾の小学生と動画で交流!

6年生で“忘れられない自己紹介”を英語でするための種まきを、5年生の後半に行いました。それは、台湾の小学校との動画の交換です。(動画の共有は、オンライン掲示板アプリのPadletを使用しました)

「はじめまして!」と台湾の子どもたちが日本語であいさつしてくれるのを見て、大興奮の子どもたち。

台湾の子どもたちは、リコーダーで“千と千尋の神隠し“を演奏してくれていました。

「ん? 編集Canvaだ!!」

同じツールを使っていることに気づいた私たちも合奏や歌声を撮影しました。もちろんCanvaでサクッと編集した後、台湾の子どもたちに動画を届けました。

台湾に届けた動画

②オンラインへの仕掛け with Canva

台湾の友達に自分のことを知ってもらうために、忘れられない自己紹介をしよう!

どの英語の教科書でも、6年生の最初の単元では、自己紹介が掲載されている場合が多いですよね。自己紹介って、人生で一番よくするプレゼンテーションではないでしょうか。

6年生になった子どもたちは、“忘れられない自己紹介”というミッションのもと、それぞれ個性豊かな自己紹介を動画撮影しました。そして、オンライン掲示板アプリのPadletを使って、台湾の子どもたちと共有しました。

途中経過の自己紹介カードはCanva上でクラス全員が見られるようにしておき、友達の様子を参考にしながら進められるようにしました。

自分の推しの話をする児童や、特技をやってみせてくれる子どもたち。個性たっぷりの動画ができあがりましたよ。

Canvaで作った自己紹介カード

③オンライン交流 with Canva

台湾と日本の小学校のオンライン交流の様子
台湾と日本の小学校のオンライン交流の様子
台湾と日本の小学校のオンライン交流の様子

オンライン交流の教師同士の打ち合わせはCanvaのドキュメントで

当日の流れやお互いの児童の動きなどは、Canvaのドキュメントにまとめて、台湾の先生方と共有しました。子どもたちの状況などについて、お互い確認をとりながらスムーズに当日を迎えることができました。

オンライングループ交流

Google Meetを使った当日のオンライン交流では、先生のお手伝いは一切ありません。自分たちだけで、様々なICTツールを使うなどして、自分たちが伝えたい話をしたり、相手から情報を聞き取ったりする工夫をしていました。

Canvaで自己紹介をする台湾の子どもたちもいましたし、GoogleやDeepLなどの翻訳ツールを使って中国語や日本語に変換して、お互いの気持ちを伝え合っているグループもありました。

紙に英語でクイズを作って〇×クイズをしている子たちもいれば、けん玉をやってみせたり折り紙を折ってみせたりして、日本の文化を伝えているグループもありました。

5年生のときから意識していたお互いのこと。オンラインでやっと話ができるとあって、当日までのグループ活動での計画の時点から、とても盛り上がっていました。

海外との交流は、世界共通ツールで

世界共通のツール(今回はCanva,Padlet,Google Meetなど)を使うことで、簡単に世界とつながることができます。本物のコミュニケーションは子どもたちの心を揺さぶります。

子どもたちのふりかえりには、ワクワクしたそのときの気持ちが表れていました。

「台湾に友達ができました。一生忘れないと思います」
「もっと自分の気持ちや考えを英語で言えるようになりたいです!」
「台湾の友達に会いに行きたい! 台湾に行きたいです」

さあ、次は何を仕掛けようか?


次回も、Canvaで頑張る先生や、教室での活用事例などを紹介していきます。ご期待くださいね。

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