冬休み明けの今が勝負!「学校モードにリスタート」する4大まとめ

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リスタートを迎える三学期初日から実践したいお役立ち記事を厳選。ここでは、学校モードへスムーズな切り替えができるよう、《具体的な取り組み》《子供の実態把握》《学級経営のコツ》《学級づくり具体例》の4つのテーマに分類し、わかりやすく紹介します。二学期リスタートの記事でも、三学期に向けて役立つことはたくさんあります。各記事にアクセスして、新学期に向けて準備をしておきましょう!

イラスト/有田リリコ

《具体的な取り組み①》リスタート時期に新しい活動を始めよう

 目次 
・机の上に教科書を
・気持ちよくリスタートするために
・新しい取り組み
・夏休みの作品を写真に残す
・前を見て笑顔に

イラスト/藤井昌子

お薦めは「自作音読集の暗唱」です。市販の音読集とはちょっと違う視点で二十編ほど集めます。お気に入りの詩や有名な文学の冒頭部分、リズミカルな短文、教科書に出てくる古文等をセレクトしたものです。吉本新喜劇のギャグ満載の台本なども入っています。それを印刷して冊子にします。

いきなり暗唱は行いません。最初は「先生の後について音読」からスタートします。一日に3つぐらいです。短時間でいいので、毎日続けることが大切です。

二学期で学級経営のリスタート!成功の手立てとは!?(みんなの教育技術)より抜粋」

↓↓↓ 音読集の1ページめのお薦め↓↓↓

一番はじめは 一の宮
二は     日光の東照宮
三は     佐倉の宗五郎
四は     信濃の善光寺
五つは    出雲の大社(おおやしろ)
六つは    村むら鎮守さま
七つは    成田の不動さま
八つは    八幡の八幡宮
九つは    高野の弘法さま
十は     東京二重橋

-わらべ歌「一番はじめは」より- ※地域や世代により歌詞は異なります

新しい活動を始めるなら、リスタートできる学期始めのタイミングで取り入れるとよいですね。この記事では、「自作音読集の暗唱」が紹介されています。暗唱に慣れてきたら、少し長めの文章にすると、子供たちのチャレンジ意欲を喚起することができます。新たな気分で始めてみましょう!

《具体的な取り組み②》めあてを決めて、リスタートしよう!

 目次 
・二学期のスタートで大切なことは?
・二学期のめあてを決めよう
・めあてシートの工夫をしよう

「振り返りと見通し 黒板例」 イラスト/髙橋将暉
クリックすると別ウィンドウで開きます

二学期のめあてを決める際に必要になることとして、『振り返り』と『見通し』があります。

めあて決めの際、「めあてを決めましょう」と指示しても、子供たちはこれまでの自分や、これからの自分について深く考えることなく、めあてを書いてしまいます。そこで「一学期のめあてカード」や、「一学期末に行った学期の反省」等を配付し、一学期を振り返り、さらに伸ばしたい点を見つけさせましょう。

二学期のめあてを決めて、リスタートしよう!(みんなの教育技術)より抜粋」

二学期、三学期が始まるリスタート時期に、新しい「めあて」を決める際のポイントが解説されています。子供たちは、ルーティーンとして深く考えずにめあてを書いてしまいがちですが、教師の準備と心がけ次第で、それぞれの具体的な「めあて」を設定できるようになります。ぜひ実践してみてください。

《子供の実態把握①》低学年は万全の事前準備で完璧リスタート!

 目次 
・子供を迎える前の環境整備をしよう
・提出物の区分けの準備をしよう
・夏休み明けの子供の実態を把握しよう
・夏休みの成果を認め合う活動をしよう
・夏休み思い出ランキングをしよう
・係活動再編成の構想を立てよう
・係活動再編成の具体例
・秋の行事への事前準備をしよう

イラスト/畠山きょうこ

夏休み明けに登校してくる子供たちの様子は様々です。真っ黒に日焼けして笑顔で登校してくる子、何となく疲れた様子の子、何か不安を抱いている素振りを見せる子など多様です。家庭での生活を主とする長期の夏休みは、子供を大きく成長させる面もありますが、夏休み前の学校生活の習慣に、なかなか戻らない子供もいるのが実状です。

低学年の二学期は万全の事前準備で完璧リスタート!(みんなの教育技術)より抜粋」

休み明け実態把握チェックポイント10か条

【生活面】
□ 通学班での登校時刻に遅れていないか。
□ 朝から眠そうな顔をしていないか。
□ 靴や上履きのかかとを踏んでいないか。
□ 体調不良を訴えることがないか。
□ 顔色や表情に心配となるかげりはないか。
□ 服装や持ち物に際立った変化はないか。
□ 爪や髪型、身体に大きな変化はないか。
□ 言葉遣いに著しい乱れはないか。
□ 友人関係でのトラブルはないか。
□ 家庭環境の状況に心配な変化はないか。

【学習面】
□ 話を聞く態度は乱れていないか。
□ 学習用具の忘れ物は増えていないか。
□ ノートの文字は乱れていないか。
□ 学習時の姿勢は悪くなっていないか。
□ 授業中の私語、手悪さは増えていないか。
□ 学習用具の整理整頓はなされているか。
□ 提出物等の忘れ物は増えていないか。
□ 授業での発言の様子に変化はないか。
□ グループ学習等での学びはできているか。
□ 図工や観察等の作品に変化はないか。

リスタートを迎えるにあたり、長い休みを過ごしてきた子どもたちの実態把握や事前準備の留意点について触れています。子どもたちの様子をもとに学級経営の再確認をおこない、指導の手立てを講じていくことはとても大切です。10か条の項目を参考に、じっくり観察してみてください。

《子供の実態把握②》休み明けの3日間が命。中学年の子どもを学校モードに戻そう

 目次  
・こんな子どもには注意して!
・朝の登校シーンからチェック!
・夏休みのふり返りで子どもをチェック!
・「友達関係」も夏休み中に変化の可能性

長い夏休みの間に、クラスの子どもたちの友達関係が変わっていることがあります。先生の目が届かない世界で、ケンカがあったり、夏休み中のイベントで、新たに友達になった子がいたりするかもしれません。新しいグループの誕生もあり得ます。グループメンバーが変わっていることもあります。
夏休み明けに、子どもたちの友達関係の変化に気が付いたとしても、先生が介入することは難しい年頃になっています。大人が決めることではありません。現状を把握して、見守るしかないでしょう。

夏休み明けの3日間が命。中学年の子どもを学校モードに戻そう(みんなの教育技術)より抜粋」

表情が暗い子や孤立している子、リスタートを迎えて気になる子はいませんか?ここでは、休み明けにありがちな子どもの様子や友達関係の変化などについて、解説しています。長期休みのふり返りをしながら、学校モードに切り替える後押しをしてあげてください。

《学級経営のコツ①》先生がいなくても大丈夫な学級を目指す、高学年のリスタート

 目次 
・スモールステップを踏んで自治的な学級をめざす
・自治的な学級に向かうための、6つの視点と2つの配慮
・9月のリスタート 最初の1週間で意識したいこと
・2週目以降、最初の1か月間で取り組みたいこと

イラスト/高橋将輝

二学期リスタート。子供たちに次の言葉を投げかけます。

『自分たちの教室は自分たちで創る』

・「自分たち」とは誰か?
・「作る」ではなく「創る」。その意味は?
・「創ろう」ではなく、「創る」にしていることの意味は?
・なぜ「自分たちで創る」のか?

これらの問いを子供たちに投げかけ、三学期から目指したいことを共有します。

・みんなが頑張ってきた一学期の積み重ねがあるからこそ、挑戦できること
・挑戦することで付く力があること
・長い二学期だからこそ、何度も挑戦し直すことができるということ
・「先生がいなくても大丈夫!」と言える、最終的なゴールイメージが大切なこと

これらのことも一緒に伝えながら、丁寧にステップを踏んでいきます。

先生がいなくても大丈夫な学級を目指す、高学年学期のリスタート(みんなの教育技術)より抜粋」

高学年では、「自治的な学級、自分たちだけで協力して課題を解決していける学級」を育てることが理想です。「先生がいなくても大丈夫!」と、子どもの主体性を育む声かけなど、新学期最初の1週間で取り入れてほしい具体的な提案を紹介しています。

《学級経営のコツ②》長期休み明けの「荒れない学級づくり」ケース・スタディ

 目次 
・荒れを防ぐ、二学期の学級経営のコツ
・ケース別:荒れを防ぐ学級づくりのポイント

イラスト/山本郁子

授業に集中できない

   ↓↓↓

OK! 思い切ってお昼寝させる


休み明けは生活習慣も乱れがちで、授業に集中できないのは当たり前です。だからこそ「クラスみんなで寝る」時間を設けましょう。授業前後に5分間程度の時間をつくり、「机の上にうつ伏せになっていいよ」と伝えます。

「今から5分間寝てもいいよ」と言ってあげるとなおよいでしょう。寝ながら少し先生の話を聞いてもらったり、本を読み聞かせしてあげるのもお薦めです。

夏休み明けの「荒れない学級づくり」ケース・スタディ(みんなの教育技術)より抜粋」

リスタート時期は休み気分が抜け切らず、生活習慣や学習習慣が乱れてクラスが荒れがちに。ここでは、中学年の二学期によくある心配例を挙げて、その対応策とともに解説しています。 教師としての心構えも参考に、荒れない学級づくりを目指しましょう。

《学級づくり具体例①》つながりを深め笑顔に「振り返りエクササイズ」

 目次 
エクササイズ1)「この夏、私は~」夏の出来事を発表
エクササイズ2)無言ゲーム (非言語的交流ゲーム)

イラスト/あつみけいこ

<エクササイズ>

1. 席が近い者同士で、4人グループをつくる
2. インタビューする人、答える人、聞く人(全員が順番に交代する)と、役割を分担する
3. インタビュアーになったら、事前に書いたシートの中から、聞きたいことを選んでインタビューをする
4. 話す時間は1人2分間にして、全員が話す。2周目は、詳しく聞きたいことをさらに質問してよいことにする(時間の合図は、教師が行う)

つながりを深め笑顔に「夏休み振り返りエクササイズ」(みんなの教育技術)より抜粋」

休みをどのように過ごしたかインタビュー形式で友達に話すことで、自分の良さや友達の良さに気付けます。ここで紹介した2つの楽しめるエクササイズを通して、お互いの信頼関係を深め合い、笑顔やヤル気を引き出す三学期にしたいですね。

《学級づくり具体例②》長期休み明けの黒板に!チョークアートでお出迎え

 目次 
・「学校に行きたくないな~」が一気にテンションアップ
・絵心は不要!この4ポイントでプロっぽく

撮影/洞澤佐智子
クリックすると別ウィンドウで開きます

夏休み明けの少しダレた気分の子どもたちを、元気な学校モードに切り替えたい! そこで今回注目したのは、どのクラスにもある大きな黒板。ここにインパクトがある絵を描く仕掛けをすれば、子どもたちの気持ちが一気にテンションアップするはずです。

夏休み明けの黒板に!チョークアートでお出迎え(みんなの教育技術)より抜粋」

三学期の初日、「このクラスにおかえり!」そんな気持ちを込めて黒板にサプライズを。 絵心がなくても大丈夫! チョークアートアーティスト・島りかさんに描き方のポイントを伝授していただきました。先生の思いが伝わり、きっと 子どもたちは大喜びのはず。

構成/みんなの教育技術編集部

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