2024年度版・保護者懇談会資料|6年生の「心と体」データ集
いよいよ小学校最高学年。思春期を迎えようとする時期でもあり、心も体も成長著しく、様々な変化が見られます。体のことから、気になる反抗期の実態、悩み事や通信機器の利用状況まで、2024年度の6年生をよりよく理解するための最新資料を集めました。記事内容を1枚のプリントとしてダウンロードできます。保護者会、懇談会などでの配付資料にご活用ください。
目次
身長・体重
令和4年度の文部科学省「学校保健統計調査」によると、身長の平均値は平成6年度から13年度あたりをピークに、その後は横ばい傾向にあります。体重の平均値は平成18年度あたりからほぼ横ばいですが、わずかに上昇傾向がみられます。
視力・むし歯
健康についてはどうでしょうか? 視力についての調査によると、裸眼視力1.0未満の子供の割合は年齢が上がるにつれておおむね高くなる傾向にあり、前回の調査では45.7%でしたが、最新の調査では53.19%と6年生では半数を超えています。スマートフォンやYouTubeなど、メディアに触れる機会が増えていることが視力の低下につながっていることも考えられます。
むし歯(う歯)の項目では約3割で、割合が4年生より徐々に減少していくのは乳歯からの生え替わる時期が関係しているものと見られます。永久歯がむし歯にならないように、今一度しっかり歯磨き習慣を身に付けさせたいですね。
■視力 1.0未満
■むし歯(う歯)
起床時間・就寝時間
学研教育総合研究所が2023年10月に発表した「小学生白書Web版」小学生の日常生活・学習に関する調査によると、6年生の平均起床時間は6時38分であり、この起床時間はどの学年でもほとんど変化がありません。一方就寝時間に関しての平均は21時59分となっています。特に深夜(22時01分以降)に就寝する子供の割合が6年生はぐっと増え、全体の50%ほどとなりました。これは塾や習い事など、放課後の活動内容の変化と、通信機器の使用率が上がることも関係しているかもしれません。
習い事
6年生の習い事を見てみましょう。学研教育総合研究所「小学生白書Web版2023」によると、男女でトップなのが「受験・補習のための塾」で男女ともに約3割の児童が通塾している結果に。小学校6学年中最多の数値です。反して他学年では1位の水泳が、男女ともに2割に満たず、最少の数値となっています。
インターネット
小学6年生のインターネットの利用時間はどうでしょうか? 内閣府「令和4年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」によると、5時間以上インターネットを利用する子供の割合が最も多く、6年生全体の22.4%という結果になりました。全体の7割以上の子供が2時間以上インターネットを使用すると回答しています。通信機器との付き合い方については、家庭でよく話し合い、ルール作りなど家族の関わりも必要です。
読書量(まんが、雑誌以外の紙の本)
子供たちはどのくらい読書をしているでしょうか? 6年生男子の1か月の読書量は平均して2.5冊、女子は3.6冊という結果に。全く読まないという子供も、男子では39%、女子では29%に上ります。全学年中6年生が一番本を読まないという結果になっていますが、やはり習い事や塾、部活動など自由に使える時間が減ることとも関連がありそうです。
悩みについて
6年生の子供たちはどんなことに悩んでいるでしょうか? 一番多い回答は19.5%の「学校での友だち関係」でした。学校での友達関係は、幼児期よりも、より他者を意識する学童期の発達過程において出てくる悩み事と言えます。また、悩み事の相談相手は他学年同様「母親」が圧倒的に多数であるものの、「友達」へ相談するとの答えが他学年に比べ多く見られました。「相談しない」との答えも15%あり、他学年に比べ多くなっています。
■今悩んでいることがありますか?(%)
■不安や悩みがある時に誰に相談しますか?(%)
塾選びで重視すること
保護者にとって、子供の塾を選ぶ際にポイントとなるのはどのような点でしょうか。学研教育総合研究所「小学生白書2023」にて保護者に子供の塾選びで重視するポイントを調査したところ、「家からの通いやすさ」が、全体の4割以上という結果でした。塾を選ぶ際、自宅からのアクセスの良さを重視する保護者が多いようです。次いで「料金」「授業内容」「受講スタイル」が多くなっています。通塾している子供の数が全体の約3割という結果になった6年生。塾選びにも保護者の関心の高さがうかがえます。
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文/ルル 構成/浅原孝子 イラスト/畠山きょうこ