【2024年版】2年生の「心と体」データ集

保護者会で使える! 2年生の「心と体」データ集【2024年版】

学校生活にもすっかり慣れ、自分でできることも増えてきて、コミュニケーションや興味の対象もどんどん広がってくる2年生。今年度の新2年生をよりよく理解するための最新資料を集めました。記事内容を1枚のプリントとしてダウンロードできます。保護者会などでの配付資料にご活用ください。

身長・体重

令和4年度の文部科学省「学校保健統計調査」によると、身長の平均値は平成6年度から13年度あたりをピークに、その後は横ばい傾向にあります。体重の平均値は平成18年度あたりからほぼ横ばいとなっています。

2年生の身長・体重
※令和4年度については、令和3年度に引き続き新型コロナウイルス感染症の影響により、例年4月1日から6月30日に実施される健康診断について当該年度末までに実施することとなったため、学校保健統計調査においても調査期間を年度末まで延長することとした。このため、本集計結果は、成長の著しい時期において測定時期を異にしたデータを集計したものとなっており、過去の数値と単純比較することはできない。(文部科学省・令和4年度 学校保健統計調査より)

起床時間・就寝時間

学研教育総合研究所が2023年12月に発表した「小学生白書Web版2023」小学生の日常生活・学習に関する調査によると、2年生の平均起床時間は6時38分であり、この起床時間は学年が上がってもほとんど変化がありません。一方就寝時間に関しての2年生の平均は21時20分で、学年が上がるにつれて顕著に遅くなる傾向も例年通りとなります。

2年生の起床時間・就寝時間
学研教育総合研究所「小学生白書web版2023」

お手伝い

ママソレ編集部が2023年10月に未就学児から高校生の子供を持つ保護者300人に行ったアンケートによると、小学校低学年の子供たちの46.7%が週に何回かのお手伝いをし、次いで月に数回が23.3%、毎日お手伝いをしている子供が18.3%という結果になりました。また、お手伝いの内容については、低学年では「服やおもちゃを片付ける」が他学年に比べて多く、「布団や洗濯物を畳む・干す」「食卓を片付ける・食器を洗う」と続きます。

■小学校低学年の子供のお手伝いの頻度(%)

グラフ お手伝いの頻度
ママソレ編集部[2023最新!]子供たちのお手伝いの頻度は?どんな種類のお手伝いをしている?パパママ300人にアンケート!

■小学校低学年の子供のお手伝いの内容(%)

グラフ 供のお手伝いの内容
ママソレ編集部[2023最新!]子供たちのお手伝いの頻度は?どんな種類のお手伝いをしている?パパママ300人にアンケート!

インターネット

小学校でもICT教育が進み、年々子供がインターネットを活用する機会が増えています。体や心への影響も気になるところですが、2年生の利用時間の状況はどうなっているのでしょうか? 内閣府による令和4年度「青少年のインターネット利用実態調査」の結果を見てみましょう。

■7歳の子供のインターネット利用時間(%)

グラフ インターネット利用時間
内閣府「令和4年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」

7歳の子供たちのインターネット利用時間は、1〜2時間以内が28.5%と最も多く、2位の2〜3時間以内の23.4%と合わせると、半数を超える子供たちが毎日1〜3時間何らかの形でインターネットを利用していることが分かりました。

■7歳の子供のインターネット使用に対する保護者の取組(%)

グラフ インターネット使用に対する保護者の取り組み
内閣府「令和4年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」

スマートフォンを利用する7歳の子供の保護者の97.4%がいずれかの方法で子供のネット利用を管理していると回答。依存することのないよう、何らかの対策をとっている保護者が多いようです。

習い事

2年生の習い事は1年生と同じく水泳が一番人気です。2位以下は男子では塾、サッカー・フットサルと続きます。女子は英会話教室が26%と多く、全学年の中で最も多い結果に。体操教室の16%も他学年に比べると多くなっています。

グラフ 習い事
学研教育総合研究所「小学生白書Web版2023」

読書量(まんが、雑誌以外の紙の本)

2年生はどのくらい読書しているでしょうか? 学研教育総合研究所による2023年10月の調査によると、1か月の平均読書量は4.6冊と去年の2.9冊の1.5倍に。調査を始めた2014年以降、例外もありつつもほぼ毎年減少している月の読書量は、今回は増加となりました。10冊以上読む子供の割合は男女平均で14%と昨年に比べて1%の微増。また、例年同様女子に比べ男子の読書量は少ない傾向にあり、今回の調査でも「1冊も本を読まない」男子は30%を超え、本離れは引き続きの課題と言えそうです。

グラフ 読書量
学研教育総合研究所「小学生白書Web版2023」

推し活について

最近話題の「推し活」について、2年生に「推し」がいるかどうかを聞いてみたところ、全体の約半数に何らかの「推し」がいることが分かりました。男子の「アニメ・まんがのキャラクター」は全体の約30%近くと最も多く、続いて「YouTuber」が人気です。女子の1位は男子と同じく「アニメ・まんがのキャラクター」ですが、「YouTuber」も1位に迫る人気です。続いて「マスコットキャラ」も人気がありました。子供たちの動画視聴時間の長さは、ここにも影響しているようです。

グラフ 押し活
学研教育総合研究所「小学生白書Web版2023」

楽しいと感じる時

2年生に何をしている時が一番楽しいかを聞いたところ、男子の1位はテレビゲーム・携帯ゲームとなりその割合は何と61%。外遊びや友達、家族との交流などの数倍という結果に。1年生の35%に対して大きく上回っています。コロナ禍に進んでしまったゲームへの依存傾向を、様々な方向へ興味が向くようにサポートしていくことも課題と言えそうです。女子は「友達とおしゃべり」が1位、続いて「家族と遊ぶ」が2位となっており、コロナ禍を経て規制がほぼなくなった今を楽しんでいる様子がうかがえます。

グラフ 楽しいと感じる時
学研教育総合研究所「小学生白書Web版2023」 

●この記事に限り、文章や画像を保護者会資料等の作成にご利用いただけます。

文/ルル 構成/浅原孝子 イラスト/畠山きょうこ

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