「みんなの教育用語」2023年度配信記事ランキングトップ10
教育現場でよく耳にする用語を深掘り解説する連載「みんなの教育用語」。その分野のプロがわかりやすく指南し、学びが深まると支持を得ています。そこで、2023年に配信された本連載の記事の中から、全国の先生方が最も多く関心を示した用語を、ランキング形式で紹介します!!(2023年12月現在)
目次
【1位】「令和の日本型学校教育」
2023年、一番多く関心が寄せられた教育用語は「令和の日本型学校教育」。これについて解説をした創価大学大学院教職研究科教授・渡辺秀貴先生の記事が1位に選出されました。
「令和の日本型学校教育」とは学習指導要領に示す、誰一人取り残すことのない持続可能な社会の創り手の育成をめざし、そのツールとしてのICTを基盤としながら「日本型学校教育」を発展させる、2020年代を通じて目指す学校教育の姿であると、記事内で解説しています。
予測困難な時代をふまえたこれからの学校教育の在り方について、ぜひご一読ください!
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【2位】「自由進度学習」
2位に選ばれたのは、「自由進度学習」について解説している創価大学大学院教職研究科教授・渡辺秀貴先生の記事です。この「自由進度学習」とは1位の令和の日本型学校教育に関連し、「個別最適な学び」と「協働的な学び」を実現する先行的な実践として注目されている学習スタイルの1つです。
子ども自身が課題を見つけ、自分の学習速度で進める過程において、友だちとの相互作用で学びを深めることを目指した学習スタイル。ぜひご一読ください!
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【3位】「ティーム・ティーチング」
3位に支持を集めたのは「ティーム・ティーチング」という用語についての記事。茨城大学大学院教育学研究科教授・加藤崇英先生が解説しています。
この「ティーム・ティーチング」とは、教師がティームを作って、協力して授業を行うことで、教育効果を高めようとする取組のこと。複数の教師が授業や指導を担当するということにとどまらず、教授(ティーチング)組織を改善するための一つの方式としても注目されています。ぜひご一読ください!
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【4位】「こども未来戦略方針」
4位は2023年6月に少子化対策の一環として閣議決定された「こども未来戦略方針」について。「若い世代の所得を増やす」「社会全体の構造・意識を変える」「すべてのこども・子育て世帯を切れ目なく支援する」の3つを基本理念として掲げ、政府は今後3年かけて集中的に取り組んでいくと、創価大学大学院教職研究科教授・宮崎猛先生は解説しています。
このまま何もしなければ、わずか50年で日本の人口の3分の1を失うとの推計があります。もはや他人事ではない少子化問題、ぜひご一読ください!
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【5位】「教育機会確保法」
5位は「教育機会確保法」に関する解説。正式名称は「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律」で、不登校児童生徒などに対する教育機会の確保を目的としています。
創価大学大学院教職研究科教授・渡辺秀貴先生は記事内で、「教育機会確保法」の制定後も不登校児童と義務教育未就学者を受け入れる特別な措置の学校の設置は不十分であると解説しています。特例校に通学できない児童の対応も含め、教育支援センターやフリースクールなどの民間団体との連携の重要性が改めて問われている今後の課題について、ぜひご一読ください!
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【6位】「こども基本法」
6位は「こども基本法」について。2023年4月1日に施行されたこの法律は、子どもに主体を置き、子どもの権利を守り、国の施策に子どもや子育て当事者の意見を反映することを目指し、成立に至りました。
子ども基本法によって、子どもの権利を守り、子どもに関する様々な問題を抜本的に解決していくこと、子どもが自立した個人として積極的に社会的な活動に参画できることを目指します。これからの未来を担う子どもたち一人一人が、いきいきと成長できるよう法整備されました。ぜひご一読ください!
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【7位】「アントレプレナーシップ教育」
7位は創価大学大学院教職研究科教授・宮崎猛先生による「アントレプレナーシップ教育」に関する記事。アントレプレナーシップ教育は起業家教育ともいわれ、狭義には起業家(アントレプレナー)を育成する教育とされます。文部科学省は、失敗を恐れず、新たな価値やビジョンを創造できる人材の育成を推進しています。
将来、イノベーションを起こしていく学生を育成するため、起業家教育ともいわれるアントレプレナーシップ教育に国が力を入れ始めています。ぜひご一読ください!
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【8位】「非認知能力」
8位には近年注目を集めている「非認知能力」がランクイン。非認知能力とは物事に対する姿勢や取り組み方、他者との関係の構築など、日常生活や社会活動において重視される能力のこと。これらは主に4歳~5歳の幼児期に大きく発達し、学童期・思春期に伸びていきます。
非認知能力の育成には、子どもが自分の学習活動に責任をもち課題の解決を図ったり、他者と協働し学び合うことで考え方を広げていったりする「主体的・対話的な深い学び」の視点を取り入れた教育が重視されると記事では解説しています。ぜひご一読ください!
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【9位】「STEAM教育」
9位は近年の教育分野で言及されるようになった「STEAM教育」について。STEAMはスチームと読み、それぞれSはScience(科学)、TはTechnology(技術)、EはEngineering(工学)、AはArt(芸術)、MはMathematics(数学)の頭文字を表しています。
文部科学省はSTEAM教育の目的として、
(1)科学・技術分野の経済的成長や革新・創造に特化した人材育成
(2)STEAM分野が複雑に関係する現代社会に生きる市民の育成
の2つを挙げています。新しい学習指導要領の実施にあたり、各学校や自治体での実践が進みつつあり、その成果が期待されるSTEAM教育。ぜひご一読ください!
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【10位】「学びの多様化学校」
10位は「学びの多様化学校」について。不登校児童生徒の実態に配慮した、特別の教育課程を編成して教育を実施する必要があると認められる場合、文部科学大臣が学校を指定し、特別の教育課程を編成して教育を実施することができます。これまではその指定された学校を「不登校特例校」としていましたが、新たに「学びの多様化学校」として名称変更しました。
学びの多様化学校に指定されている学校は、2023年8月時点で全国に公立14校、私立10校の計24校あり、今後、全国で300校をめざすと記事では解説しています。ぜひご一読ください!
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各順位の記事はこちらからご覧になれます
【1位】「令和の日本型学校教育」とは?【知っておきたい教育用語】
【2位】「自由進度学習」とは?【知っておきたい教育用語】
【3位】「ティーム・ティーチング」とは?【知っておきたい教育用語】
【4位】「こども未来戦略方針」とは?【知っておきたい教育用語】
【5位】「教育機会確保法」とは?【知っておきたい教育用語】
【6位】「こども基本法」とは?【知っておきたい教育用語】
【7位】「アントレプレナーシップ教育」とは?【知っておきたい教育用語】
【8位】「非認知能力」とは?【知っておきたい教育用語】
【9位】「STEAM教育」とは?【知っておきたい教育用語】
【10位】「学びの多様化学校」とは?【知っておきたい教育用語】
いかがでしたか? 最近の教育時事や教育界の情勢について、先生方は深い関心を寄せられていることが分かります。
「みんなの教育技術」用語解説プロジェクトチームは2024年も引き続き、先生方の学びを深める一助となるよう、教育分野の用語について分かりやすくお届けしていきます。
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