小5らくらくUnit 5「Where is the post office?」⑦【モトヨシ先生のスライドde外国語】
2024年度教科書改訂に対応した記事もあります。
小5らくらくUnit 5「Let’s go to the zoo.」①【モトヨシ先生のNEWスライドde外国語】
パワーポイント教材を映すだけで授業を進められる「モトヨシ先生のスライドde外国語」。今回は、NEW HORIZON Elementary English Course 5 Unit 5「Where is the post office? ~場所をたずねたり答えたりしよう~」第7時(道案内によく使うGo straight for 3 blocksなどの表現を使えるようになろう)の授業案です。本好利彰先生が作成したパワーポイント(スライド)教材1つで、外国語の授業をらくらくクオリティアップ!
執筆/福島県公立小学校教諭・本好利彰
監修/拓殖大学教授・居村啓子
目次
スライドは学級の実態に合わせて修正して使いましょう
小学5年生の「NEW HORIZON Elementary English Course 5」のUnit 5「Where is the post office? ~場所をたずねたり答えたりしよう~」全7時の7時目の授業の流れです。本時も、私が作成したパワーポイント(スライド)を使った授業を紹介します。学級の実態に合わせて修正し、活用してください。
パワーポイント(スライド)を使った授業の進め方
この記事の最後で、パワーポイントのファイルをダウンロードできるようになっています。必要な教師の発話やイラスト、音源などを挿入してあり、この資料を使うことで1時間の授業を行うことができるように作成してあります。このスライドを活用して、クリックしながら授業を進めてみてください。
- クリックでスライドを進めるだけで、スムーズに授業を行えます。
- デジタル教科書を使用する場合は、パワーポイントから切り替えてください。
目標と授業の流れ
○単元のゴール
場所をたずねたり答えたりしよう。
○本時の目標
道案内によく使うGo straight for 3 blocksなどの表現を使えるようになろう。
【聞くこと】
●知識・技能
〈知識〉
・Where is ~? Go straight for ~ block(s). Turn left. / Turn right. It’s by / in / on / under ~. You can see it on your left. / right. およびその関連語句などについて、理解している。
〈技能〉
・場所や位置の尋ね方や答え方などについて、聞き取る技能を身に付けている。
●思考・判断・表現
・自分の知りたい場所や位置を尋ねたり、相手を案内したりするために、場所や位置の尋ね方や答え方などについて、短い話の概要を捉えている。
●主体的に学習に取り組む態度
・自分の知りたい場所や位置を尋ねたり、相手を案内したりするために、場所や位置の尋ね方や答え方などについて、短い話の概要を捉えようとしている。
・外国語の背景にある文化に対する理解を深めるために、日本在住の外国出身の人について、短い話の概要を捉えようとしている。
【読むこと】
●知識・技能
〈知識〉
・アルファベットの活字体の大文字・小文字について理解している。
〈技能〉
・アルファベットの活字体の大文字・小文字を識別したり、その名前を発音したりする技能を身に付けている。
【話すこと】やりとり・発表
●知識・技能
〈知識〉
・Where is ~? Go straight for ~ block(s). Turn left. / Turn right. It’s by / in / on / under ~. You can see it on your left. / right. およびその関連語句などについて理解している。
〈技能〉
・地域の身近な人の職業やできることなどについて Where is ~? Go straight for ~ block(s). Turn left. / Turn right. It’s by / in / on / under ~. You can see it on your left. / right. を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合う技能を身に付けている。
●思考・判断・表現
・自分の知りたい場所や位置を尋ねたり、相手を案内したりするために、場所や位置の尋ね方や答え方などについて、簡単な語句や基本的な表現を用いて、お互いの情報や考えなどを伝え合っている。
●主体的に学習に取り組む態度
・自分の知りたい場所や位置を尋ねたり、相手を案内したりするために、場所や位置の尋ね方や答え方などについて、簡単な語句や基本的な表現を用いて、お互いの情報や考えなどを伝え合おうとしている。
・外国語の背景にある文化に対する理解を深めるために、ピクトグラムでの地域紹介について、簡単な語句や基本的な表現を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合おうとしている。
【書くこと】
●知識・技能
〈知識〉
・アルファベットの活字体の大文字・小文字について理解している。
〈技能〉
・アルファベットの活字体の大文字・小文字を書く技能を身に付けている。
○言語材料
(表現)Where is ~? Go straight for ~ block(s). Turn left. /right (at the~corner). It’s in / by / on / under ~. You can see it on your left. / right. など
(語彙)道案内(goなど)、位置(byなど)、日常生活(ballなど)、建物など(houseなど)
本時の流れ(例)
- 挨拶
- 単元のゴール、本時のめあての確認
- どの席にたどりつくかな2
- デジタル教科書 Let’s Listen! ②
- デジタル教科書 Let’s Try ④
- メッセージは何かな
- ライティング
- ふり返り
各活動の流れ
①挨拶
元気に明るく挨拶をして、授業をスタートしましょう。
②単元のゴール、本時のめあての確認
本単元のゴール、本時のめあてを全体で確認しましょう。
③どの席にたどりつくかな2
4時目に行った活動です。Go straight for three blocks. などの表現を使って行います。詳しくは4時目を確認してください。
④デジタル教科書 Let’s Listen! ②(P49)
デジタル教科書の問題です。道案内を聞いて、グリーン先生が何と尋ねたのかを選ぶ問題です。道案内を聞いた後は、ペアで話合いの時間を設けるなどして進めるとよいと思います。
⑤デジタル教科書 Let’s Try ④(P49)
デジタル教科書に記載されている活動です。ターゲットセンテンスを活用して、Let’s Listen! ②の地図を使って、ペアで警察官とグリーン先生になったつもりで道案内を行います。活動の前に全体で発話する機会を設けるなど、児童が自信をもって取り組むことができるように支援しましょう。
⑥メッセージは何かな
地図の中の15の建物やお店のイラストに隠されたメッセージが何であるかを当てる活動です。
児童は、どこの場所に行くかを決め、ターゲットセンテンスを活用して道案内を行います。たどり着いた場所のイラストを教師がクリックすると、隠された文字(1文字)が現れます。それらの文字から、メッセージは何かを児童が考えます。
この活動は、コロナ禍で学習活動に制限があったときに行ったものです。当時は児童が席を移動して活動することが難しかったので、個人で取り組めるように工夫して行いました。ターゲットセンテンスを活用すように工夫してあるので、学習活動の制限のない現在も活用できるのではないかと思います。
授業の流れはおおよそ以下のようになります。
You are here.(靴のマークのところ)
道案内, please.
Go straight for four blocks and turn left. Go straight for one block. You can see it on your right.
O.K. A restaurant. Let’s check the word.
コロナ禍では1人ずつ道案内をさせましたが、今は、ペアやグループなどの学習形態も考えられると思います。グループやペアで行う場合は、どこの場所に向かうかを班で相談をさせてから、1人1文ずつ発話させるとよいでしょう。
道案内を終えて、隠された1文字を確認したら、児童に、その文字をワークシートのメモ欄に記入させましょう。
すべての文字がオープンになった後に、文字を並べ替えると1つの文章ができあがります。ペア・グループなどの学習形態で、どんなメッセージになるかを考えさせてみましょう。文章ができあがったら、マス目の欄に記入させましょう。
メッセージは各学校の行事などを考慮して考えるとよいですね。私の場合はリレー大会が近付いていたので「明日のリレー大会がんばってね!」や、コロナ禍でうがい手洗いを徹底していたので「うがいや手洗いをしっかりしよう」や、授業に関係させて「Englishの勉強がんばろう」「I like science.」などで行いました。
⑦ライティング
これまでに学習してきた表現を“なぞって”真似して書いてみる活動です。薄く印刷してある文字をなぞらせましょう。
ここでの指導のポイントは、教師が机間巡視をしながら Can you read this? と個別に発話させてみることです。ここで確認したいことは音声と文字の一致です。児童が指示された英文をすらっと言えたとしたら、その児童の音声と文字の認識ができ始めていると評価することができます。逆にここで読むことができない場合は、教師自身の指導をふり返り、インプットやアウトプットが足りなかったと捉え、改善するための判断材料となります。
私はALTと手分けして、児童がなぞっている間にワークシートにある英文をできるだけ多く読ませ評価しています。また、文字を読むことが不安な児童もいるので、教師が Can you read this? と聞き、児童が Go straight for five blocks. の文を発話したら、すかさず Very good. Go straight for five blocks. と大きな声でその英文を繰り返します。それは、その子に対しての支援というより、他の児童に聞かせるためです。
また、上位児童には全部読ませたり、ワークシートの質問をそのまま児童に聞いてみたりすることもできます。なぞりの活動のときこそ、机間指導が重要となります。ぜひ同じように指導してみて、自身の指導のふり返りの時間としてみてください。
⑨ふり返り
本時の授業のふり返りを行い、全体で共有しましょう。
居村啓子(いむらけいこ)
拓殖大学外国語学部英米語学科教授。言語学博士。児童図書出版社、児童英語教育機関勤務、立教大学異文化コミュニケーション学部助教、上智大学言語教育研究センター嘱託講師を経て現職。2020年よりNHKラジオ「小学生の基礎英語」講師を務める。研究テーマは「子どもの第二言語習得」、「フレーゾロジー」。
本好利彰(もとよしとしあき)
福島県公立小学校教諭。福島県小学校・中学校・千葉県小学校教諭を歴任。また地区外国語教育推進リーダーを務める。2018年より拓殖大学外国語学部で「小学校英語教育入門」を担当。2021年東京書籍アドバイザー。 2023年より東京書籍の会員制教育情報サイト「東書Eネット」にて実践事例、指導技術などを連載中。
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5年Unit5-7パワーポイント(28スライド)、ワークシート(2点)
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構成/浅原孝子 イラスト/畠山きょうこ・やひろきよみ・横井智美 アニメーション/鶴岡信治 歌・チャンツ/本田有紀子