【相談募集中】多動傾向があり嘘もよくつく児童を、どう指導すればよいかわからない

多動傾向のある児童への対応をどうしたらよいかわからず、クラスも乱れてしまって悩んでいる先生からの相談が、「みん教相談室」に届きました。ここでは、特別支援教育をベースとした学級経営を提唱されている岡山県公立小学校教諭・南惠介先生の回答をシェアします。

目次
Q.多動傾向があり、嘘もよくつく児童が学級にいて、どのように指導していけばよいかわかりません
多動傾向があり、嘘もよくつく児童が学級にいて、どのように指導していけばよいかわかりません…… 。
診断は受けていませんが、前年度の担任や特別支援学級の先生も、ほぼ確実にADHDはあるだろうと言っています。 授業中は勝手に立ち歩いたり、寝転んだりします。1人1台端末を使って関係のないことをしたり、ボールを教室内に持ち込んで遊んでいることもあります。おしゃべりも多く、大声で「先生〜、俺昨日ね〜」と話しかけてくることもあります。
さらに、嘘が多く、テストのバツがついているところを勝手に直して「ここ当たってるのにバツです」と持ってきて、「○○って書いてあったでしょ」と指摘すると「どこにそんな証拠があるんですか!? 先生は子供を疑うんですか!?」と怒ったり、他の子にちょっかいをかけては「やってません」と言ったり……。
その子につられて、普段は真面目なはずの児童がふざけたり、離席したり、周りが気になりやすい児童が「○○さんおかしい!ずるいずるい!」と騒いでさらにうるさくなったりと、その児童を中心にクラスが荒れてしまっています。
現状、「座ることに疲れて離席したい時は『疲れたので立ってもいいですか』と確認してから立つ」という約束をしていますが、それも守れず、好き勝手やっています。 彼も苦しんでるのだという思いと、ニヤニヤ笑って教室を乱しまくることに腹が立つ思いとで、毎日悩んでいます。 どうしていけばいいのでしょうか。
(サランラップ先生・20代女性 4年・全教科)