小6らくらくUnit 5「We all live on the Earth.」⑦【モトヨシ先生のスライドde外国語】
2024年度教科書改訂に対応した記事もあります。
小6らくらくUnit 5「Let’s see the world」①【モトヨシ先生のNEWスライドde外国語】
パワーポイント教材を映すだけで授業を進められる「モトヨシ先生のスライドde外国語」。今回は、NEW HORIZON Elementary English Course 6 Unit 5「We all live on the Earth. ~地球に暮らす生き物について考え、そのつながりを発表しよう~」第7時(地球に暮らす生き物のつながりを英語で考えてみよう)の授業案です。本好利彰先生が作成したパワーポイント(スライド)教材1つで、外国語活動の授業をらくらくクオリティアップ!
執筆/福島県公立小学校教諭・本好利彰
監修/拓殖大学教授・居村啓子
目次
スライドは学級の実態に合わせて修正して使いましょう
小学6年生の「NEW HORIZON Elementary English Course 6」のUnit 5「We all live on the Earth. ~地球に暮らす生き物について考え、そのつながりを発表しよう~」全8時の7時目の授業の流れです。本時も、私が作成したパワーポイント(スライド)を使った授業を紹介します。学級の実態に合わせて修正し、活用してください。
パワーポイント(スライド)を使った授業の進め方
この記事の最後で、パワーポイントのファイルをダウンロードできるようになっています。必要な教師の発話やイラスト、音源などを挿入してあり、この資料を使うことで1時間の授業を行うことができるように作成してあります。このスライドを活用して、クリックしながら授業を進めてみてください。
- クリックでスライドを進めるだけで、スムーズに授業を行えます。
- デジタル教科書を使用する場合は、パワーポイントから切り替えてください。
目標と授業の流れ
○単元のゴール
地球に暮らす生き物について考え、そのつながりを発表しよう。
○本時の目標
地球に暮らす生き物のつながりを英語で考えてみよう。
【聞くこと】
●知識・技能
〈知識〉
・Where do ~ live? ~ live in …. What do ~ eat? ~ eat …. およびその関連語句などについて、理解している。
〈技能〉
・地球に暮らす生き物どうしのつながりなどについて、聞き取る技能を身に付けている。
●思考・判断・表現
・地球に暮らす生き物について考えるために、それらの生き物どうしのつながりなどについて、短い話の概要を捉えている。
●主体的に学習に取り組む態度
・地球に暮らす生き物について考えるために、それらの生き物どうしのつながりなどについて、短い話の概要を捉えようとしている。
・外国語の背景にある文化に対する理解を深めるために、海外の国について、短い話の概要を捉えようとしている。
【読むこと】
●知識・技能
〈知識〉
・地球に暮らす生き物どうしのつながりなどについて、簡単な語句や基本的な表現を理解している。
〈技能〉
・地球に暮らす生き物どうしのつながりなどについて、書かれた英文を理解する技能を身に付けている。
●思考・判断・表現
・地球に暮らす生き物について考えるために、それらの生き物どうしのつながりなどについて、書かれた簡単な語句や基本的な表現の意味が分かり、声に出して読んでいる。
●主体的に学習に取り組む態度
・地球に暮らす生き物について考えるために、それらの生き物どうしのつながりなどについて、書かれた簡単な語句や基本的な表現の意味を分かろうとし、声に出して読もうとしている。
【話すこと】
●知識・技能
〈知識〉
・Where do ~ live? ~ live in …. What do ~ eat? ~ eat …. およびその関連語句などについて、理解している。
〈技能〉
・Where do ~ live? ~ live in …. What do ~ eat? ~ eat …. およびその関連語句などを用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合う(話す)技能を身に付けている。
●思考・判断・表現
・地球に暮らす生き物について考えるために、それらの生き物どうしのつながりなどについて、簡単な語句や基本的な表現を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合っている(話している)。
●主体的に学習に取り組む態度
・地球に暮らす生き物について考えるために、それらの生き物どうしのつながりなどについて、簡単な語句や基本的な表現を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合おう(話そう)としている。
・外国語の背景にある文化に対する理解を深めるために、わたしたちにできることについて、簡単な語句や基本的な表現を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合おうとしている。
【書くこと】
●知識・技能
〈知識〉
・地球に暮らす生き物どうしのつながりなどについて、英文の語順などを理解している。
〈技能〉
・地球に暮らす生き物どうしのつながりなどについて、例文を参考に書く技能を身に付けている。
●思考・判断・表現
・地球に暮らす生き物について考えるために、それらの生き物どうしのつながりなどについて、例文を参考に書いている。
●主体的に学習に取り組む態度
・地球に暮らす生き物について考えるために、それらの生き物どうしのつながりなどについて、例文を参考に書こうとしている。
○言語材料
(表現)Where do ~ live? ~ live in… What do ~ eat? ~ eat …
(語彙)海の生き物(whaleなど)、自然(desertなど)、からだ(headなど)、動物(bearなど)、虫(antなど)
本時の流れ(例)
- 挨拶
- 単元のゴール、本時のめあての確認
- 語順を考えてみよう
- デジタル教科書 ことば探検
- デジタル教科書 Let’s Listen ③
- 環境について考えよう(SDGs)
- ふり返り
各活動の流れ
①挨拶
元気に明るく挨拶をして、How are you? How’s the weather? などの簡単な質問をしてみましょう。
②単元のゴール、本時のめあての確認
単元のゴールと本時のめあてを確認しましょう。
③語順を考えてみよう
本単元の前半では、様々な活動を通してたくさんインプットをしてきました。さらに4時目には、カードの情報を「読む」活動を行ったり、5、6時目には各自で調べ学習を行いワークシートやパワーポイントにまとめて発表したりして、学習を進めてきました。
本時ではまず、語順を考えて「書く」活動を行います。次の活動④ことば探検を児童が負担感なく取り組めるように、この活動を組み込みました。ことば探検の課題よりは、前時までの学習内容に、より密接に関連させ、また身近な人物を登場させてあります。
児童にワークシートを配ります。これまで学習してきた英文を例として紹介し、真似をしてワークシートに書かせましょう。
次に、語順を考えて正しい順番に並び替え、単語を真似して英文を書かせましょう。問題は全部で3問あります。教師は机間巡視をして、児童の支援を行いましょう。
スライドに入っている名前と顔の部分は、自分のものに変更して使ってください。
全体で答え合わせをしましょう。模範解答と児童自身の英文を比較させることも、指導の手立てとして講じることができます。
中には、語順が分からずに間違えてしまう児童がいます。「Steak eats Mr.Motoyoshi.だとどうかな?」と児童に問い、考えを発表させましょう。児童の意見を全体で共有した後に、スライドに戻ってその意味を確認してください。視覚的に分かりやすいスライドを2つ入れておきました。どちらも先生方の写真に変更して使いましょう。本授業で一番の笑いが起こること間違いなしです(笑)。語順を変えるとどうなるか、という視点から語順について考えさせることができます。
答えの確認は、問題ごとに行っても、3問終えてから行ってもよいと思います。実態に合わせて行ってください。
また、ここで大切なことは単語間のスペースです。スペースがとれているか、机間巡視をして指導していきましょう。
④デジタル教科書 ことば探検(P48)
教科書P48のことば探検の問題です。イラストを見て、英文に合う絵はどちらか考える問題となっています。教科書に、気付いたことをメモする欄があります。③の活動を行っているので、時間をかけずに書くことができると思います。
⑤デジタル教科書 Let’s Listen ③(P45)
教科書のリスニング問題です。SDGsの視点から、共生についてや、環境について学習をつなげることができる活動です。ここでは、ただウミガメの話を聞いて当てはまる絵の順に番号を書いて終わることがないようにしましょう。
まず最初にリスニングを行います。児童にとって耳慣れない単語がある場合は、リスニング前に確認しておくとよいでしょう。ここでは plastic bag は初出となります。いきなり英語で「これは何?」と児童に尋ねるのではなく、誰もが答えられる質問をしながら、最後にビニール袋について扱うとよいと思います。
Let’s do the listening activity. Open your textbooks to page 45. Look at the pictures.
(ウミガメを指さしながら)What are those animals?
Sea turtle.
That’s right. Look at the picture C.
(クラゲを指しながら)What is this?
Jellyfish.
How about this one?
ビニール袋
How do you say in English?
なんだろう?
児童にペアで考えさせ、学級内で誰か知っていればその児童に発表させたり、誰も知らない場合は「plastic の袋だよ」「何て言えばいいかな」と再度児童に問うてみるなどの手立てを講じることもできます。最終的に誰も分からない場合は、ALTに How do you say ビニール袋 in English? と聞いてみましょう。最初から児童に考えさせる時間を与えずにALTに聞くよりはよいでしょう。
リスニング自体は難しい問題ではないので、答え合わせを英語で行い、次の活動につなげましょう。
⑥環境について考えよう(SDGs)
私の授業では、リスニングのあとに、海洋ゴミによるウミガメの被害についての動画を視聴させました。
Turtles and plastic pollution(Australian Academy of Science)
●動画の内容
・人が使ったネットで毎年1000頭のウミガメが死んでいる。
・ウミガメの体から出てきたゴミ。
・ウミガメの視点からすると、クラゲとビニール袋の見分けがつかない。
そして、動画の最後に「あなたにできることは何かな?」の文章が出てくるようにしました。映像を見せて何か伝えたいことがある場合、口頭で問うよりも文で提示したほうが効果的なこともあります。
ワークシートに「自分ができること」を記入させ、全体で共有しましょう。日常生活から想起して「エコバックを利用したい」「小さな物を買ったときは、袋をもらわないようにする」「ゴミを減らすようにしたい」などの意見が出ました。
⑦ふり返り
全体で共有して後にSDGs17の目標の「14 海の豊かさを守ろう」「11 住み続けられるまちづくりを」などと関連させながら、教師の説話で本単元を終えるとよいのではないでしょうか。
第8時の記事とパワーポイントはありません。デジタル教科書のOver the Horizonを扱う授業を行ってください。
居村啓子(いむらけいこ)
拓殖大学外国語学部英米語学科教授。言語学博士。児童図書出版社、児童英語教育機関勤務、立教大学異文化コミュニケーション学部助教、上智大学言語教育研究センター嘱託講師を経て現職。2020年よりNHKラジオ「小学生の基礎英語」講師を務める。研究テーマは「子どもの第二言語習得」、「フレーゾロジー」。
本好利彰(もとよしとしあき)
福島県公立小学校教諭。福島県小学校・中学校・千葉県小学校教諭を歴任。また地区外国語教育推進リーダーを務める。2018年より拓殖大学外国語学部で「小学校英語教育入門」を担当。2021年東京書籍アドバイザー。 2023年より東京書籍の会員制教育情報サイト「東書Eネット」にて実践事例、指導技術などを連載中。
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構成/浅原孝子 イラスト/畠山きょうこ・やひろきよみ・横井智美 アニメーション/鶴岡信治 歌・チャンツ/本田有紀子