「StuDX Style」とは?【知っておきたい教育用語】

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【みんなの教育用語】教育分野の用語をわかりやすく解説!【毎週月曜更新】

文部科学省が公開するICT教育事例紹介サイト「StuDX Style」。ICTを活用した学校教育現場における指導方法や子どもたちの学習方法について発信しています。今回は、StuDX Style公開の背景やサイトを通して得られる情報について解説します。

執筆/「みんなの教育技術」用語解説プロジェクトチーム

GIGAスクール構想の今

2021年から文部科学省主導によって開始されたGIGAスクール構想から2年、全国のほとんどの小中学校で1人1台のICT端末の配備が完了しています。しかし、環境は整ったものの、実際の授業や子どもたちの自学自習などで十分に利活用されていないのが現状です。

その理由には、学校および教員がICT端末を教育活動にどう活用すればよいのか思い悩んでいること、そういった学校に対して自治体の支援が十分でないことなどが背景にあります。

StuDX Styleとは

そこで文部科学省は2021年12月、ICT端末を活用した授業や学習活動の実践事例を掲載する「StuDX Style」を開設・公開しました。

サイトでは、ICT端末を子どもたちが「文房具」として、教員が「教具」として利活用できるよう、先進的に実践してきた自治体・学校の事例を掲載しています。

また、ICT端末の活用について次の3段階で紹介しています。

●慣れる つながる活用

学習環境づくり等の取り組みやすい事例や、適切で安全な端末活用の事例といったGIGAに“慣れる”活用事例から、「教師-子ども」「子ども同士」「学校-家庭」「職員同士」それぞれが“つながる”活用事例までを紹介。

●各教科等での活用

小学校・中学校・高等学校それぞれの各教科等のポイント・特質を踏まえた活用事例を紹介。

STEAM教育等の教科等横断的な学習

各教科等における学習を実社会での問題発見・解決に生かしていくための教科等横断的な学習を推進している自治体および学校の取組事例を紹介。

初歩的な内容から応用的な内容まで、段階に応じた実践事例を参照できます。さまざまな事例を参考に、ICTの利活用を実践する自治体・学校が増え、教育現場におけるDX化がさらに広がっていくことが期待されます。

教育DXに向けた取組

StuDX Styleでの事例紹介と併せて、文部科学省では「学校DX戦略アドバイザー事業ポータルサイト」も公開しています。学校DX戦略アドバイザー事業とは、ICTに関する困りごとに応じたアドバイザーを全国の自治体・学校に派遣する事業です。

サイトから教育現場におけるDX推進のためのアドバイザー支援を活用することができます。推進体制・組織、端末整備といった基礎的な分野からクラウド活用やオンライン学習といった実務的な分野、さらには生成AIなどの応用的な分野まで計15分野から適切なアドバイザーを探すことが可能です。そのほか、ICT支援に携わるサポート事業者の検索や学習会および研修会の情報なども掲載されています。

文部科学省は各自治体および学校に対して伴走支援を行うことで、教育DXの実現に向けた課題解決および環境整備に努めています。したがって、教育現場はさらなるDX化が進んでいくと同時に、教員にはより高度なICTリテラシーが求められます。これからの教育DXに柔軟に対応していけるよう、StuDX Styleなどのコンテンツを積極的に活用することが推奨されます。

▼参考資料
文部科学省(ウェブサイト)「StuDX Style
文部科学省(ウェブサイト)「学校DX戦略アドバイザー事業ポータルサイト
みんなの教育技術(ウェブサイト)「GIGAスクール構想の現在地と教育DXに向けた取組

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