小5らくらくUnit 4「He can bake bread well.」⑦【モトヨシ先生のスライドde外国語】
2024年度教科書改訂に対応した記事もあります。
小5らくらくUnit 4「Who is this」①【モトヨシ先生のNEWスライドde外国語】
パワーポイント教材を映すだけで授業を進められる「モトヨシ先生のスライドde外国語」。今回は、NEW HORIZON Elementary English Course 5 Unit 4「He can bake bread well. ~身近な人を紹介しよう~」第7時(can を使って、身近な人のできることを紹介する文をつくろう)の授業案です。本好利彰先生が作成したパワーポイント(スライド)教材1つで、外国語の授業をらくらくクオリティアップ!
執筆/福島県公立小学校教諭・本好利彰
監修/拓殖大学教授・居村啓子
目次
スライドは学級の実態に合わせて修正して使いましょう
小学5年生の「NEW HORIZON Elementary English Course 5」のUnit 4「He can bake bread well. ~身近な人を紹介しよう~」全8時の7時目の授業の流れです。本時も、私が作成したパワーポイント(スライド)を使った授業を紹介します。学級の実態に合わせて修正し、活用してください。
パワーポイント(スライド)を使った授業の進め方
この記事の最後で、パワーポイントのファイルをダウンロードできるようになっています。必要な教師の発話やイラスト、音源などを挿入してあり、この資料を使うことで1時間の授業を行うことができるように作成してあります。このスライドを活用して、クリックしながら授業を進めてみてください。
- クリックでスライドを進めるだけで、スムーズに授業を行えます。
- デジタル教科書を使用する場合は、パワーポイントから切り替えてください。
目標と授業の流れ
○単元のゴール
身近な人を紹介しよう。
○本時の目標
can を使って、身近な人のできることを紹介する文をつくろう。
【聞くこと】
●知識・技能
〈知識〉
・I/You/He/She can ~. Can you ~? Who is ~? This is ~. およびその関連語句などについて理解している。
〈技能〉
・地域に住む身近な人のできることなどについて、聞き取る技能を身に付けている。
●思考・判断・表現
・相手のことをよく知るために、地域に住む身近な人のできることなどについて、短い話の概要を捉えている。
●主体的に学習に取り組む態度
・相手のことをよく知るために、地域に住む身近な人のできることなどについて、短い話の概要を捉えようとしている。
・外国語の背景にある文化に対する理解を深めるために、日本在住の外国出身の人について、短い話の概要を捉えようとしている。
【読むこと】
●知識
・アルファベットの活字体の大文字・小文字について理解している。
●技能
・アルファベットの活字体の大文字・小文字を識別したり、その名前を発音したりする技能を身に付けている。
【話すこと】やりとり・発表
●知識・技能
〈知識〉
・I/You/He/She can ~. Can you ~? Who is ~? This is ~. について理解している。
〈技能〉
・地域に住む身近な人のできることなどについて I/You/He/She can ~. Can you ~? Who is ~? This is ~. を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合う(話す)技能を身に付けている。
●思考・判断・表現
・自分のことを伝え、相手のことをよく知るために、学びたい教科やなりたい職業などについて、簡単な語句や基本的な表現を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合っている(話している)。
●主体的に学習に取り組む態度
・自分のことを伝え、相手のことをよく知るために、地域に住む身近な人のできることなどについて、簡単な語句や基本的な表現を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合おうとしている。
・外国語の背景にある文化に対する理解を深めるために、町で働く人について、簡単な語句や基本的な表現を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合おうとしている。
【書くこと】
●知識・技能
〈知識〉
・アルファベットの活字体の大文字・小文字について理解している。
〈技能〉
・アルファベットの活字体の大文字・小文字を書く技能を身に付けている。
○言語材料
(表現)Can you ~? Yes, I can. No, I can’t. I/You/He/She can/can’t ~. Who is this? This is ~. He/She is ~. など
(語彙)動作(skateなど)、建物(stadiumなど)、楽器(guitarなど)、家族(fatherなど)、人(friendなど)
本時の流れ(例)
- 挨拶
- 単元のゴール、本時のめあての確認
- 早口言葉にチャレンジ(日本語版・英語版)
- デジタル教科書 Let’s Listen ②
- デジタル教科書 ことば探検
- 身近な人を紹介する文を考えよう
- アルファベット小テスト
- ふり返り
各活動の流れ
①挨拶
元気に明るく挨拶をして、How are you? How’s the weather? などの質問をしてみましょう。
②単元のゴール、本時のめあての確認
③早口言葉にチャレンジ(日本語版・英語版)
ウォームアップとして児童がよく知っている早口言葉を提示し、Can you do a tongue twister? Yes, I can. No, I can’t.とやり取りしながら行いましょう。また、最後には英語の早口言葉もスライドに入れてあるので、挑戦させてみましょう。ALTや教師自身もできない姿を見せると、児童の挑戦意欲がより高まり、よい雰囲気で授業がスタートできると思います。
④デジタル教科書 Let’s Listen ②(P41)
登場人物の話を聞いて、分かったことを4線に書こう。
前時に he、 she について扱っています。前時に行うのであればマッチング・ゲームの後に行うのも効果的だと思います。私は、復習として扱うために本時の活動として取り入れました。授業の進度に合わせて、どこで行うとよいかを考えて実践しましょう。
⑤デジタル教科書 ことば探検(P44)
デジタル教科書の言葉探検、家族を表す語のイラストを使って英単語を発話して確認しましょう。家族を紹介する児童は多いので、ここで言葉探検を確認するのは効果的です。
⑥身近な人を紹介する文を考えよう
児童が身近な人を紹介するときのヒントとなるよう、まずはスライドを提示して例を見せましょう。そして、身近な人を紹介する英語を考えること、また絵を描くことを伝えましょう。職業に関しては Picture Dictionary P30 を参考にできることなども確認しておきましょう。パワーポイントのスライドに挿入してあるので、活用してください。
私が行ってきた授業では、ほとんどの児童は、誰を身近な人として紹介するかを決めて学習を進めることができていました。ただ、中にはなかなか学習が進まない児童もいます。例えば、「身近な人で思いつく人がいない」と児童が発言することがあります。その時には、教師がいっしょに寄り添って考えてあげることもできますし、他の選択肢を与えることもできると思います。
実践しておもしろかったのは、ペットもOKにしたときのことです。ペットを家族の一員として考えている児童もいて、オス、メスをhe / sheと使い分けて、うれしそうに絵を描いてくれたことがありました。また、学習が進まない児童には、「友達や有名人でもいいよ」と許可したこともあります。有名人に関しては Unit 8 Who is your hero? の単元があるので考慮する必要はありますが、選択肢を広げて考えさせることは、学習が進まない児童にとっては有効な手立てです。
教師は、机間指導をしながら児童の困り感を見取り、全体で共有できることがあるか、全体で考えさせるとよいことはないか、常に考えて指導しましょう。例えば、児童が「『野球が上手だから』と書きたいんです」と発言したら、全体で考えさせるようにしましょう。既習事項から考えさせると、He can play baseball well. という英語を他の児童から引き出すこともできます。また、全体で共有したことを全員で発話した後に、質問した児童にも個別で発話させるのも、最後の発表の段階までを考えると効果的です。
Picture Dictionary に記載されていない職業名で、児童がその単語を聞いても分からないような場合はどうするかも、全体で考えさせるとよいでしょう。教師が問うことで「絵を描くときに職業が分かるように描いたらいいのではないかな」など、児童からよい意見が出ることが多いです。
私が教師になったばかりのときに、ベテランの先生から、教師は「目をかけ、声をかけ、手は出さない」と教えてもらいました。児童とやり取りをしながら児童に考えさせることを大切にしましょう。
教科書 NEW HORIZON Elementary English Course 6 の P32「学び方みいつけた!② 書くときのルール」を確認することもできます。この場合も、「➊文のはじめは大文字でね!」と教師が伝えるのではなく、児童から答えを引き出しましょう。「❷のルールは何だろう? ペアで確認してごらん」と問うと、児童から答えを引き出せます。
そこで「自分のワークシートを見てごらん」と児童自身に気付かせる手立てを講じることが重要です。お手本と自分の英語のどこが違うのかを考えさせましょう。
「書く活動」は個人差が大きいものです。早く終わった児童には、次の適切な課題が必要になります。具体的に指示をしないと、終わった児童は時間をもてあましてしまいます。次時に身近な人を紹介するわけですから、そこに向けて練習をさせるとよいでしょう。その時に、評価する項目を具体的に提示すると、児童も何をがんばればよいかを把握することができます。事前によい例などをビデオで撮っておき、視聴させることもできると思います。また、宿題として次の発表に向けて毎日練習させるのもよいでしょう。その期間だけは、国語の音読をなしにするなどして、宿題の量を調整するとよいと思います。
⑦アルファベット小文字テスト
アルファベット小文字q~vまでの小テストを行いましょう。4線を意識して書けるように声をかけましょう。テストの前にワークシートで練習する時間をとってもよいでしょうし、事前にワークシートを渡して宿題として取り組ませることもできると思います。実態に合わせて行ってください。
⑧ふり返り
本時の学習の感想を全体で共有しましょう。ふり返りは⑦の前に行ってもよいと思います。
居村啓子(いむらけいこ)
拓殖大学外国語学部英米語学科教授。言語学博士。児童図書出版社、児童英語教育機関勤務、立教大学異文化コミュニケーション学部助教、上智大学言語教育研究センター嘱託講師を経て現職。2020年よりNHKラジオ「小学生の基礎英語」講師を務める。研究テーマは「子どもの第二言語習得」、「フレーゾロジー」。
本好利彰(もとよしとしあき)
福島県公立小学校教諭。福島県小学校・中学校・千葉県小学校教諭を歴任。また地区外国語教育推進リーダーを務める。2018年より拓殖大学外国語学部で「小学校英語教育入門」を担当。2021年東京書籍アドバイザー。 2023年より東京書籍の会員制教育情報サイト「東書Eネット」にて実践事例、指導技術などを連載中。
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5年Unit4-7パワーポイント(20スライド)、ワークシート(2点)
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構成/浅原孝子 イラスト/畠山きょうこ・やひろきよみ・横井智美 アニメーション/鶴岡信治 歌・チャンツ/本田有紀子